ヤマニンブークリエ初めての重賞挑戦は、課題を確認する場に。この挑戦は明日のため!
2024年12月28日 JRA今年最後の開催日に中山競馬場で開催された 第41回 ホープフルステークス(GI) に出走した ヤマニンブークリエ は、鞍上・武豊騎手の全GI制覇の可能性を含めて前評判も高く、5番人気に支持されていました。名手がレース前に出したコメントが、如何にも武豊騎手らしい肩の力の抜け具合にさらに期待が膨らみました。
年末の冷たい空気が漂う中、朗らかな陽光が差し込む中山競馬場で行われたレース。ヤマニンブークリエは+10kgの馬体重が気になるものの、ほぼ五分のスタートを切りました。スタート直後、内からクロワデュノールに若干寄せられ外に進路を取る形となりましたが、大きな影響はなかったようです。
外からはジュンアサヒソラがハナを奪おうとスピードアップし、ピコチャンブラック、マジックサンズ、ジュタが加速して先頭集団を形成。一方、内ラチ沿いではショウナンマクベスやジェットマグナムが前を行きます。ヤマニンブークリエはクロワデュノールの後ろ、クラウディアイと並んだ位置で第1コーナーへ。
向こう正面では中団後方の11番手をキープし、芦毛の馬体が軽快に駆けていました。しかし、残り1000m地点で後方からファウストラーゼンが一気に加速して先団に取り付こうとする動きを見せ、他の馬たちもつられてペースを上げます。ヤマニンブークリエも徐々に加速し始めますが、3コーナーでは武豊騎手の手が動き始めたものの、思うようにポジションを上げることができませんでした。
4コーナー出口では外を回る形となり、出口を探していたデルアヴァーに内から進路を塞がれる不運も重なり、直線ではほぼ最後方の位置に追いやられてしまいました。
直線では遅れながらも末脚を伸ばしましたが、時すでに遅く、14着という悔しい結果に終わりました。
14着 ヤマニンブークリエ(武豊騎手)
https://www.radionikkei.jp/keiba_article/news/post_33935.html
「3コーナーであまりついていけなくなっていました。まだ不器用すぎますね」
思い返せば、様々な課題が浮き彫りになった敗戦ではなかったかと思われます。
とはいえ、ヤマニンブークリエもまだ1勝をあげた身に過ぎず、これからクラシックへ向けて挑戦する立場であることを思い出させてくれた一戦だったように思います。挑戦し続けることでしか、成果を得ることはできません。この悔しさを糧に、クラシックシーズンを迎えましょう。
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