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祝・ヤマニンウルス 無敗でのプロキオンステークス(G3)制覇!

【ラジオNIKKEI賞】12年前の忘れ物を取り戻す!(登録馬情報)

2024年・ラジオNIKKEI賞

錦岡牧場が育んだ白き血統の黒鹿毛が、初重賞挑戦で取り戻すものとは――


前走・山藤賞で後続を寄せ付けず、見事な逃げ切りVを飾ったヤマニンアドホック。無理せず休養を挟み、予定通り2024年6月30日 福島競馬場で開催される第73回 ラジオNIKKEI賞(G3)への登録を済ませました。

現在のヤマニン軍団のなかにあっても、特に色濃く錦岡牧場の血統を受け継ぐ馬といっても良いヤマニンアドホック。遡れば苫小牧・錦岡牧場生産のニシキノに遡る牝系の出身。では、ニシキノ牝系が華々しい活躍馬を輩出しているのかといえば、どちらかというと苦しいときに錦岡牧場を助け続けた、「思い入れの強い」血統と言うべきものでした。現在の新冠町に移転後、なかなか結果を出すことができず苦しんでいた錦岡牧場に久々のタイトルで支えたニシキノ産駒ヤマニンファルコン(1985年 デイリー杯3歳S)、ヤマニンアーデン(1987年 シンザン記念)の姉弟。その姪にあたるヤマニンリコールは、1995年 函館記念(G3)2着馬。このヤマニンリコールの最後の産駒が、オークス(GI)3着で重賞2勝という成績を残し、芦毛の馬体で人気を博したヤマニンアラバスタだ。

そんな粘り強い活躍をするニシキノ牝系を襲った不運……ヤマニンアラバスタは一粒種・ヤマニンアドーレを残して他界。その細い細い牝系の繋がりは、ヤマニンアドーレただ一頭に託されたのでした。しかし、ヤマニンアドーレはJRAで結果を出すことができず、岩手競馬へ転出……誰もがこの牝系が途絶えることを覚悟したものです。
ところが、新冠・錦岡牧場を支え続けた先代社長・土井睦秋氏が悩みに悩み、「錦岡牧場を支えてくれ、そしてファンの多い馬だったから」と一大決心をして繁殖にあげたヤマニンアドーレから、ヤマニンデンファレ(現役・3勝クラス)、ヤマニンパニータ(引退1勝)、そしてヤマニンアドホック(現役2勝)と産駒すべてが勝ち上がる活躍――錦岡牧場の魂が宿る牝系出身馬と言えます。

そんな錦岡牧場が12年前、同じ舞台・ラジオNIKKEI賞(G3)に挑戦した生産馬がヤマニンファラオだ。
錦岡牧場が導入した輸入繁殖の1頭マダニナ牝系は、ヤマニンエルブ、ヤマニンウイスカー、そして今ならヤマニンゼストと有力馬を輩出しながら、重賞タイトルにわずかに手が届かずにいました。だからこそ、鞍上にリーディングジョッキーだった安藤勝己騎手を迎えてチャレンジしたこのタイトルは、是が非でも獲得したかったタイトルでした。万全の体制で4コーナーを回ってきた直線で、ファイナルフォームに交わされて2着に……。今でもマダニナ牝系が届かなかった重賞タイトル。
錦岡牧場の魂が宿ったヤマニンアドホックが、先代社長の忘れ物を取り戻す――そんなストーリーが、観たい。

ラジオNIKKEI賞のヤマニンファラオと安藤勝騎手
ラジオNIKKEI賞のヤマニンファラオと安藤勝騎手
第73回 ラジオNIKKEI賞(GⅢ)
2回福島2日目 3歳 オープン (国際)(特指) ハンデ
コース:福島1,800メートル(芝・右)
【登録頭数:13頭】(フルゲート:16頭)
アレグロブリランテ
ウインマクシマム 
オフトレイル   
サトノシュトラーセ
ジュンゴールド  
ショーマンフリート
シリウスコルト  
セッカチドラゴン 
セットアップ   
ミナデオロ    
メイショウヨゾラ 
ヤマニンアドホック
ログラール      
2024年・ラジオNIKKEI賞

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