数々の課題を真正面から捉える強さで、ヤマニンチェルキ2着を確保!
試練を越えてきた若武者へ、高まる期待
北の門別、西の佐賀、そして南の大井。日本各地の異なる馬場と環境をものともせず、交流重賞3連勝という離れ業を演じてきた ヤマニンチェルキ。今回のカペラステークスは、初の中央重賞挑戦というだけでなく、3歳馬には酷とも言える58kgの斤量、そして芝スタートの大外枠という、これまでも突きつけられてきた課題と同様に新たな「試練」が課された一戦でした。 しかし、これまでも課題を一つひとつクリアし、我々の想像を超えてきた彼だからこそ、この壁も乗り越えてくれるはず――。ファンは、この過酷な条件さえも世界へ羽ばたくための通過点として、期待を込めて送り出しました。



大外からの追撃
冬の中山、ダート1200mの舞台。大外8枠16番に入った ヤマニンチェルキと岩田望来騎手は、懸念された芝スタートも無難にこなし、中団の外目を追走します,。 レースは前半からハイペースで流れる中、チェルキは砂を被るのを避けつつも、枠の不利により終始外々を回らされる展開。3〜4コーナー中間、各馬が動き出す中で、チェルキも外から進出を開始。4コーナーを大外から直線へ向きます。 直線の坂、逃げ込みを図るライバルたちを目掛け、ヤマニンチェルキが猛然と追い込みます。先に抜け出した勝ち馬テーオーエルビスの脚色は衰えませんでしたが、ヤマニンチェルキは最後まで止まることなく脚を伸ばし続け、2着でゴール板を駆け抜けました,。




強さの証明
勝ったテーオーエルビスには5馬身離されたものの、3歳馬で58kgを背負い、大外枠から距離ロスのある競馬をしての2着は、負けて強しの内容でした。 鞍上の岩田望来騎手は「よく走っています。大外枠が痛かったし、3歳でこの斤量ですから。それでも、それなりにレースはできました」と、厳しい条件の中で力を示した愛馬を称えました。 また、中村直也調教師も「枠が枠で、外を回すことになってしまった。58kgでこれだけ来れたなら、よく頑張った」と評価。その上で、「前々から言っているように、サウジに行きたい」と、次なる目標を見据えました。

止まらない探索者、次なる地平へ
連勝こそ止まりましたが、中央の重賞でも通用する実力、そして厳しい条件を跳ね返す底力は十分に証明されました。「国内での宿題」としては十分な回答を示したと言えるでしょう。 レース後、陣営の視線はすでに海を越えています。目指すはサウジアラビア、そしてドバイへ。今回の2着は、世界への確かな「搭乗券」となるはずです。 どこへ行っても、どんな条件でも、自らの走りを貫く 止まらない探索者(チェルキ)。 世界を舞台に駆け回るその姿を、これからも全力で応援していきましょう!

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