進むからこそ怖れを感じ、跳ね返してこその挑戦者・ヤマニンブークリエ、名手とともに!
前走・黄菊賞(1勝クラス)2着だったヤマニンブークリエが、予定通り暮れの2歳GIレース・ホープフルステークスに登録しました。
ヤマニン軍団の2歳牡馬GI挑戦は、2007年 朝日杯フューチュリティステークス(GI)7着のヤマニンキングリー以来となります。過去には朝日杯3歳ステークスでミホノブルボンのハナ差2着したヤマニンミラクルが記憶に残ります。2歳での活躍といえば、ヤマニンパラダイスやヤマニンシュクルらがいるのに比べると、早くから結果を残した牡馬たちは、GIタイトルに手が届いていないのが現実です。
2000年代初頭には、2歳の早い時期から活躍する馬たちも多かったのですが、徐々に名前を聞かれることが少なくなり、近年では2歳での勝ちあがりが少なく、タイトル挑戦も聞こえない期間が長くなっていました――しかし今年、ヤマニン軍団の一歩一歩の前進は実りの季節を迎えつつあります。すでに重賞挑戦を済ませたヤマニンシュラやモジャーリオだけでなく、ヤマニンチェルキや先日デビュー戦を快勝したヤマニンバロネスなど、芝・ダート、牡牝問わず5頭が勝ち上がるという活躍を見せてくれています。
来年への大きな期待をヤマニンサポーターの胸に抱かせながら、自らの「盾」で不安を払拭させ、今年最後のタイトル挑戦者として、ヤマニンブークリエが2歳GIに挑戦します!
第41回ホープフルステークス(GI) 5回 中山 9日目 サラ系2歳 オープン (国際)牡・牝(指定)馬齢 コース:2,000m (芝・右) 【登録頭数:19頭】(フルゲート:18頭) |
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アスクシュタイン (56.0) アマキヒ (56.0) アリオーンスマイル (56.0) クラウディアイ (56.0) クロワデュノール (56.0) ジェットマグナム (56.0) ジュタ (56.0) ジュンアサヒソラ (56.0) ショウナンマクベス (56.0) ジョバンニ (56.0) デルアヴァー (56.0) ニシノエージェント (56.0) ピコチャンブラック (56.0) ファウストラーゼン (56.0) マジックサンズ (56.0) マスカレードボール (56.0) ヤマニンブークリエ (56.0) リアライズオーラム (56.0) レーヴドロペラ (55.0) |
管理する松永幹夫調教師は、新馬戦の出走可否を完全な信頼を寄せる鞍上・武豊騎手の判断に任せて出走させ、今回も早々と鞍上を確保。
松永幹師
https://www.nikkansports.com/keiba/news/202412060000443.html#goog_rewarded
「前走後も変わりないです。前回はハナヘ行ったけど、ジョッキーは『ペースを落としすぎた』と言っていました。それでも2着に残りましたからね」
その勝ち馬は、朝日杯フューチュリティステークス(GI)で2着と結果を残しました。一抹の不安がよぎるかもしれませんが、あくまでも立場は挑戦者。名手とのコンビで、GI勝利を目指します。武豊騎手にとっても、勝てば前人未踏のJRA・GI完全制覇となるだけに、さまざまな障害をはね除ける『最高の盾』ともなり、万難を排しての「戴冠」に期待しましょう!
母ヤマニンプードレは、錦岡牧場が誇るワンオブアクラインに連なる牝系に属しています。ワンオブアクライン輸入後、コンスタントに活躍馬を輩出していたもののなかなか重賞タイトルに恵まれずにいましたが、近年、中日新聞杯(G2)・新潟大賞典(G3)と重賞を2勝したヤマニンサルバムや、話題に事欠かない無敗の5連勝でプロキオンS(G3)を勝利したヤマニンウルスなどを輩出し、その良血ぶりを再認識させてくれています。
ヤマニンブークリエの叔父には、JRAで5勝を飾ったヤマニンボワラクテやヤマニンシルフ、ヤマニンマヒアがおり、半兄にJRA2勝のヤマニンループや、今年神戸新聞杯(G2)に挑戦したヤマニンステラータがいるなど、期待が持てる血統背景を持っています。父は初年度産駒からGI6勝馬イクイノックス、2年目の産駒から皐月賞馬・ソールオリエンスを送り出した注目の種牡馬キタサンブラックに替わり、どんな走りをみせてくれる期待されていました。
さぁ、今年最後の挑戦の時間です!
(了)
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