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【2013年 新春企画】ヤマニン10大ニュース2012

放牧中のヤマニンウイスカー

みなさん、改めまして明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

昨年末、ヤマニン倶楽部ホームページ上で実施されたオンラインアンケートをもとに、20121222日 有馬記念(GI)前日に開催されたヤマニン倶楽部 忘年会で協議の結果、201210大ニュースを決定しました。

みなさん全員の想いを乗せております。いよいよ発表です!

第1位 ヤマニンウイスカー、19か月ぶり復活勝利!(11/25)
第2位 おーたさん、なおや、遂に出産に立ち会う!(5/5)
第3位 ヤマニンファラオ、来年につながるクラシック挑戦の道!(2012)
第4位 復帰ヤマニンキングリー、シリウスS(G3)で2着快走!(9/29)
第5位 ヤマニン主戦・浅見国一師、逝去。(5/28)
第6位 ヤマニンエルブ、大穴連対の復活劇も。(8/19)
第7位 柴山騎手、主戦の面目躍如の年間4勝!(2012)
第8位 ヤマニン軍団123回を記録!(4/28)
第9位 ヤマニンリップル、函館遠征助ける勝利!(7/15)
10位 柴山騎手 
逆祭り。期待しています!?(7/5)

以下に、選出の詳細を記載いたします。

 

第1位 ヤマニンウイスカー、19か月ぶり復活勝利!(11/25)

2012 1125日、ジャパンカップ(GI)が開催される2つ前のレースで演じられる逆転劇を、誰が予想し得たでしょうか? 最後に勝利したのは、2011227日の準OP・虹ノ松原S。以来、11戦で記録した最高着順は72回。91回と、残りは全て2桁着順……。その日、東京芝1600mで戦われたオープンレース・キャピタルステークスに出走していたヤマニンウイスカーは、18頭中最低人気の18番人気と低評価を下され、既に過去の馬として扱われていました。後日、現主戦・伊藤工真騎手が自信を持って騎乗したということに驚いた向きもありました。いずれにしても、単勝39,740円という最低評価を覆し、ヤマニンウイスカーは見事に東京1600mを逃げ切り、19か月ぶりの勝利を手にしました。決してフロックではない。勝ちタイム1:32.1 は、この年の安田記念(GI)にわずかに届かないものの、歴代の勝ち馬とそん色ない時計でした。2着馬とも1馬身差をつける見事なものでした。次走、京都金杯(G3)で、真価が問われます。
さて、ヤマニン倶楽部として、少し突っ込んだ話も披露したいと思います。ヤマニンウイスカーの母マダニナは、栗東の名調教師・池江泰郎師の勧めがあり、錦岡牧場が購入しました。その縁で産駒の多くは池江泰郎師が管理していました。中には6番仔ヤマニンファビュル(スイートピーS 2)のように他厩舎に管理される馬もいましたが、期待されて池江厩舎に登録されたのがヤマニンウイスカーでした。春のクラシックには間に合いませんでしたが、菊花賞(GI)にも出走、11番人気という低評価を覆し6着と好走しました。その後もなかなか結果は出せないものの、準OPを中心に好走を繰り返しました。1000万下に降級後も足踏みを続けたものの、池江泰郎師の引退目前の20111-2月に、壇ノ浦特別、虹の松原ステークスを連勝することで池江泰郎師の引退を祝うとともに、自らも念願のオープン入りを果たしました。しかし、名調教師との別れが、ヤマニンウイスカーを混迷へと導いてしまいました。これまで担当してきた厩務員さんとともに移籍した厩舎では結果を出すことができず、それまでの先行して好走という姿すら見せることはなくなり、最後の直線で喘いで沈むことが増えました。
通常であれば、これで現役生活を終えていたかもしれないヤマニンウイスカーでしたが、ここはヤマニン軍団です。少しのことでは諦めません。喘鳴症を疑い、放牧時に症状を確認。ダイワメジャーを診たという獣医師にも診察を仰ぎ、手術に踏み切っが2012年の春でした。また、このままでは成果を出すのが難しいと考え、再度となる転厩を決断。池江厩舎からの転厩先候補としてもリストアップされていた栗東・千田輝彦厩舎に移籍しました。これと同時に、ヤマニン軍団・準主戦 伊藤工真騎手に手綱が委ねられることになりました。初戦となった201271日 巴賞(OP)85日 しらかばステークス(OP) で惨敗を喫すると、陣営は馬体の再建を企図し、再度放牧し、また調教にも工夫を加え(中間、障害練習も行われました)、立て直しを図られてのキャピタルステークス出走となったわけです。
ヤマニンウイスカーの活躍と立て直しには、非常に数多くの人々の努力が結実しています。オッズの凄さも、プロセスを知ると納得の結果に繋がります。
2012
年、ヤマニンウイスカーの復活劇は、ヤマニン軍団と軍団を支える様々な人々の力を証明してくれるものでした。ヤマニン倶楽部は、単勝大穴勝利ももちろん喜びながら()、陣営の諦めたい努力の結実として、ヤマニンウイスカーの復活劇を201210大ニュースの1位として選出いたしました。これからの活躍も祈って、そしてもちろん応援しています!

放牧中のヤマニンウイスカーと紺野さん

放牧中のヤマニンウイスカーと紺野さん

 

第2位 おーたさん、なおや、遂に出産に立ち会う!(5/5)

 

昨年の10大ニュース10位を覚えていますか? 今年も牧場見学するも、お産に立ち会えず!?』でした(^^; 馬の出産に立ち会える機会など、それほど多くはありません。でも諦めることができず、関係者の皆さんに甘え続けること5? 今年、遂に出産に立ち会うことができました!
詳細は『なおやの見学記2012・お産戦記 12』をご覧いただけると、とても面白い顛末を知ることになると思います() 関係者のみなさん、本当にありがとうございました!
今後も取材もどきで見学させていただきますので、よろしくお願いいたします!

ヤマニンプチフールの当歳(2012年産 父ヤマニンセラフィム)

ヤマニンプチフールの当歳(2012年産 父ヤマニンセラフィム)

 

第3位 ヤマニンファラオ、来年につながるクラシック挑戦の道!(2012)

 

2012年の春を彩った馬と言えば、ヤマニンファラオでした。
2011
年最後の開催で当時から評判馬だったトーセンホマレボシを新馬戦で下したヤマニンファラオは、若駒ステークス(OP)3着、つばき賞(500万下)3着、ゆきやなぎ賞(500万下)優勝、青葉賞(G2)4着、白百合ステークス(OP)2着、ラジオNIKKEI(G3)2着と、わき目を振ることなくクラシック出走のための戦いを続けました。残念な結果になってしまいましたが、2012年もクラシックを目指す馬がいることが、とてもファンの励みになりました。
特に、藤田伸二騎手がデビューから手綱を取ってくれたことは、私たちにとっても数少ない幸せな経験になりました。ラジオNIKKEI賞こそ先約があり乗れなかったものの、今後も人馬の信頼関係を築いていってもらいたいと思っています。
なお、秋は神戸新聞杯(G2)を目指しながら回避してしまいましたが、これも陣営の期待の表れ。力があるからこそ、ここでは無理をしたくないないのではないでしょうか? 2013年は日経新春杯(G2)、または京都記念(G2)から始動と、一流馬のローテーションが控えています。これからの活躍に期待しましょう!

ラジオNIKKEI賞のヤマニンファラオと安藤勝騎手

ラジオNIKKEI賞のヤマニンファラオと安藤勝騎手

 

第4位 復帰ヤマニンキングリー、シリウスS(G3)で2着快走!(9/29)

 

2011年にシリウスステークス(G3)の初ダートで3度目の重賞制覇を飾ったヤマニンキングリーでしたが、ジャパンカップダート(GI)、東京大賞典(GI)、フェブラリーS(GI) というGI3連戦では結果を出すことができませんでした。陣営は春を全休とし調整期間に充てることとしました。予定通り夏の札幌で戦線復帰したヤマニンキングリーは、エルムステークス(G3)7着しました。調整を続け、再びとなったシリウスステークス(G3)で2着となり、ダートでの力を証明して見せました。シリウスステークス後、脚を腫らせたため一旦休養に入っていますが、年明け東海ステークス(G3)で復帰予定。再びダートの頂点を目指して戦いを挑みます。現役時代も残り少ないと思われます。引き続きの応援を、ぜひぜひお願いいたします。ヤマニンキングリーの戦いは、まだまだこれからです!

フェブラリーS レース中のキングリー

フェブラリーS レース中のキングリー

 

第5位 ヤマニン主戦・浅見国一師、逝去。(5/28)

 

ヤマニン軍団の主戦とも言うべき名伯楽・浅見国一元調教師が、2012928(享年90)に亡くなりました。
本ホームページの過去の記録を見ていただいても名前が散見される、ヤマニン軍団にとって欠かせない方でした。
騎手時代には、1958年 ヤマニン☆ の宝塚杯に始まり、1961年ヤマニンモアーの天皇賞・春、阪神大賞典、京阪杯京都特別などの勝ち鞍があります。
調教師時代も、1994年ヤマニンパラダイスの阪神3歳牝馬ステークス(GI)を始め、ヤマニングローバル、ヤマニンミラクル、ヤマニンアビリティを重賞勝ち馬として育て上げてくださいました。

騎手: 通算3904564勝。
関西リーディング2度
GI
級競走
菊花賞・天皇賞()など4勝を含む重賞16勝。

調教師: 7906785
GI
3勝を含む重賞42
ヤマピット (オークス)
ケイキロク (オークス)
ヤマニンパラダイス

これらの記録以外にも、以下のような功績のある、素晴らしい方でした。本当にありがとうございました。

  • ヤマニングローバル再生の立役者
  • 小倉への当日輸送の導入
  • ゴム製の腹帯の導入
  • エアロフォームの製作をアシックスに依頼
  • 故・戸山為夫調教師、渡辺栄師とともに坂路導入
放牧地を走るヤマニンパラダイス

放牧地を走るヤマニンパラダイス

遠くを見つめるグローバル師匠

遠くを見つめるグローバル師匠

 

 

第6位 ヤマニンエルブ、大穴連対の復活劇も。(8/19)

 

2010 年919日、3連勝で迎えた中山・セントライト記念(G2)で快速の脚を使ったヤマニンエルブは、クォークスターの猛追にわずかに差されたものの、見事に菊花賞への優先出走権を手にしました。しかしその代償も大きく、屈腱炎を発症してしまう。四肢を叩き付けるような走法は、多くのファンを獲得しましたが、長い療養生活と背中合わせでした。20114月に一度復帰するものの、再度放牧。本当に長い療養生活でした。なんとか復帰にたどり着いたのは、201247日の湾岸ステークス(OP)でした。しかし、逃げられないレヘスも含め4戦連続二ケタ着順。もう復活はできないのかと思っていた5戦目819日天の川ステークス(OP)。鞍上にニューフェース・嘉藤貴行騎手を迎えると、大逃げを敢行。コスモラピュタに勝ちは譲ったものの、最後まで粘り切り、見事に2着に残る大穴復活劇を演出して見せてくれました。その後2銭するも、最終的にはやはり屈腱炎再発で引退することになってしまいましたが、印象に残る走法と見事な大逃げで、私たちの記憶に残り、そして、大急ぎで現役生活を駆け抜けていきました。復帰も復活も遂げられない馬が多い中で、見事な走りっぷりでサポーターに夢を見せてくれました。本当にお疲れ様でした!

レインボーS・1周目の加速するヤマニンエルブ

レインボーS・1周目の加速するヤマニンエルブ

 

第7位 柴山騎手、主戦の面目躍如の年間4勝!(2012)

 

ヤマニン軍団の主戦騎手としてすっかり定着した柴山雄一騎手。
元は地方・笠松に所属し、筆記試験から受験し初めて合格した騎手として中央競馬に参戦しました。名だたる地方騎手が中央参戦するなか、乗鞍を確保するのはとても熾烈なものだったことでしょう。ヤマニン軍団の総帥は、そんな柴山騎手の騎乗技術を認め、また騎手は経験を積まなければ成長しないと信じ、柴山騎手を積極的に騎乗させるようになりました。後に、ヤマニンキングリーの札幌記念(G2)、ヤマニンメルベイユの中山牝馬S(G3)の鞍上に柴山騎手の姿があったことは印象的です。
さて、201216勝したヤマニン軍団にあって、柴山騎手は4勝をあげる活躍で、ヤマニン軍団主戦の名にふさわしい活躍でした。これからの活躍に、さらにさらに期待したいものです。

騎手名

2012年勝鞍

柴山

4

鮫島良

2

三浦

2

松山

2

藤田伸

1

和田

1

福永

1

伊藤工

1

▲杉原

1

川田

1

ちなみに、3歳未勝利(ヤマニンネレイス)、湯沢特別(ヤマニングルノイユ)、湯浜特別(ヤマニンリップル)、米沢特別(ヤマニンパピオネ)の4勝でした。

 

第8位 ヤマニン軍団123回を記録!(4/28)

 

2012年のヤマニン軍団を象徴する数字があります。近年もっとも勝ち星を挙げた2011年は、25-26-21-271 という成績でした。それに対して2012年は、16-27-21-267 と、優勝回数と4着以下回数は減っているにもかかわらず、3着回数は変わらず、2着の回数に至っては増加していたのです!
はい、惜敗している回数も多かったのですね(^^; 悔しい思いをしたヤマニン倶楽部
馬券班の数知れず() それを象徴していたのが2012428日のことでした。東京、京都、福島の3場で開催されたこの日は、メインにヤマニンファラオの春のクラシック出走をかけた青葉賞(G2)がありました。なんとこの日、京都2Rでヤマニンメンヒルが惜敗街道に別れを告げる初勝利を飾り、幸先の良いスタートを切ったのですが、福島5R、京都9R、福島12Rでいずれも2着と惜敗!? 青葉賞わずかに届かない4着と、ため息の多い日になってしまいました。ここまで走ればむしろお祝いしたいぐらいではあるのですが、昨年は一日3勝など絶好調の日もありましたので、みんなの悔しい思いもあり、8位にランクインしてしまいました。でも、それでもめげずに応援するヤマニンサポーターはとてもとても熱いのであります!


 

第9位 ヤマニンリップル、函館遠征助ける勝利!(7/15)

 

ヤマニン倶楽部の恒例行事といいますと、グルメ班……もとい……渉外担当おーたさんと、主宰こと私なおやの競馬遠征記でございますm(_ _)m
毎年の牧場見学だけに飽き足らず、ヤマニン軍団の勝利を願い、応援幕をもって東へ西へ! 2012年も福島、函館に遠征しました(中山・東京は通常です)。福島競馬場でヤマニンファラオがよもやの2着に敗れ意気消沈するヤマニン倶楽部面々(福島遠征には本部長も帯同しました!)に、関係者の方からヤマニンウイスカー、ヤマニンエルブの函館記念(G3)参戦の情報。冷静に考える、おーたさんもなおやも、残すところ中央で函館と小倉で全場制覇というところまで来ていました(安田富男さんか武豊さんか、みたいになってきました)。これは函館遠征だ!
と奮い立った私たちだったのですが、ヤマニンウイスカーもヤマニンエルブも函館記念を回避してしまい、当日はヤマニンリップルの湯浜特別のみになってしまいました。遠征すべきかどうか悩みましたが、キャンセル料が半端なく高いので、全場制覇に王手を打つことにしたのです!
しかししかし!
ヤマニンリップルは1番人気で、馬券で果たして旅費や観光費を賄ってくれるのかドキドキでした。牧場のスタッフが函館までバイクで会いに来てくれたのはとてもとてもうれしい思い出になりましたが、とはいえ1番人気です。レースは柴山騎手がハナ差で勝利というレースを演出。私たちの胆をめちゃめちゃ冷やしてくれました()
とはいえ、遠征は大成功! さすがに旅費とはいきませんでしたが、観光費は賄われ、ハッピーな遠征になりました。ヤマニンリップル、ありがとう!
今でもヤマニンリップルの馬券を多めに買ってしまうので、負けが込んでしまいますwww

湯浜特別・勝利へ抜け出すヤマニンリップル

湯浜特別・勝利へ抜け出すヤマニンリップル

 

10位 柴山騎手 逆祭り。期待しています!?(7/5)

思えばヤマニン倶楽部、ひどいサポーター集団です。
馬が好きなのはいいのですが、馬以外には時々ひどいことを平気で言い放ちます。初戦はファンが好きに言っているだけなので、笑って許してください(^^;
というわけで、201210大ニュースのお笑い枠10位は、柴山騎手の逆祭りです!
さすがはヤマニン軍団の主戦騎手! 201277日の函館競馬場に出走したヤマニン軍団5頭すべてに騎乗。すごい記録です!
しかし、馬券に絡んだのは8Rのヤマニンティグルのみ。馬券に絡んで欲しかったよ~……って、馬券班が言ってましたwww はい、あくまでヤマニン倶楽部
馬券班の嘆きであって、ヤマニン倶楽部全体の見解ではないので、ご容赦ください>柴山騎手
7
位であれだけ持ち上げて置きながら、ひどい集団ですよね()


 

以上、2010年のヤマニン倶楽部 10大ニュースでした!

みなさんのご意見も、是非聞かせてくださいね(^^)
新春企画「2012年の活躍馬たち・2013年の期待馬たち」もご覧くださいませ~

放牧中のヤマニンウイスカー

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