約1年ぶりとなるヤマニンキングリーに、ホーストラスト北海道に会いに行ってきました!!
昨年春に、引退したヤマニンキングリーに会いに行って参りました!
詳細は、ネット界隈でのこと、みなさんご存知だとは思います。
私も大好きな馬なので、若干心を痛める思いをしましたが、以前にも書いたとおり、何とか活躍できる道を探して努力して下さった川崎競馬のみなさんや、オーナーさん方のことを考えると、一方的なことを書くことはできないな、と思っています。今回縁あって、ホーストラスト北海道様までヤマニンキングリーに会いに行こうと思ったのは、それまでの経緯を、正直知りたいという想いと、牧場関係者の皆さんが「大丈夫だよ」とおっしゃってくださった気持ちを、私なりに実感して、ヤマニン倶楽部のサポーターの皆さんに知って頂ければと思ったからです。
まず大前提として書かなければならないことは、どんな活躍した競走馬であっても、引退後の馬を追ってはいけないという昔からの格言は、今も生きていて、ヤマニンキングリーにこうして会いに行けると言うことが、本当にラッキーだということです。大好きだった馬を探さないって、知っていても厳しいことですが、それ以上に厳しい現実が待っているからです。重賞3勝のヤマニンキングリーも、見学者さえ迎え入れれば、月々の年金をもらえるとても恵まれた馬だとも言えます。一方でこの制度は、決して多額ではない金銭の中でやりくりされていること、もう1つは、他の目的で繋養していると年金が支給されないこと(乗用馬とか)、も知っていて良いかな、と思います。
あらかじめご連絡を差し上げてはいたのですが、「迷いやすいので、近くまでお越しになったら連絡下さい」というとても親切なメッセージを、NPO法人 HORSETRUST北海道 マネージャーの酒井様から頂戴していました。最近拠点を岩内郡共和町より岩内町へ移されたということもあり、私たちの借りたレンタカーのナビは、みごとに共和町の事務所まで案内してくれました(^◇^;) 慌ててGoogle Mapで調べ直して、ご訪問することになりました。
細い道を何カ所か曲がると、自然豊かな様子の放牧地が見えてきます。
道路に面している3つの放牧地に、自然な様子で馬たちが放牧されています。
ホーストラスト北海道様についての詳細は、ホームページでご確認下さい。
簡単に説明致しますと、「現役を引退した馬を預かり、馬が自然界で暮らすのと同じような環境でその余生を送らせようとする」団体です。昨秋よりヤマニンキングリーを繋養することになっています。
というわけで、私たちが連絡をしていたからか、事務所の前の大きめの放牧地に、栗毛の馬体が見えます。さすがにもう見分けがつきます。ヤマニンキングリーが元気な姿でそこにいてくれたのです。そして、私にとって、また一緒に来たおーたさんにとっても、おおよそ1年ぶりの再会でした!
元気そうな姿で、私たちはとても安心しました。
温厚そうな酒井様から、ヤマニンキングリーの近況を伺って、まずは一安心です。馬体も回復し、これからホーストラスト北海道様のコンセプトである「自然の中で群れの生活」に戻す段階に移行するということで、また安心へ一段階進んでいくようです。馬は群れを作る性質があり、新顔が入ってくると、上下関係を決めるため、喧嘩することもしばしばあるそうで、怪我をしてしまうことも。ただその点についても、「仲間に入っていきたがっているから」乗り越えられるのではないかと、酒井様にお話し頂きました。
酒井様は、元々ホッカイドウケイバの関係者だったことがあり、そのなかで馬たちに触れていたそうです。紆余曲折があり、なんとか馬たちの余生が少しでも安心なものになればと考えるようになり(具体的なことはかなり省略してしまいました、すみません(^^ゞ)、現在ホーストラスト北海道さんを運営なさっている、とのことでした。馬の現実を知っている方だからこその視点なのかも知れません。
今回のヤマニンキングリーの移動も、最初はヤマニンキングリーであることも知らなかったそうです。問い合わせがあり、目的に合った問い合わせなので引き受けたそうで、ふたを開けてみればヤマニンキングリーという若い馬で、馬体回復に苦労することになった、というものでした。お話の中でヤマニンキングリーは、馬体を立て直すために年金以上の資金が必要となり、多くの方の善意もあって現在につながったそうです。酒井様の周囲の方の信頼と、ヤマニンキングリーを支えたい多くのサポーターがいて、現在の穏やかな姿を勝ち取ることができたようです。
※
私とおーたさんは、ヤマニンキングリーを生まれたときから追いかけてきて、遂に岩内町まで来てしまいました(^^ゞ でも、余市でお酒を呑みながら(おいっ!)、思うのです。生まれてから、1つの海外GIを含むたくさんのGI出走(10回)、GI馬の海外遠征を白紙に戻させたG2制覇を含む3つの重賞制覇、苦しい復帰戦、地方への転身、新しい馬生へのチャレンジ、余生の地を見つけるまで……本当に長い間を見守ることができたこと、本当に幸せです。今こうして岩内町で会えることだって、なかなか実現しないのが今の競馬界でもあるんです。いろんな人の思いが、こうして繋がっているんだろうな、と……。
これからも、ヤマニンキングリーを見守っていきたいと思います。馬たちが役割を持ち、安心して暮らしていけたら、どんなにか良いだろうって……ヤマニンキングリーを見ながら思います。少しでも、変われば良いな、と。
「みんな、ヤマニンキングリーは今年も健やかに過ごしているよ!」
と伝えたいとおもいます。みんなも会いに行ってみてね^^
さあ、明日は日高に移動するぞっ!
追伸:岩内町に来るなら、余市にも立ち寄れます。そう、「マッサン」のモデルとなったニッカウヰスキー余市蒸留所があります。ここの見学は、なかなか良いです。ウイスキーの試飲もあるよ^^
下の写真は、ホットスチルです。奥から3番目の小さいのが、開業時に使っていたものだそうです。
馬たちに会いに行ったら、観光や社会勉強もできるから、素敵ですよね^^
コメント
コメント一覧 (1件)
やだー。きんぐりアバラ浮いてないじゃーん。
偉いぞー。
やっぱり、チャームポイントは「目」だね、きんぐりは。
ちょっとしょぼん(´・ω・`)な目が相変わらずいいよー。
さて、これ以上書くとJCと札幌記念を語りたくなるので自重しますw