ヤマニンアルリフラ、ローマは遠からず――
春のスプリント戦線を占う重要な一戦、シルクロードステークス(G3)。我らがヤマニン軍団の重賞ウイナー・ヤマニンアルリフラが、団野大成騎手と共にターフに帰ってきました。
最終的な単勝人気は9番人気。重賞勝ち馬としては少し寂しい評価でしたが、それには明確な理由がありました。 昨年の北九州記念(G3)を制して一気に頂点へ駆け上がったものの、その後のレースではスタートに課題を残していました。「スタートさえ決めてくれれば」――。ファンの誰もがそう願い、陣営もそこを最大の課題としてこの一戦に臨みました。能力は間違いなく通用する。すべてはゲートにかかっていました。



迎えた発走の時。3枠6番に入ったヤマニンアルリフラは、注目のスタートで五分の飛び出しを見せました,。 「今日ぐらいゲートを出てくれれば」とレース後に団野騎手が語ったように、致命的な遅れはなく、スムーズに馬群の中団に取り付きます。レースは16番人気フィオライアがハナを切り、淡々としたペースで進みました。4コーナーを回り、各馬がスパートを開始する中、団野騎手はヤマニンアルリフラを大外へと持ち出します。直線、各馬が横に広がる激戦。内では逃げ粘るフィオライア、中からはレイピアが伸びてくる。 そして、大外からしぶとい末脚を伸ばしてきたのがヤマニンアルリフラでした! 鋭い末脚で先行勢を強襲。あと一歩、勝ち馬には届きませんでしたが、2着レイピアにハナ差、優勝したフィオライアにも迫る勢いで3着に入線しました。


レースは16番人気のフィオライアが逃げ切り、3連単243万円超えという大波乱の決着となりました。しかし、その波乱の中で実力を示したのがヤマニンアルリフラです。 レース後、団野大成騎手は悔しさを滲ませながらも、相棒の力を称えました。
「もともと地力の高い馬です。近走はゲートで後手のレースが続いていましたが、今日ぐらい出てくれればしっかり脚を使ってくれます。一発狙っていきましたが、あとは結果だけでした」
ゲートという課題をクリアし、重賞ウィナーとしての地力をしっかりと証明してみせました。

勝ったフィオライアとはコンマ1秒の接戦でした。スタートさえ互角なら、一線級でも十分に勝ち負けできることを改めて示したヤマニンアルリフラ。 明け5歳となり、心身ともに充実期を迎えています。「その道はローマに通ず」―― かつての記事で記したように、この好走をきっかけに、今年こそスプリント路線の頂点へ。
ヤマニンアルリフラの次なる走りに、期待は膨らむばかりです。

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