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祝・ヤマニンウルス 無敗でのプロキオンステークス(G3)制覇!

【ラジオNIKKEI賞】いつか取り返す――決意の3着!(レース結果情報)

2024年・ラジオNIKKEI賞

忘れ物はいつか取り返す――意に沿わぬ流れも力を証明する走り。


あまり目立つことなくデビューを飾ることになったヤマニンアドホック――。デビューから4走しているにも関わらず、いまだ3番人気以上に支持されたことはなく、一方で着順は3着を下回ったことがない。あまりに堅実な「数字」に、皆惑わされてしまうのかもしれない。以前、芦毛の馬体を府中で弾ませ活躍した、ヤマニンアラバスタの孫であることを、皆気付かないでいるのではないか――ヤマニン倶楽部の主催者はふと、思ってしまうこともあるほど。
前走、4月半ばの山藤賞(1勝クラス)でも4番人気だったヤマニンアドホックは、スローペースとなるレースの流れを読み、ムダに掛かるよりはと先頭でレースを運ぶことを選択し、見事逃げ切り勝ちをおさめ、初の重賞挑戦として、ここラジオNIKKEI賞(G3)に勇躍挑戦することとなりました。

先行馬でコーナーの多い中山で結果を出してきたヤマニンアドホックにとって、ローカル小回りで開催されるラジオNIKKEI賞は格好の舞台。ましてハンデは54.0kgと恵まれ、枠順も開幕福島に相応しい内枠を引き当てたことで、俄然ヤマニン倶楽部界隈が色めき立ったことは、否定しません。案の定当日も5番人気と予想を超える人気にもならず、いつも通りにレース当日を迎えられました。

気性的に激しいところがあるのか、重装備かつ馬列の先頭でパドックにやってきたヤマニンアドホックは、いつもよりは落ち着いているようにも思われました。直前のレースで騎乗馬があった津村騎手を迎えに行った訳ではないでしょうが、馬場にも先入れと慎重を重ねる陣営には、むしろ好感が持てるほどでした。

後日確認すると、実は内枠を引いてほくそ笑んだであろう先行力に自信のある陣営が、うちわくにびっしりと固まっていたのです。五部にスタートを切ったヤマニンアドホックですが、逃げようとする軽量2番メイショウヨゾラを始め前へ前へと前進する先行勢を内に見ることに。レース後、津村騎手は――

「1、2コーナーで引っかかる感じでした。」

https://www.radionikkei.jp/keiba_article/news/post_32509.html

と語っており、1周目のゴール板を超えたあたりから、津村騎手は手綱を抑え気味にしていることが確認できます。4番手で2コーナーから向こう正面に入ると、常に手綱を引っ張る状態になってしまいました。1000m通過タイム58.4秒とハイペース。3角で6番手まで少々後退するも、直線で進路を内に入れて末脚を伸ばすも、惜しくも3着まで……。
掛かり気味でハイペースのレースで先行勢で最先着を果たしたヤマニンアドホック。力があることは間違いありません。
惜しかったのは、前走逃げたこととハイペースになったことで、馬が我慢するのが難しかったところでしょうか。

ラジオNIKKEI賞・レース結果
ラジオNIKKEI賞・レース結果

12年前のヤマニンファラオの忘れ物を取り戻しに来た福島遠征でしたが、残念ながらの3着となりました。
しかし、自身再び3着以内を確保する走りで、未だに安定感ある走り。スタートを切ってからはなかなか厳しい条件を突きつけられたヤマニンアドホックが、このように成果ある走りを見せてくれたことは、今後の活躍に期待しかありません。
12年前の忘れ物は、いずれ取り戻しに来ましょ。決意新たに、次のステップを目指します!

2024年・ラジオNIKKEI賞

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