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【神戸新聞杯】静かなる熱意・大胆な一手!(レース結果情報)

2022年 神戸新聞杯・ヤマニンゼスト2

その大いなる一手は、菊花賞へのチケットに届いた!


多くの東西を往来する人々を翻弄した台風が東へ去り、2022年9月25日の中京競馬場は大きな雲と夏を思わせる暖かい空気に包まれ、今年最後のクラシックレース・菊花賞への最後のトライアルレースとなる第70回 神戸新聞杯(G2)が開催されました。3枠6番には、ここ中京の地で差し切っての初勝利を飾り、昇級戦を札幌で追い込み勝ちと派手な2連勝を飾っていたヤマニンゼストが枠入りしました。
2連勝の鞍上には新人・鷲津虎太騎手が騎乗しており、継続騎乗の声も聞こえていましたが、前走・藻岩山特別(2勝クラス)での騎乗もあってか、今走には名手・武豊騎手が迎えられました。千田輝彦厩舎ということもあり、またヤマニン軍団にとっても頼れる名手へのスイッチは、心強いものでした。また、直前の調教も鷲津騎手が騎乗しており、その心意気はここに記しておきたいです。
もちろん鞍上強化はありましたが、どれだけ派手な勝利も新人騎手の減量特典ではないかなど、疑問視する向きもあってか、ヤマニンゼストは12番人気と低評価に甘んじました。

第70回 神戸新聞杯(G2) パドックのヤマニンゼストと武豊

順調な枠入り後、スタートを切ったヤマニンゼストに最初の試練が訪れました。スタート直後、左右の馬に挟まれる事態が発生してしまったのです。しかし、それに負けずに前進すると、接触で意志を挫かれたのか、5番ヴェローナシチーが下がってできたスペースを使って、スルスルとラチ沿いに進路を変更し、最内コースを確保して見せました。接触にも怯まず、鞍上の指示に素直に従う様子は、驚きを覚えます。
スタート後のポジション争いを巧みに進めると、第1コーナーを13番手で進入。
向こう正面までポジションを維持しながら、前の馬との差は開けずに追走。あくまでも省エネのコース取りで第3コーナーへ進みます。他馬が外へ進路を取る中、あくまでも最内に拘る騎乗を見せた武豊騎手は、コーナーリング途中では後方2番手まで置かれるものの、第4コーナーではコース取りの利で11番手まで進出。最後の直線も最内でスパートを仕掛けます。
最内の1頭分のスペースを利してスパートするヤマニンゼストと武豊騎手でしたが、残り200mで10番レヴァンジルと2番コントゥラットに寄られるも、負けじと進路をこじ開けて見せた人馬。さらに前進すると、内に2番ボルドグフーシュ、外に12番ジュンブロッサムに挟まれながらも、さらに末脚を伸ばす意地をみせ、勝馬には3馬身半差付けられたものの、3着馬には半馬身差を付けてゴールに飛び込む勝負根性を見せてくれました。

神戸新聞杯・レース結果
神戸新聞杯・レース結果

ヤマニンゼストは希有な根性を見せてくれる走りで、神戸新聞杯(G2)を2着し、10月23日 阪神競馬場で行われる菊花賞(GI)への優先出走権を獲得することに成功しました。

◇武豊騎手

「内でじっとして直線に賭けました。上手く嵌った感じはありましたが、いい馬です。乗り味も良く距離は延びても大丈夫です」

◇千田調教師

「ジョッキーがロスなく、上手に乗ってくれました。権利を獲ることができたので、今後については(前向きに)オーナーと相談します。」

ラジオNIKKEI 等

名手・武豊騎手の騎乗は「お見事!」の一言ですが、一方でヤマニンゼスト自身の強さにも触れて欲しいと思い、今回のようなレースレポートを書いてみました。思えば、初勝利も2勝目も、スムーズなレース運びの結果ではないものの、派手な勝利でした。前走の追い込みも迫力があり、「もしかしてヤマニンゼスト自身の意志の力なのでは?」と思わせずにはいられません。
いずれにしても、大きな目標にたどり着くためのチケットは手に入れました。なんとか無事に、当日をヤマニン・サポーターの皆さんとともに、迎えたいものです。
期待と楽しみに満ちた1カ月の始まりです!
関係者の皆さま、そしてヤマニンゼスト、権利獲得おめでとうございます! これからも無事に頑張れ!

2022年 神戸新聞杯・ヤマニンゼスト2

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