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【日経新春杯】静かなる熱意・淀への新たな一歩!(レース結果情報)

2023年 日経新春杯・ヤマニンゼスト

新年初戦は、淀へと続く4着発進!


2023年1月15日、昨日までの雨模様が嘘のように晴れ上がっていた中京競馬場でしたが、午後2時を回った頃から様子が一変。冬特有の鉛色の雲が一面に広がり、30分ほど前には軽い降雨もあった。週末には雨の日もあったこともあり、前日は重馬場。この日も徐々に回復していたものの、このような荒れ模様で稍重までの回復が精一杯。まして前日の競馬で内は剥げていたものが、外は競馬で掘り返されており、コース全体が荒れていた。「天気が回復して欲しい」と千田調教師が語っていたこともあって、ヤマニンゼスト陣営として決して満足いく馬場とは言えなかったでしょう。まして最内枠1枠1番を引き当てた出馬表からも、レース展開が注目されました。

菊花賞(GI)後休養していたヤマニンゼストは、ここが休み明け初戦となった。前走から+6kgとなる506kgは、昨年8月の藻岩山特別以来の最高馬体重ではあったものの、パドックの映像を観て頂けると判るとおり、純粋に成長分と考えて良い仕上がりに思えました。ハンデ55kgも恵まれており、5番人気に支持されました。

五分にスタートを切ったヤマニンゼストは、徐々にコース内側に進路を取ると、外からハナを叩いたアフリカンゴールドやキングオブドラゴン、またすぐ外枠の2番ヴェルトライゼンデと4番ハヤヤッコを外に見ながら控える展開となりました。1角では7-8番手、2角出口では前にヴェルトライゼンデを見る8番手追走の展開。すぐ外後方に1番人気のロバートソンキーがいました。
ゆったりとした流れから3角入口に向けて各馬がペースを上げ始めると、結果的にこのまま緩むことのない厳しいスピード勝負のレースとなりましたが、ヤマニンゼストもこの流れに乗るべく武豊騎手の手が動き始めます。4コーナーを回り直線に入ると、マークしていたと思われるヴェルトライゼンデはコーナーを巧く操り、コース中央4番手で残り400mを通過。ヤマニンゼストはコース内ベッタリで曲がり、3番手で直線に入り武豊騎手の鞭が飛び、中京の坂を登ります。内からは先行したアフリカンゴールドとキングオブドラゴンを追走するヤマニンゼスト。スタミナ切れのアフリカンゴールドを交わしキングオブドラゴンに迫るも、馬場中央からヴェルトライゼンデとプラダリアが鋭く伸び、これらにゴール直前交わされ4着という結果になりました。

記述した通り、週中の雨と前日の競馬が影響して、コース内側は芝が剥げ、コース中央も競馬で掘り返されている荒れた馬場になっており、一概に内・中央の有利不利が語られる状況ではなかったかもしれませんが、終始勝馬・ヴェルトライゼンデをマークできる位置におり、末脚も使えると判断して直線内側に進路をとったヤマニンゼストーー実際にあがりタイムは2位タイだったことを考えると、力は出してくれたかな、とも思います。一方で、トップハンデにも関わらずこの馬場で差し切った勝馬も力がありました。

日経新春杯・ゴール前のヤマニンゼスト
日経新春杯・ゴール前のヤマニンゼスト
レース結果

レース結果は惜しいものになりましたが、休養明け初戦でここまで動けたのであれば十分な成果と言ってよいのではないでしょうか? ましてやチーム・ヤマニンゼストは、この結果をもとに次の手を打ってくることは、これまでの動向からも確実なのですから。騎乗した武豊騎手はレース後のコメントとして、

4着 ヤマニンゼスト(武豊騎手)
「枠的に狙ったレースをして、上手くいきましたが、あと一歩でした。惜しかったです」

https://www.radionikkei.jp/keiba_article/news/post_28458.html

と述べており、まだ成長途上のヤマニンゼストにとって「あと一歩」は、それほど大きな一歩ではないハズです。
次走に向けた準備を始めているだろう陣営のこと、淀へむけた一歩を確実にすべく、次なる準備を始めているに違いありません。次走にも期待しましょう!

2023年 日経新春杯・ヤマニンゼスト

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