天候と馬場に悩まされた重賞にチャレンジする旅路は、得意・中京の地へ――
「雨の馬場がどうかと思っていましたが、うまくいきました。結果も出ていますし、左回りはいいようです」
そう語った指揮官が次走に指名したのは、大方の予想通りと行っても良い暮れの中日新聞杯(G3)でした。昨年5-6月に達成した連勝、昨年暮れから今年年初に飾った2度目の連勝とも、中京でのものでした。得意中京でオープン入りしたヤマニンサルバムにとって、今年の金鯱賞(G2)から始まった重賞ローテーションは、思いの外に厳しいものとなりました。金鯱賞こそ良馬場で走れたものの、以降出走する度に天候に泣かされ、馬場は渋るだけでなくドロドロだったことも……当初は「馬が可哀想だ」と言われていましたが、梅雨を避けて北海道シリーズに参戦したにも関わらず馬場に恵まれなかった最近では、関係者の皆さんの中からも「サルバムは雨男だね……」との声も聞こえてきたとか。
とはいえ、前走・オクトーバーS(OP)で快勝を飾り、5勝目を獲得したヤマニンサルバム。さすがに右回りよりも左回りが得意であることは否定できないものの、府中の地でも勝ち星を得られたのは大きいものでした。また、騎乗した三浦皇成騎手の工夫した乗り方は、ヤマニンサルバムの可能性を広げる役割を果たしてくれたようでした。
今回も引き続き三浦騎手に手綱を預ける陣営も、この重賞タイトルに挑戦する2023年の旅路の最後が、得意・中京であることで自信を持って送り出すことができることでしょう。しかも十分な間隔のローテーション。期待せずにはいられない状況です。
ヤマニンサルバム、2023年コンサート・ツアーのフィナーレは、原点回帰とも言うべき中京の地。どんなリズムが刻まれるか、今から楽しみです。
天気予報は、今のところ晴れ。暖かい陽気に恵まれそうです!
第59回 中日新聞杯(GⅢ) 4回中京3日目 3歳以上 オープン (国際)(特指) ハンデ コース:中京2,000メートル(芝・左) 【登録頭数:17頭】(フルゲート:18頭) |
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