ヤマニンサンパ、挑戦は6着の成果――まだ続く旅路に期待したい。
2024年11月15日 (日本時間16日) バーレーン・サキール競馬場で開催された バーレーン国際トロフィー(G2) に出走した ヤマニンサンパ は、異国の地でもチャレンジャーとしての境地を失うことなく、「6着」という好走を見せてくれました。
一昨年、格上挑戦でオープン入りしたヤマニンサンパは、骨りゅうで長期療養を余儀なくされていました。昨年夏に復帰すると、秋はオープン競走3走連続3着で力を示すと、今年は常に「挑戦」の日々。鳴尾記念(G3)4着と重賞で力が通用することを示すと、春の総決算・宝塚記念(GI)で初GI出走で不良馬場のなか9着、秋初戦はオールカマー(G2)で8着と常に「上」を目指し続けました。そして……気付けばヤマニンサンパの芦毛の馬体は、中東・バーレーン王国へ――。Xのポストには、この季節に半袖の騎乗者を乗せる姿に。
国際G2・バーレーン国際トロフィーに挑戦する、というのです。驚きましたね。そして、本当に走り切ってくれました。
スタートは五分に出たものの、外の馬から詰められることが何度かあり、いつもよりは前目で競馬ができたとも思えたものの、中団やや後方でレースを進めました。直線に入る前には内々に進路を取ってなんとか前目に進出しようと試みるも、進路が空かず、あるいは加速について行けず最後方に置かれる展開。国際競走ではさすがに力不足かと思われ、ライブ画面が先頭の馬たちを捉えている間に、最後方から外を飛んできた(もちろん想像)芦毛の馬体は、いつも通り鋭い末脚を発揮して6着に飛び込んで見せたのです。国内G2だった前走よりも、国際G2で着順を上げてみせたヤマニンサンパ。素晴らしい走りを見せてくれました。
斉藤崇調教師
https://news.yahoo.co.jp/articles/c8f10d9728b5146611857f7a86d2dd14171a9168
「2頭ともに雰囲気は良かったし、仕上がっていたと感じました。道中の位置取りも良かったけど、できたらもう少し緩い流れでジワッと進出できる感じになってほしかった。残念です」
団野騎手
https://news.yahoo.co.jp/articles/c8f10d9728b5146611857f7a86d2dd14171a9168
「最後はよく追い上げてくれたけど、勝負どころで置かれた分、とらえ切れませんでした」
末脚が長所の馬だけに、レース展開の助けが欲しいところですが、国際舞台でも同じように末脚は発揮してくれたヤマニンサンパ。このあと帰国すると思いますが、ここまできたら、なんとかその末脚で、重賞タイトルを獲得して欲しいですね。
ヤマニンサンパ、団野騎手、斎藤崇史調教師と関係者の皆さま、本当にお疲れさまでした。
これからの活躍に期待しています!
(了)
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