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【宝塚記念】大切なのは“やる”ことだ(レース結果情報)

2024年・宝塚記念

格上挑戦、荒天の京都競馬場でも、今の力をぶつけた9着――


休養明けとなった前走・鳴尾記念(G3)で4着と好走したヤマニンサンパは、その好調ぶりから宝塚記念(GI)に登録することになりました。事前の宝塚記念人気投票ではわずか95票と注目度は皆無だったということもあり、戦前からほとんど話題に上らなかった。ただし、陣営からは必然の挑戦と言えたかも。昨年、オープン競走を3走連続3着と好走していたヤマニンサンパにとって、2000mという距離は「追い込んで届かず」が続いていたとも言え、距離延長で末脚を発揮したい、とは思っていたはず。その証拠に、陣営は年明けのレースとして日経新春杯(G2)を目指していました。残念ながら一頓挫あり前走・鳴尾記念での復帰となったわけですが、やはり確実に伸ばす末脚と、好調ぶりから、ここで距離延長で実力を試す――1年にわたる長期休養があり馬体自体は若いとは言え、決して若い、とは言い切れない年齢に差し掛かっているのですから。

「走る」と決まってしまえば、外野の評価を気にしても始まらない。
ヤマニンサンパ陣営は、初のGI挑戦に向けて準備を淡々と進めていく。むしろ外的要素の方が心配ではありました。阪神競馬場改装に伴う京都開催ではあるものの、京都での開催自体が長く続いており、馬場は保たれているとは言え、荒れつつはありました。そこに梅雨入りと雨予報。レース直前の降雨。条件は決して揃っていたわけではありませんでした。
パドックに表れた芦毛の馬体は、しっかりと調整がつまれたもので、好感触だったのではないでしょうか。

斎藤崇史厩舎も「ワン・チーム」でヤマニンサンパと団野騎手を送り出している雰囲気で、なかなかの好感触だったのでは内でしょうか。

宝塚記念・パドックのヤマニンサンパ
宝塚記念・パドックのヤマニンサンパ

スタンド前から発走したヤマニンサンパは、五分のスタート。隊列が整い始めると、いつも通りヤマニンサンパは最後方で待機と言わんばかりの位置取りで第1コーナーへ。
向こう正面では徐々に進出するも、外に出したいながらも外には常に他馬がいる状態となってしまい、内側を徐々に進出する結果となってしまった。第3コーナーに入るとできる限り外へ進路を選びながらコーナリング。直線、走路いっぱいに広がった馬群の名中央からスパートを掛けると、徐々に差し足を伸ばしたものの、荒れた馬場でなかなか加速がつかない。大外から一気に道悪特入り末脚勢が進出するなか、わずかながらも他馬を交わし、9着と人気以上の位置取りでゴールしました。

宝塚記念・レース結果
宝塚記念・レース結果

レース後の団野騎手の談話は、以下の通り。

9着 ヤマニンサンパ(団野大成騎手)
「具合が良かったですが今回はチャレンジャーの立場ですからね。相手が相手ですから。このメンバーの中に入っても恥ずかしくない競馬はできました。力のあるところは見せてくれました。これから順調にいけばオープンGIIIとやれる馬です」

https://www.radionikkei.jp/keiba_article/news/post_32457.html

挑戦者として力を出し切ったこと、そして次なるタイトルへ向けてのチャレンジが始まることを伝えてくれています。
大切なことは、「やるべきことをやり続けること!」とばかり、ヤマニンサンパの挑戦はまだまだこれからです。引き続き応援をよろしくお願いいたします!

2024年・宝塚記念

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