ヤマニンウルスの旅路は、現在進行形! 名手とともに再起だ――
ヤマニンウルスがデビューから見せた輝きは、まるで夜空に突如現れた彗星のようでした。2022年8月の新馬戦では、後にJBC2歳優駿(Jpn3)を優勝するゴライコウを相手に、JRA平地競走における最大着差となる4秒3もの大差をつけて圧勝し、2歳レコードタイムを樹立したのです。その規格外の強さは「怪物」と称され、私たちファンの心を鷲掴みにしました。その後も、武豊騎手とのコンビで3歳1勝クラスを6馬身差で楽勝、ルメール騎手とのコンビで連勝を重ね、そして2024年7月のプロキオンステークス(GⅢ)を無傷の5連勝で制覇。まさに「この馬は、ダート界の主役になる」という確信を抱かせる圧倒的な走りでした。

しかし、その後の道のりは決して平坦ではありませんでした。秋のチャンピオンズカップ(GⅠ)を目指すも補欠1番手で除外となり、続く名古屋大賞典(Jpn3)では初の黒星となる6着に沈みました。地方の深い砂、不慣れな輸送、そして思わぬローテーションなど、様々な要因が重なったのかもしれません。その後も、アルデバランS(OP)の除外、初の芝レースとなった小倉大賞典(G3)での10着、そして前走のアンタレスステークス(G3)での7着と、なかなか結果に結びついていないのが現状です。特にアンタレスステークスでは、鞍上の武豊騎手が「展開は良いのではないかと思いましたが、3コーナーを過ぎて手応えが全くなくなってしまいました」とコメントするほど、かつてのリズムを取り戻しきれていない様子が伺えました。私たちは「強い馬が、強いまま結果を出し続けること」の難しさを痛感しています。

それでも、ヤマニンウルスの物語は、まだ終わっていません。なぜなら、彼を誰よりも知り尽くし、その可能性を信じる名手・武豊騎手との絆が、今も続いているからです。苦しい時期だからこそ、レジェンドが手綱を取り続ける事実は、私たちファンにとって何よりの希望であり、信頼の証です。「惑いじゃない、物語だ。」――そう、彼が歩む道は、単なる迷走ではなく、さらなる高みへと続く物語の一部なのです。コンスタントに調教をこなし、レースを重ねる中で、ヤマニンウルスは着実に自身の「らしさ」を取り戻そうとしています。次走、7月27日の中京競馬場で行われる東海ステークス(G3・ダート1400m)は、この名コンビが手を取り合い、逆境を乗り越え、再びダート界の主役へと返り咲くための「再挑戦」の舞台となる――そう信じてやみません。
信じましょう、彼の無限の可能性を。届けましょう、私たちの熱い声援を。ヤマニンウルスと武豊騎手の「不屈の道」の先に、きっと新たな勝利の光が待っています。再び、ヤマニンの勝負服と名手の笑顔を見たい!
第42回 東海ステークス(G3) 3回 中京2日目 サラ系3歳以上 オープン (国際) (指定) 別定 コース:1,400m (ダート・左) 【登録頭数:21頭】(フルゲート:16頭) |
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