悔しき日々は力。最強の盾・ヤマニンブークリエは淀の3000mへ――
ヤマニン軍団の期待を背負うヤマニンブークリエは、10月26日(日) 京都競馬場 芝3000mで開催される第86回 菊花賞(GI)への最終登録を完了しました。セントライト記念(G2)での見事な走りにより、クラシック最後の一冠への優先出走権を獲得済み。すでに横山典弘騎手との継続騎乗も発表されており、準備を整え、淀の舞台に向かいます。
第86回 菊花賞(GI) 3回 京都9日目 サラ系3歳 オープン (国際) 牡・牝 (指定) 馬齢 18頭 コース:3,000m (芝・右外) 【登録頭数:20頭】(フルゲート:18頭) |
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アマキヒ (57.0) アロンディ (57.0) エキサイトバイオ (57.0) エコロディノス (57.0) エネルジコ (57.0) エリキング (57.0) 優先: 神戸新聞杯・1着 キングスコール (57.0) ゲルチュタール (57.0) コーチェラバレー (57.0) ショウヘイ (57.0) 優先: 神戸新聞杯・2着 ジョバンニ (57.0) 優先: 神戸新聞杯・3着 ジーティーアダマン (57.0) マイユニバース (57.0) ミラージュナイト (57.0) ヤマニンブークリエ (57.0) 優先: セントライト記念・2着 ライトトラック (57.0) ラーシャローム (57.0) レイヤードレッド (57.0) レクスノヴァス (57.0) レッドバンデ (57.0) 優先: セントライト記念・3着 |
デビュー当初から東西の名手(武豊騎手、横山典弘騎手)にその素質を認められていたヤマニンブークリエ。ですが、2歳暮れのホープフルステークス(GI)に出走するも14着に大敗するなど、大舞台ではなかなか結果を出せずにいました。春のクラシック戦線でも、すみれステークス(OP)4着、青葉賞(G2)8着と、挑戦権を手にすることもできない悔しい日々を過ごしました。
しかし、その状況を一変させたのが、6月21日の東京9R 町田特別(2勝クラス)です。格上挑戦の舞台で、横山典弘騎手との新コンビは、好位から内ラチを抜け出すという完璧なレースぶりを見せ、圧倒的1番人気馬を下す快勝劇を演じました。松永幹夫調教師も「ジョッキーがうまく乗ってくれました」「強い競馬でした」と絶賛したこの勝利は、彼が真の成長を遂げた証となりました。この勝利こそが、彼の成長曲線がグッと上向いたターニングポイントではなかったでしょうか。


前々走の町田特別以降、ヤマニンブークリエの背には横山典弘騎手が継続騎乗しており、このコンビで菊花賞(GI)に挑みます。
セントライト記念(G2)では、8番人気という低評価を覆し、横山典弘騎手の見事な手綱捌きが光りました。レース中は終始ラチ沿いを走りロスを減らし、直線では内側から狭いところを勇気を持って加速し、馬群をこじ開けて抜け出すという圧巻の競馬を披露。松永調教師も「騎手が見事に乗ってくれました」「最後は間をこじ開けてきました」と、その手腕を高く評価しています。デビューからその素質を見抜いていた名手とのコンビであれば、京都の長丁場でも最高のパフォーマンスを引き出してくれるでしょう。


菊花賞は、ヤマニン軍団にとって悲願のクラシック制覇がかかる大舞台ともなります。何度も挑戦しながらいまだ届かない未知の到達点。セントライト記念(GI)2着という結果は、昨年、神戸新聞杯(G2)で8着に敗れ菊花賞へ駒を進めることができなかった半兄ヤマニンステラータの雪辱を果たす形となりました。これまでの苦難を乗り越え、力をつけてきた今こそ、ヤマニン軍団の旗を京都の空高く掲げる時が来たのです。
ヤマニンブークリエは、父に菊花賞馬キタサンブラック、母ヤマニンプードレは錦岡牧場の名牝系「ワンオブアクライン」に連なり、どちらも長距離適性が感じられる欧州の血が入った名血馬です。セントライト記念のレース内容は、速い上がり勝負ではなく、ロングスパート戦で持続力が問われる流れに適しており、長距離向きのスタミナが最大限に活かせることを証明してくれました。松永幹夫調教師も「長い距離は問題ないと思います」と自信をのぞかせています。
血統的には、本格化は来年春以降だという見方もできるかもしれませんが、セントライト記念で見せた力強い走りと適性は、今この舞台でこそ勝負にこだわるべきだと教えてくれています。まだまだ成長途上にある逸材が、秋の淀でその輝きを放つ準備は整っています――今こそ、勝負にこだわるとき!
ヤマニンブークリエがクラシック最後の一冠に挑みます。これまでの努力と成長を信じ、淀の芝3000mで新たな歴史を刻む瞬間を、皆さんの熱い声援と共に迎えたいと思います。
引き続きヤマニンブークリエへの熱い応援、いっしょによろしくお願いいたします!




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