【アルテミスS】 府中は、嵐の前の静けさ (出走馬情報)

2013年11月２日 東京競馬場で開催されるアルテミスステークス(重賞) に、ヤマニンアリエッタ(牝２)の出走が決まりました。

ヤマニンアリエッタは、今年のヤマニン軍団２歳の一番星です。
6月16日の２歳新馬でデビューを果たすと、後の萩S(OP)馬デリッツァリモーネ、ききょうS(OP)馬ウインスプラッシュ、未勝利勝ちを果たしたナムラアッパーらを下して初勝利を飾りました。
夏は休養に充て、休養明けとなる前走・りんどう賞では9着と敗退したものの、休養明け2戦目となるここでは、期待が高まります。

アルテミスステークスは、阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)へのステップとなる重賞レースが関東にないことから、2012年に新設された重賞レースで、前身は府中牝馬S(G3)や新潟記念(G3)などを勝ったヤマニンアラバスタの出世レース・赤松賞と言われており、ヤマニン軍団にも縁のあるレースと言えます。

ヤマニンアリエッタの牝系は、池江泰元調教師の進言で輸入されたマダニナを始祖とする血統。近年、セントライト記念(G2)2着のヤマニンエルブ、ラジオNIKKEI賞(G3)2着のヤマニンファラオ、京都金杯(G3)3着のヤマニンウイスカーと活躍馬を多く輩出しています。母は、優駿牝馬で鮮やかな逃げを打ったヤマニンファビュルで、クラシック世代で最強牝馬と言われたカワカミプリンセスを一番追い詰めた馬として名をあげた快速馬でした(スイートピーS)。距離伸びてこその血統構成でもあり、府中のこの舞台に、期待します。

アリエッタは、イタリア語で「そよ風」の意味。今は静かにそよいでいても、いつか大きな風になることを祈って、狩猟と純血の神の裁定に期待しましょう。

2歳新馬のヤマニンアリエッタ