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祝! ヤマニンウルス・東海ステークス(G3)制覇!! ~2年連続重賞制覇~

【北九州記念】兄に続いた重賞初挑戦・初戴冠!(レース結果情報)

北九州記念・タイトル2

ヤマニン軍団、3世代連続・3年連続重賞制覇! サマー・スプリントへと旅路は続く――


思えば、怪物と騒がれたヤマニンウルスがプロキオンステークス(G3)を勝利したのは、ちょうど1年前の7月7日でした。1年――短いようで長いこの期間で、このきょうだいたちの立ち位置も大きく変化しました。当時、未勝利で力を結果に繋ぐことができずにいたヤマニンアルリフラが、1年後の2025年7月6日 小倉競馬場で開催された 第60回 北九州記念(G3)に挑戦することになろうとは。当時想像もしていませんでした。「昨年の暮れからの成長が著しく」とは鞍上・団野騎手の弁ですが、未勝利の身ながら挑戦した2勝クラス・ジングルベル賞を快勝した時が482kgで、デビューから28kg増量。休養を挟んで2勝クラス・伊良湖特別、3勝クラス・淀ステークスに挑んだときにはそれぞれ486kg、482kg。そして今走では496kgと太め感のない締まった馬体をパドックで誇示。ハンデ重賞とはいえ、ファンが1番人気に支持したのも納得の成長でした。未勝利を勝ち上がれずにいた昨年から、力を付けてきていたのもまた事実でした。

ヤマニンアルリフラの半姉ヤマニンアンフィルは、前走・佐世保ステークスからの連闘策。昨年夏に3勝クラスに昇格後も、好走を続けていただけに、同馬4勝目は大きな勝利でした。出遅れ癖も顔を出さないようになり、走りが成果に繋がるようになっていたことも大きいようです。「ここを勝てれば北九州記念へ」とは考えていたとのことで、適鞍があるなら挑戦しよう、という計画的な挑戦でした。

競馬界隈には静かに話題になっていたとおり、ヤマニンパピオネ産駒として4世代連続のオープン馬誕生となり、北九州記念(G3)のレース後にかつての名手・安藤勝巳さんが「どんな種馬を付けても走る。名牝だね」とコメントしたとおり、少し身体に弱いところがありながらも、大切に管理してきた斉藤崇史調教師。以前所属していた、栗東・松永幹夫厩舎に所属していたのがヤマニンパピオネであり、縁がある事も間違いなさそうです。
ヤマニンアルリフラは本格化の様子を見ての1番人気、ヤマニンアンフィルも勢いと軽ハンデが評価されて9番人気と、決して低くない評価での出走となりました。

ヤマニンパピオネ
ヤマニンパピオネ

短距離ハンデ重賞ということもあり、速い流れで荒れることが危惧されていたこのレース。スタートとともに最内枠に入っていたヤマニンアンフィルが、久々に出遅れてしまうスタートとなりました。鞍上の亀田騎手は、「連闘の分なのか、ゲートの中で頭を振って、安定しなかったのが悔やまれる」と述べることになりました。対するヤマニンアルリフラは絶好のスタートを決める。外枠の馬たちもいいスタートを切ったことから、良いポジションを確保しようと前になだれ込み、シロンなどが先頭に。ヤマニンアルリフラと団野騎手は、それら外の馬を観て控える。最内からはクラスペディアが先頭を伺う。外からは2番人気ロードフォアエースが先頭を捕まえに行くが、これが死命を分けました。ヤマニンアンフィルはこの速い流れで楽な追走となり、最後方の最内で脚を溜めることができました。
3~4コーナーで後方馬が動くと、ぐっと馬群が縮まり、ヤマニンアルリフラも馬群の隙間を見つけて頭をねじ込むと、後は前を行く馬たちを捕らえに掛かります。ヤマニンアンフィルも内ラチ一杯から馬群の空いた隙を縫ってヤマニンアルリフラの後方に控え、この時点で既に5馬身以内と思われる11番手まで上げて来ていました。
残り200m付近で抜け出そうとする2番人気ロードフォアエースを内に見ながら、団野騎手の鞭に応えヤマニンアルリフラもグングンと末脚を伸ばして抜け出し競り落とすと、外から馬体をあわせようとする昨年の2着馬ヨシノイースターの追撃を半馬身差までしか寄せ付けず、堂々とゴールラインを先頭で駆け抜けて見せました。後方からは一時は3着まで押し上げたかに見えたヤマニンアンフィルがアブキールベイに交わされるも4着と健闘していました。

これでヤマニンアルリフラは、重賞初挑戦の身ながら、兄ヤマニンウルスに続くきょうだい2頭目の重賞ウイナーに。また、ヤマニン軍団としては、ヤマニンサルバム、ヤマニンウルスに続く、3世代・3年連続の重賞戴冠となりました。

北九州記念・レース結果
北九州記念・レース結果

1着 ヤマニンアルリフラ(団野大成騎手)
「嬉しい気持ちでいっぱいです。この馬の年末からの成長力にはとても驚かされています。馬体重がプラス14kgでしたが、馬の具合は良かったですし、ある程度自信を持って臨むことができました。思い通りに乗れて、全体的に良いレースができました。直線に向くまでもスムーズでしたし、スペースがあいた時には突き抜けるだろうという手応えでした。期待以上のパフォーマンスをしてくれました。
所属の斉藤崇史調教師の管理馬で、普段から調教にも携わってきた馬での勝利ですし、うれしいです。ことしまだ重賞を勝てておらず、焦る気持ちもありましたが、やっとひとつ勝てました。これからたくさん勝てるように頑張ります」

https://race.netkeiba.com/race/result.html?race_id=202510020411

4着 ヤマニンアンフィル(亀田温心騎手)
「ゲートで頭を振っていて、安定しませんでした。内枠で、斤量が軽く、内を突きました。脚は使っています」

https://www.radionikkei.jp/keiba_article/news/post_35350.html
北九州記念・戻って来たヤマニンアンフィル
北九州記念・戻って来たヤマニンアンフィル

栗東・斉藤崇史調教師
「このきょうだいは牡馬だと体質の弱い面があります。でも年を重ねるとしっかりしてくる。アルリフラはまだ4歳。中間のトレセンでもすごく立派になったことを感じていました。まだまだしっかりとしてくると思う」
「ここで勝てたのでサマースプリントシリーズも考えて。アイビスSDは特殊なレースなので、CBC賞(8月10日・中京)あたりかな。斤量面などを考えて決めたい」

https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=301688&rf=kslp&_gl=11miuqzp_gaMTQ4NDYxNDg5Ni4xNjY3NjIwOTEw_ga_BQDXGQBP6X*MTc1MTg1MjI3MS4xMy4xLjE3NTE4NTIyNzEuMC4wLjA.
北九州記念・ヤマニンアルリフラとヤマニンアンフィルによる口取り
北九州記念・ヤマニンアルリフラとヤマニンアンフィルによる口取り

同一馬主、同一生産者、同一所属厩舎、姉弟ということで、斉藤崇史師の計らいでヤマニンアルリフラとヤマニンアンフィルの2頭での口取りとなった北九州記念(G3)。ウィナーズサークルのなかではステキな笑顔がたくさん見られました。
斉藤崇史調教師が言及したように、ヤマニンアルリフラの旅路は、まずはサマー・スプリント・シリーズを目標として、この勢いを中京に持ち込むことを考えているようです。大一番に向けて、賞金を加算しておきたい思惑も垣間見えます。
新たな重賞勝馬を迎えたヤマニン軍団。夏の快進撃は始まったばかりです!

北九州記念・タイトル2

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