重賞2勝馬で人気を博したヤマニンアラバスタの唯一の産駒・ヤマニンアドーレの繁殖入りが決定しました。
GI馬ヤマニンシュクル、GI2着馬ヤマニンアルシオンとともに、牝馬クラシック戦線で活躍し、後に新潟記念(G3)、府中牝馬Sを勝利したヤマニンアラバスタ(父ゴールデンフェザント 母ヤマニンリコール)の唯一の産駒で、JRA登録抹消後、岩手で活躍していたヤマニンアドーレの繁殖入りが判明しました。
芦毛の人気馬ヤマニンアラバスタの初産駒ヤマニンアドーレは、2013年2月に美浦・星野忍厩舎所属でJRAデビューしました。重賞勝ち馬産駒であり、母と同じ芦毛ということで注目されていましたが、4着が最高着順となる7戦0勝1競走中止という成績で登録を抹消。特に同年8月に母アラバスタがメラノーマで他界していたこともあり、アラバスタ唯一の産駒であるヤマニンアドーレは繁殖入りするものと思われていましたが、岩手に転籍。現役生活を続行しました。
岩手では、岩手春の記憶レースCでデビュー勝利を飾ると、45戦8勝と活躍しました。生涯成績53戦8勝 [8-6-10-29]と安定感のある走りで、水沢と盛岡のダートだけでなく、盛岡の芝コースでも勝利を記録しました。2016年10月16日 盛岡・もみじ賞8着を最後に現役生活を退くことになりました。
ヤマニンアドーレ~ヤマニンアラバスタの血統は、生産者・錦岡牧場が苫小牧にあった時から続くニシキノ牝系の出身で、新冠に移設されて以降苦しんだ同牧場に移設後初重賞勝利を贈ったヤマニンファルコン、ヤマニンアーデンに連なる血統です。アドーレの母母ヤマニンリコールは函館記念(G3)2着があり、母ヤマニンアラバスタは重賞2勝馬ということもあり、生産牧場にとって貴重な血統であることから、関係者で衆議のうえ、今回の繁殖入りを決めたそうです。また、先代社長・土井睦秋氏も繁殖に入れたいと周囲に語っていたことも大きな材料になりました。
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現在は、錦岡牧場新和育成場に繋養されており、同じ今年繁殖入りを予定しているヤマニンプードレ(芦毛)、休養中のカリーノピッコラ、繁殖生活を終了したヤマニンパラダイスとともに放牧されています。種付け後の来年夏、錦岡牧場泊津繁殖場に移動予定です。
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