歴史の幕開けとなるか――マイペースながらも5連勝で重賞制覇!
7/7 AM | PM
小倉7R 3歳未勝利 ヤマニンアルリフラ(幸)
小倉11R プロキオンステークス ヤマニンウルス(武豊)
《今年の通算成績》
ヤマニン軍団の日曜・小倉興行は、午前から衝撃的でしたが、午後には大きな歓声となって小倉競馬場を包み込みました。
小倉の午後をまず走ったのは、弟ヤマニンアルリフラでした。2番人気に支持されると、好スタートから終始2~3番手でレースを進めると、4コーナーを2番手で回り、末脚を伸ばしこれは勝ちきれるかと思われたのですが、なかなか末脚を伸ばすことができず、後方から勝馬に差し切られ、また前を行く2着馬を交わすこともできず、無念の3着となりました。兄姉たちの活躍がある故に期待は大きく、なんとか勝ち上がってほしいものです。力は間違いなくあります!
そしてメインレース・プロキオンステークス(G3)には、デビューから無傷の4連勝で当地にカムバックを果たしたヤマニンウルスが出走しました。圧倒的1番人気に支持されると、下馬評を全く無視するかのような優等生なレースぶり。スタートを決めるとハナを競う3頭の後ろに無理なくつけると、向こう正面でゆっくりと順位を上げ、3コーナーで仕掛けると大きな馬体を利して他の馬を競り落としに掛かります。競馬場全体から凄い歓声が起こるなか先頭に躍り出た状態で直線に向くと、あとは無理なく先頭を走りきり、2着馬に3馬身差を付ける圧勝劇で無傷の5連勝。初の重賞制覇を成し遂げてしまいました。
1着 ヤマニンウルス(武豊騎手)
https://www.radionikkei.jp/keiba_article/news/post_32565.html
「まずホッとしていますし、改めてこの馬は強いなという気持ちです。前回はあまり返し馬の感触が良くなかったので、今日はどうかなと思っていたのですが、良い感じで、乗った中では一番良い雰囲気でしたね。まだ揉まれたり、砂を被ったりという経験がないので、あまりそうならない方が良いかなとは思っていました。良いポジションは取れました。いつもそうなのですが、手応えがあるのかないのか分からないのですが、とにかく最後まで一生懸命に走る馬なので、相手に合わせるのではなく、この馬のペースで行きました。
今日がまだ5回目のレースですし、それでこの重賞レースでこの内容ですから、本当に一回ずつ馬は強くなっています。この先どこまで強くなるのかなとすごく楽しみです。(久々に騎乗の小倉は)やっぱり暑いですね。暑いなと思いましたが、馬の方は涼しそうに走っていました」
まさにヤマニンウルスは、「まだ本気出していない」状態でタイトル戴冠を成し遂げることになりました。目標はまだ先――
戦前の斎藤崇史調教師の言葉を借りれば、「ここは通過点」。次なる目標が、少しずつ見えてきたように思います。
素晴らしいタイトル獲得でした!
小倉7R 3歳未勝利 ヤマニンアルリフラ・3着
小倉11R プロキオンステークス(G3) ヤマニンウルス・優勝
本当にヤマニンウルスは、馬体が大きいですね! お尻のボリュームが凄いです。
肉が付いていると言うよりも、骨の作りからして馬格が大きいので、無理してる、というところがなく、「大きい」。他馬と映っている写真等を観ていると、遠近法がオカシイのではないかと錯覚しそうです。
素晴らしい走りでした!(が、まだ遊び遊びだそうで……)
※2024.7.8.AM 2レース分の写真を追加しました。
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