名牝たちのいる放牧地を歩く――
本レポートは、錦岡牧場さんから特別なご許可を頂いております。現在、錦岡牧場さんは一般見学を中止しております。
また牧場見学を希望される方は、各牧場に問い合わせるのではなく、まず【競走馬のふるさと案内所】でルールを確認しましょう。
前夜祭・概略
初日は、ヤマニンチェルキ交流重賞連勝のお祝い雰囲気のなかチェックインした成田空港近くのホテルから始まり、早朝便からの新和~ブリーダーズスタリオンステーションという強行軍でしたが、逆に言うと、主目的の来年デビューを控える1歳馬たち、功労馬たち、そして重賞馬のお父さんたちと会うことができて、この見学の大半の目的を凝縮して達成するという強行軍でした(めちゃ長い文章!)。新ひだか町で投宿すると、夜は泊津のスタッフの方と久々に静内の夜を楽しませてもらい、懐かしの場所でジンギスカンを楽しみ(昔、両社長にご馳走になったお店が昔あった場所で、今は焼き肉屋に変わっているところ)、い炉りで日本酒を楽しみ、月光でハイボール・ウイスキーを嗜むいつもの楽しい時間を過ごしました。違いがあるとすれば、お互い年を重ねましたので、3軒目でギブアップ( ̄∇ ̄) 翌日に備えたシニアコンビでした。

競馬好きだからという理由で、ホーセズ・ネックをよく飲みます^^
泊津の放牧地をゆく
翌日、素晴らしい天気のなかで目覚めると、錦岡牧場泊津繁殖場へ母馬たちに会いに出掛けました。
錦岡牧場さんに見学させて頂くようになり、実に四半世紀となる私。錦岡牧場さんならナビなしで移動できます。石材屋の脇を抜けて坂を上り、そして徐々に下ると、真正面に見えてくるのが錦岡牧場の放牧地です。今でも思い出すのは、初めて錦岡牧場を見学させて頂いた時、スタッフの皆さんが総出で、あの放牧地から手を振ってお見送りしてもらったなぁ、とか思い出します。今はといいますと……
「なおやさん、いらっしゃーい。どうぞ~」
朝の挨拶をさせて頂くと、馬名の記載された放牧地の地図を作ってくださっていて渡してくださり、まるで馬かのように私自身も放牧に出されます。皆さんにはお仕事がありますので、なおやは自分の経験と知識で、見学させて頂いています。この信頼には、きちんと応えなければ! などと思いながら、毎年泊津を訪ねると、途中ランチやお茶に町に降りたりしながら、一日、放牧地内を歩き回っている次第です。
というわけで、泊津見学はXでのポストを見て頂いた方がライブ感がありますので、以下転載させて頂きます。
近年のヤマニン軍団は、芦毛王国と化しています! とにかく放牧地のあちこちに芦毛馬がいるので見分けるのが大変です。そのなかでも特に注目株は、なんと言ってもヤマニンパピオネですよね。この夏は、ヤマニンサンパ、ヤマニンアンフィル、ヤマニンウルス、ヤマニンアルリフラの4きょうだいが4世代連続でのオープン入りを達成し、名牝列伝の中にヤマニンパピオネが確実に刻まれましたね。重賞馬2頭もいることもあり、まずはヤマニンパピオネの姿を皆さんにお届けしようと撮った写真です。
ヤマニンパピオネの写真をバシャバシャ撮っている私を、不思議そうに、そして「私たちは構ってくれないの?」と向かいの放牧地にいたヤマニンデンファレとヤマニンルリュールという若い2頭が様子を伺っていました。こちらにも芦毛です( ̄∇ ̄) 無口、どれだけ使い回してるんだろうと自然と笑顔になっちゃいました。苦しいときに走ってくれたこの2頭は、やはり思い入れがあります。
そしてふり返ってみると……ヤマニンパピオネしかいなかった放牧地に母仔のペアが追加されて――どっちがどっち? 状態に(^^ゞ まぁ、ヤマニンカホンは若いので、馬体を見れば判りはするのですが、よく見間違えるので自分の目を全く信じることがデキないんですよね。仔馬の毛色、大事です!
私と他の母馬たちがわちゃわちゃしているので、他の馬たちも集まってきてくれるのは嬉しいですよね。
今度は鹿毛や黒鹿毛や栗毛たちで、こちらは特徴を掴んでいないと見分けつかなくなります(^^ゞ
しかし、こちらも期待の母馬たちです。
一番奥の放牧地にいる5頭。また芦毛がいるw たぶん、ヤマニンプードレ。
他には、ジョリーパーマー、ヤマニンプティパ、ヤマニンビオローネ、そしてヤマニンプチガトーの5頭。
そして、前日サマーチャンピオン(Jpn3)を勝利した、ヤマニンチェルキのお母様・ヤマニンプチガトーです。
記念写真、撮ってもらいました(;^_^A スタッフの方には、「なおやさん、多少の(乗馬)経験あるとはいえ、怖がらないねぇ~」と言われてしまいました。だって、嬉しいんだもの(^m^)
ヤマニンシュクルの仔ヤマニンナジャーハ。なかなか繁殖を残せていないので、ヤマニンシュクル系を盛り上げてほしいです。
放牧地を歩き回る私を、車道で車を止めてこちらを見ている他の牧場の方とおぼしき人影も……。そうですよね、一脚つきのカメラを持って放牧地の中を歩くシニアは、断然怪しいですよね~。なので、牧場の方から頂いた、スタッフキャップを被って「関係者のふり」をすることは忘れません!(^-^*) 放牧地の中を歩いていると、外の目が気になるときがあったりするのはあるあるです。重ねて表明しますが、牧場の方の許可のもと、取材しているのです! でなければ、断然不法侵入です(^^ゞ
ヤマニンアドーレは、リアルで伝説です。ヤマニンアラバスタの一粒種。生まれる前から話題だった仔。これからも元気でいてほしいですね。
次回の見学記は、仔分けの様子をお届けする予定です。
実はこの日の朝の業務が、仔分けの一環だったんです。なかなかない機会なので、レポート予定です。
午後の部
この日のランチは、某ラーメンだったのですが……うーん、美味しかったけど、ホスピタリティに難があったので、スキップします(^^ゞ ランチに求めていることは、美味しいことだけじゃないんだよなぁ、と思いました。いろいろ想像して楽しんでください。
さて、ランチ後休憩を挟んで再び放牧地に行く私。泊津の日はいつもこんな感じ。
カメラを向けていると、馬たちがわらわらと寄ってきて、鼻先を出してきてくれたりするんですよね、かわいいです。いっつも私の前にいるなぁ~……と思うと、ヤマニンラレーヌのことが多いです。他の馬がいても、割って入ってきますwww ヤマニンシュクルの半妹なので、ティファニーラス-ヤマニンジュエリーですね。
こうしてレポートを書いていて気付いたのですが、今週(11/12)、門別で6勝目をあげるなど活躍中のヤマニンパッセのお母様ですね。

一通りご覧頂きましたが、仔馬たちのハッスルっぶりや、母馬たちの序列の様子とか、ちょっと公開できないビデオとか(仔馬たちのふざけっぷりが、ちょっとみせられない)、色々ありましたが、やっばり泊津は心が落ち着きます。
いい産駒たちが今後も輩出されることを、心より祈っています!
ありがとう! メガネのプリンス
さて、爽やかな書きっぷりを意識していたのですが、実はこの2日目、結構ヤバかったんです。
といいますのは、こうして見学させて頂いたり、楽しくお食事したりしている合間も、データを整理してヤマニン倶楽部のHPを更新したりしているのです。前日のベッドの中でXみたりしちゃうんですよね。そしたら見事なトラブルが……
近眼で老眼の私にとって、旅先でのメガネのトラブルってかなり致命傷なんです。
以前シドニーでは、メガネが壊れたので読書用の近くしか見えないメガネで凌いだのですが、今回は読書用のメガネが壊れていたため持ってきて折らず、運転用のメガネが活躍してくれました(普段は中近メガネ)。とはいえ、やっぱり目への負担が大きくなるので疲れやすいですし……というわけで、全国の眼鏡屋さんは、どこも親切に対応して下さるので、いつも感謝感謝です。今回は、「メガネのプレンス 静内イオン店」さん、本当にありがとうございました!
続く!

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