ハナ差2着、ヤマニンチェルキが大井1200mで示した復調
昨年の東京盃を制し、交流重賞3連勝でダート短距離界を駆け上がったヤマニンチェルキ。しかし4歳となった今年は、東京スプリント4着、さきたま杯10着、サマーチャンピオン5着と、なかなか結果につながらない競馬が続いていました。
だからこそ、前年覇者として戻ってきた10月8日の大井11R・東京盃(JpnII)。昨年勝った1200mという舞台で、もう一度チェルキらしい走りを見せてほしい――そんな思いで迎えた一戦でした。





今回は御神本訓史騎手との初コンビ。そして、もうひとつ大きな変化となったのが初めて着用したブリンカーです。
スタートを決めたチェルキは、序盤から前々の位置へ。無理に下げることなく流れに乗ると、3コーナー付近から先頭に立ち、そのまま直線へ向かいます。
御神本騎手はレース後、「初ブリンカーでしたし、スタートが良かったので無理に下げても……と思いました。追うより追われた方がいいかなとも思いました」と振り返っています。
直線に入っても脚色は衰えません。後続を引きつけながら最後まで粘り込み、外から迫ったゼーロスとの勝負はほとんど同時のゴール。写真判定の末、わずかハナ差の2着。連覇には本当にあと一歩届きませんでした。勝ち時計は1分11秒0。6番人気ながら、前年覇者としての力を改めて示す内容となりました。


もちろん、勝てなかった悔しさはあります。
それでも、今年なかなか結果につながらなかったチェルキが、久しぶりに2着という明確な成果を残してくれたことは、サポーターとして素直に喜びたいところです。
特に大きかったのは、昨年結果を残した大井1200mで、再びチェルキらしいスピードと粘りを見せられたこと。そして、初ブリンカーという新しい試みが、スタートから前向きに競馬を進めるひとつのきっかけになったようにも感じられました。
6月のさきたま杯では、スタートで後手を踏み、1400mという条件も含めて自分の形に持ち込めず10着。その時の記事では「チェルキの現在地」として、まだ乗り越えるべき課題があることを書きました。
そこから約3か月半。
今回の東京盃では、すべての課題が解消されたわけではありません。それでも、得意とする1200mで、前年覇者らしい走りをもう一度見せてくれた。その事実には大きな意味があると思います。
御神本騎手も「惜しかったね」と振り返ったハナ差。
本当に、あと少しでした。
けれど、この2着は単なる「惜敗」ではありません。
チェルキがもう一度、自分らしく走れる場所を見せてくれた一戦。そして、次の舞台を楽しみに待てるだけの走りを、久しぶりに届けてくれた一戦でした。
王者の走りは、まだここにある。
次にどんな舞台が待っているとしても、今回見せてくれた前向きな走りを、その先へつなげてくれることを期待したいと思います。

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