錦岡牧場新和育成場の功労馬・休養馬たちの様子をお届けします! ほぼ定期便ですね^^
本レポートは、錦岡牧場さんから特別なご許可を頂いております。現在、錦岡牧場さんは一般見学を中止しております。
また牧場見学を希望される方は、各牧場に問い合わせるのではなく、まず【競走馬のふるさと案内所】でルールを確認しましょう。
休養馬たちは大の仲良し?
1歳馬たちの撮影が無事終了すると、馬たちとスタッフの皆さんは、それぞれ放牧地と持ち場に戻って行かれます。私は事務所に立ち寄らせて頂き、ご挨拶させて頂きます。改めて、近況などを聞かせて頂きました。これらの時間は本当に貴重なもので、いろいろな学びがあります。錦岡牧場名義で神戸新聞杯(G2)を優勝したイコピコの優勝レイがLEXから移動してきたとのことで見せて頂きました。この記事の一番下に置いておきます。正確を期すと、イコピコはLEXの共有オーナーで走っていたので、一部の所有権は他の方がお持ちでした。その後、親しいスタッフの方が仕事上がりに事務所に来て下さり、とても楽しい時間を過ごさせて頂きました。ほんとうにいつもありがとうございます!
あまりに楽しくて長い時間お話ししてしまったのですが、さすがにお仕事に影響があってはいけませんので(ここまでお昼とってないんです)、今回の旅程を再度お伝えし、事務所を後に。ところがスタッフのみなさんがとても親切で、「まだ他の馬を見てないですよね!」と引き続き場内を案内して下さいました。
育成体制の変化は、色々なところに影響が及んでいます。その最たるものが在厩している馬たちが少ないことでした。翌日訪れる予定での泊津繁殖場から当歳はまだ移動してきておらず、2歳馬たちはすでに外部の育成へ。1歳馬たちもまもなく旅立つということで、とても静かに感じます。変化は、高揚感だけでなく、さみしさも連れ立ってくることもあるんですね。
とはいえ、馬たちにとって新和は変わらず戻ってくる場所ではあるわけです。好調なヤマニン軍団なので戻ってきている馬は少ないものの、中央・地方で走っている馬たちが短期・長期休養に戻ってくることもあるわけです。
Xにもポストしましたが、それが仲良し休養馬たち。交流重賞3連勝を飾ったヤマニンチェルキの半兄ヤマニントゥルシー(牡4 岩手2勝 父シニスターミニスター)と、菊花賞挑戦を予定しているヤマニンブークリエの半兄ヤマニンステラータ(牡4 JRA2勝 父サトノダイヤモンド)が、厩舎の扉を開けた状態で仲良く過ごしている様子を撮影させていただきました。この画像は、皆様にも大変気に入っていただけたようで、たくさんの反響をいただきありがとうございました。こうしてみると、なかなか贅沢な弟を持った兄同士の交流です。このヤマニンステラータの隣には、神戸新聞杯(G2)2着のヤマニンゼストが並んでいます。ヤマニン軍団が好調なのも頷いてしまいます。
当然ながらみんな男子ですが、本当に仲が良いのが伝わってきますね。



功労馬ヤマニンセラフィムは、今もサービス精神旺盛!
放牧地に移動すると、京成杯(G3)勝馬・ヤマニンセラフィムと会うことができました。サンデーサイレンスとヤマニンパラダイスの産駒で、大きな期待を背負っていました。
彼は昔からサービス精神が旺盛で、見学者が来ると、構ってほしいとばかりに(笑)、ポーズを取ってくれたり、こちらに挨拶に来てくれたりします。今でもそのサービス精神は健在です。以前はガンダーラプソディと仲良く過ごしていましたが、ガンダーラプソディが亡くなってしまい、今は一頭だけで放牧地で過ごしています。それでも、私たちに挨拶に来てくれる姿は、とても愛嬌があって可愛い限りです。


ゆっくり休養する女子組
ヤマニンセラフィムの向かいの放牧地には、女子3頭の組み合わせ。手前の芦毛が阪神牝馬ステークス(G2)2勝のジョリーダンス、中央が地方2勝で北海道現役のヤマニンアリーズ、そして一番奥には重賞2勝を挙げたヤマニンメルベイユが並んでいました。
ジョリーダンスは競走生活から引退し、功労馬としてこの牧場でゆっくりとした時間を過ごしています。その一方で、現役のヤマニンアリーズは現役競走馬。お母さんたちに囲まれていてもまだまだ元気が良く、活発に過ごしていました。重賞勝馬に囲まれて生活しているわけですので、是非秘訣を身につけて競馬場で活躍して貰いたいですね。
ヤマニンメルベイユが馬群の一番後ろにいるのに見慣れちゃったのが、少しかわいそうになってきた私ですが、元気そうなのでよしとしましょう!

1歳馬たちの厩舎前に移動すると、G1馬であるヤマニンシュクルが乗用馬のバディと仲睦まじく過ごしていました。今回は残念ながらわざわざ近くまで来てくれませんでしたが、顔を上げてこちらを見て、ゆっくりと過ごしている様子でした。うん、ヤマニンシュクルはやっぱり貫禄が違いますね(もう説明になってないうえに、なおやが説明する気がないという)w。


イコピコの優勝レイを見せて頂く
こんな感じで、錦岡牧場の功労馬たち、休養馬たちはとても悠々自適に過ごしておりました! 現在好調なヤマニン軍団ではありますが、彼ら彼女たちが繋いでくれたからこそ、今、があります。こうして思い返すことも、大事かな、と思います。
イコピコの優勝レイと出会えたのも、菊花賞への高鳴りを思い出します。いよいよ来週に迫った菊花賞を思わずにはいられません。


ヒグマの被害はここまで……
さて、牧場内を案内して頂いているとき、スタッフさんから「あれ何かわかりますか?」と尋ねられたのが、こちらです。
最近はあちこちでヒグマの被害のニュースを聞くようになりましたね。とはいえ、こんな人が生活している近くに出るのだとびっくりしました。お子さんが目撃してると聞いて、さらに。いろいろと考えさせられます。
というわけで、新和では未来の若駒たちとこれまでの功労馬たちと会うことができました。錦岡牧場新和育成場の皆さまによくよくお礼を行って辞去いたしました。ここまでお昼とってないんです。感謝しかありません!
「このあとなおやさん、どちらに?」
お食事会の予定を調整しながらの会話です。( ̄~ ̄)ニヤリ と笑っていたかどうかは謎ですが、私は答えました。
「今回はあそこに行くしかないですよね~」
そう、ヤマニン軍団は好調なんです!(続く)
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