GI再挑戦となるヤマニンエマイユは、15番人気と低評価だった。
スタートは決めたものの、やはり短距離線における出足では他馬に劣り、内ぴったりをつける田中勝騎手。
ヤマニンエマイユは、この内からの競馬がとても器用だ。
特に混戦になったとき、その器用さで末脚を伸ばしてくる。
しかし、今日のレースは残念ながらそんな、ヤマニンエマイユの長所を活かしてはくれないレース運びとなった。3-4角でいつものように内を伺うが、やはりそこは短距離の猛者たちが集うこのレース。先行勢が固まり、隙間が全くない。田中勝騎手は4コーナー手前で決断。一気に大外へ進路をとった。もちろんこの選択は、前走京王杯AH(G3)でも試走済みで、34.1の末脚も追い込めない差となってしまった。
結果は15着と振るわなかったものの、非得意な距離でも勝利を諦めない強さを見せてくれた。
ヤマニンエマイユのしぶとく、器用な走りを、次走にも期待したい。
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