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【菊花賞】成長途上の盾、未来への布石 (レース結果情報)

菊花賞・タイトルR2

ヤマニンブークリエの成長はこれから――ふたたび課題を手に頂点を目指そう!


2025年10月26日、クラシック三冠の最後を飾る大一番、第86回 菊花賞(GI)が京都競馬場で開催され、ヤマニンブークリエはこの悲願の舞台へ、多くの期待を背負って当日を迎えました。この大舞台に至るまで、ヤマニンブークリエは苦難の道のりを経てきました。昨年暮れの中山での悔しさをバネに、春のクラシック戦線では挑戦権すら掴めない失意の日々を乗り越え、遂にこの舞台に名乗りを挙げたのです。
ターニングポイントとなったのは、横山典弘騎手との新コンビで快勝した6月の町田特別(2勝クラス)。新たなコンビを見つけ、ヤマニンブークリエの真の成長を示す証ともなりました。そして、トライアルのセントライト記念(G2)では、横山典弘騎手が見事な手綱捌きを見せ、終始ラチ沿いを走ってロスを抑え、直線では狭いところをこじ開けて抜け出すという圧巻の競馬で2着に入り、菊花賞への優先出走権を獲得しました。枠順も絶好枠を引き当て、ヤマニン軍団悲願のクラシック制覇へ向けて期待が最大限に高まっていきました。
多くの好材料に恵まれ、ヤマニンブークリエは7番人気に支持されていました。雨が降り注ぐ淀のメインレースに挑んだのです。

クラシックロード第三冠、菊花賞(GI)は雨が降るコンディションの中、スタートしました。
ヤマニンブークリエは2番手という好位につけ、前走の再現を狙うかのようなレース運びでした。しかしレースが進み、ペースが速くなる2周目のバックストレッチから3コーナー、4コーナーにかけて、ヤマニンブークリエは徐々に後方馬に交わされ、中団へと位置を下げていきました。直線に向くと、横山典弘騎手は進路を内に取り合図を送るものの加速することはできず、徐々にスローダウン。後続に次々と交わされ、無念の16着でゴールすることとなりました。
結果としてヤマニンブークリエは、終始力んで走っているように見え、最後の直線に向いた時点では既に余力が残っていませんでした。精神的な成長が伝えられていたものの、まだまだ余裕のない走りが、この挑戦の舞台ではネガティブに出てしまいました。

菊花賞・着順
菊花賞・着順
菊花賞・1周目のヤマニンブークリエ
菊花賞・1周目のヤマニンブークリエ

目指した頂点には届かず、悔しいレース結果となりました。しかし、この挑戦が全て無駄だったわけではありません。レース後、我々は彼の見せてくれた「ポテンシャルは十分」であったことを知っています。もともとの血統的な背景は、結果的に誤っているわけではなく、昨年から確実に成長を続けていることを証明してくれています――だからこそ、本格化は「来年春以降」だということを、私たちは理解しています。この舞台に挑戦した経験は、「まだまだ成長途上にある逸材」ヤマニンブークリエにとって、必ず大きな糧となることを信じ、再び大きな舞台でのリベンジと強く願います。 

ヤマニンブークリエによるクラシックへの挑戦は、ヤマニン軍団の歴史に深く刻まれる重要な1ページとなりました。
彼が真の力を発揮し、本格化を迎えるその日を楽しみに、引き続きヤマニンブークリエへの熱い応援、いっしょによろしくお願いいたします!

京都競馬場解説100周年・菊花賞ゴールポスト
京都競馬場解説100周年・菊花賞ゴールポスト
菊花賞・タイトルR2

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