あの日から10年目を迎えた阪神ジュベナイルフィリーズ。今年、「そよ風」と名付けられた牝馬が、同じ舞台に向かう……。
2003年12月7日――。
寒風吹きすさぶ阪神競馬場を先頭で走り抜ける黄色いメンコの姿はヤマニンアルシオン。一月前に新馬勝ちを収めたばかりの1勝馬の身で4コーナーを曲がると、直線で逃げ込みをはかる。外からグングンと34秒5の差し脚で伸びてくる水色メンコ・ヤマニンシュクルが差しきり、ヤマニンゼファーの天皇賞・秋以来10年ぶりの軍団GI制覇を果たした。
2013年12月8日――。
あの歓喜から10年が経ち、ふたたび同じ舞台に立つ軍団馬。「そよ風」と名付けられたヤマニンアリエッタが、高倉騎手を背に挑戦する。
ヤマニンアリエッタは、近年数多くの活躍馬を送り出しているマダニナ牝系に属している。
重賞勝ち馬は送り出していないものの、近親には活躍馬が多い。セントライト記念(G2)2着馬ヤマニンエルブ、ラジオNIKKEI賞(G3)2着馬ヤマニンファラオ、中山金杯(G3)3着馬ヤマニンウイスカーらだ。スペシャルウィーク産駒として初勝利を飾ったヤマニンマクベスも同じ血統になる。
母ヤマニンファビュルも、スイートピーS(OP)2着の戦績を残している。オークス(GI)では見事な逃げを打ち、注目を浴びました。
ヤマニンアリエッタは、6月の新馬戦で勝利を果たし、GIに目標を絞ってきた。どんな走りを見せてくれるのか、先輩たちに並ぶ驚きに期待したい。
富岡助手
「強い馬が2、3頭いるけど、いいイメージでいけますね」
「できれば内枠で経済コースを通りたい」
◆12/5 【阪神JF】追って一言(サンスポ)
山内師
「太め解消の意味合いもあって、追い切りはビッシリと。今回がいい経験になれば」
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