ヤマニンチェルキ・サマーチャンピオン(Jpn3)制覇!!
ヤマニンチェルキは、かつて木原一良調教師の最終レースを勝利で飾り、「美談の馬」として多くの注目を集めました。その後、転厩初戦のバイオレットステークス(OP)では後方から驚異的な末脚で優勝し、その実力を証明。そして前走・北海道スプリントカップ(Jpn3)ではライバルに雪辱を果たし、夏の3歳ダート短距離王として初の重賞制覇を飾りました。もはや「美談」に留まらず、自らの力で存在価値を探し出してみせたのです。
陣営からは以前「小回りは向かない」という声もあったものの、馬の状態が良いこととと、さらなる賞金加算への意図から、北の門別から南の佐賀へと舞台を移し、サマーチャンピオンへの挑戦が決定。中村直也調教師は「北海道への輸送競馬でしたが、ダメージはありません。前走に引き続きいい状態を保っていますので、佐賀でも頑張ってもらいたいです」と、レース前も万全の仕上がりを伝えていました。 新たに岩田望来騎手とコンビを組み、8枠9番、ハンデ55.5kgという条件で、ファンからは2番人気の支持を受けて佐賀の地へ挑みました。
レースはスタートから内枠のハッピーマンが先行し、その後ろにエイシンワンド、そしてヤマニンチェルキは外目を通りながらも4、5番手の先行集団の一角を形成するスムーズなレース運び。
最後の直線に入ると、粘るハッピーマンをかわして内から1番人気のエンペラーワケアが抜け出そうとしますが、その外からヤマニンチェルキが猛然と追い比べを繰り広げます。ゴール寸前でエンペラーワケアを半馬身差差し切り、見事に優勝! 勝ちタイムは1分26秒9(良)。2着にはエンペラーワケア、3着にはクビ差でエコロクラージュが入線しました。


北海道スプリントカップに続き、見事サマーチャンピオンを制し、交流重賞2連勝を飾ったヤマニンチェルキ。「夏のラストシーンを奪い取る」という目標を最高の形で達成してくれました!

レース後、管理する中村調教師は「斤量、外枠といい方に向いたけど、馬も頑張りました。北海道から佐賀の強行軍だったので、馬の状態を見ながらですね」と、馬の頑張りを労い、その後の状態を慎重に見極める意向を示しました。 そして、今後のレースについては、東京盃・Jpn2(10月9日、大井競馬場・ダート1200m)を視野に入れていることが明かされています。
夏のダート短距離王として、新たな課題を一つ一つクリアし、成長を続けるヤマニンチェルキ。この夏の勢いをそのままに、秋の舞台でもさらなる飛躍を遂げてくれることでしょう。「ヤマニン」の名を冠する星が、これからも力強く輝き続けることに、大いに期待です!
なお、今回、サマーチャンピオン(Jpn3)におけるヤマニンチェルキの勇姿は、佐賀競馬場で写真を撮られている でめきんさん(@demekeiba113) にご提供頂きました。突然のお願いにも関わらず、ご快諾頂きありがとうございます。かっこいい!
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