母テルメディカラカラが果たせなかった重賞タイトルへ――
祖母ジョリーダンスは、2歳12月にデビューすると2着し、この時から将来を嘱望されるようになると、翌年秋には連勝を飾り楽しみが増えた。しばらく休養を挟んだのちにターフに舞い戻ったジョリーダンスは、晩成なのかと思わせるかのように、安田記念(GI)3着や阪神牝馬ステークス(G2)2勝と活躍し、錦岡牧場生産馬としてその名を刻みました。
母テルメディカラカラは、ジョリーダンスの2番仔として生を受けました。先代社長から、「単純に『カラカラ』と呼ばれるようになるんだろうな。由来は『カラカラ浴場』と立派なものなのに」と語られていたことが思い出されますが、それでも3歳春に勝ち上がると夏には2勝目を飾り、ローズS(G2)からクラシックを目指したこともありました(結果は10着)。4歳時にはクイーンS(G3)5着があるように、力のある母系です。JRA4勝で繁殖入り。
`-- ピーターホフズパティア Peterhof's Patea [米] (牝 1988 芦毛 Peterhof)
|-- カドミュームレッド (牝 2000 鹿毛 メジロライアン)
`-- ジョリーダンス (牝 2001 芦毛 ダンスインザダーク) 7勝
|-- ベクターイメージ (牡 2011 鹿毛 コンデュイット)
|-- テルメディカラカラ (牝 2012 黒鹿毛 ハービンジャー) 4勝
| |-- イグニス (牡 2021 栗毛 エピファネイア) 中央現役
| |-- モジャーリオ (牡 2022 青鹿毛 リオンディーズ) 1勝、中央現役
| `-- テルメディカラカラの2023 (牝 2023 鹿毛 リオンディーズ)
|-- ワークショップ (牡 2013 鹿毛 ワークフォース)
|-- ジョリーダンスの2014 (牡 2014 鹿毛 エンパイアメーカー)
|-- デナーダー (牡 2016 黒鹿毛 ルーラーシップ)
|-- ベンガン (牡 2017 芦毛 オルフェーヴル) 1勝、地方3勝、中央現役
|-- テーオーターナー (セ 2018 鹿毛 モーリス) 地方10勝
|-- フラッシュアーク (牝 2019 芦毛 エイシンフラッシュ) 2勝、中央現役
|-- ジョリーパーマー (牝 2020 栗毛 マインドユアビスケッツ)
|-- スプリンクルソルト (牡 2021 黒鹿毛 ニューイヤーズデイ) 1勝、中央現役
`-- ジョリーダンスの2023 (牡 2023 芦毛 フォーウィールドライブ)
出典: netkeiba から一部編集
そして、モジャーリオ――。
テルメディカラカラの2番仔で、函館デビュー。2走目で初勝利を飾ると、「距離的に忙しい」ということで、休養を挟んで北海道シリーズから新潟に転戦。2歳マイル重賞で母の果たせなかった重賞タイトルに挑むことになりました。テルメディカラカラの産駒は初仔のイグニスも含めセレクトセールで売却されているとは言え、歴とした錦岡牧場生産馬。活躍に期待したい。
第44回 新潟2歳ステークス(GⅢ) 3回新潟6日目 2歳 オープン (国際)(特指) 馬齢 コース:新潟1,600メートル(芝・左 外) 【登録頭数:11頭】(フルゲート:16頭) |
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キタノクニカラ (55.0) ケイテンアイジン (55.0) コートアリシアン (55.0) ジョリーレーヌ (55.0) シンフォーエバー (55.0) スターウェーブ (55.0) スリールミニョン (55.0) トータルクラリティ (55.0) プロクレイア (55.0) マジカルフェアリー (55.0) モジャーリオ (55.0) |
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