錦岡牧場 新和育成場を訪れた私たちを出迎えてくれた重賞勝馬。イケメンが私たちを出迎えます!
本レポートは、錦岡牧場さんから特別なご許可を頂いております。現在、錦岡牧場さんは一般見学を中止しております。
また牧場見学を希望される方は、各牧場に問い合わせるのではなく、まず【競走馬のふるさと案内所】でルールを確認しましょう。
おはようございます、新ひだか!
2日目となる5/3は、ヤマニン軍団の総本山とも言うべき錦岡牧場新和育成場へお邪魔する予定となっておりました。
馬たちの朝は早く、ヤマニン軍団の初期育成を担う新和育成場の朝も早い。以前と違うのは、無理せず出発するようになったことと、新ひだか町・新冠町の路は、ほぼ地図を見なくとも趨れるようになったので、移動にムダな時間馬なくなったこと。というわけで、朝6時頃の様子。ホテルサトウさんから、ヤマニンベン牧場方面を臨んで。ワクワク!
雨男として現地でも有名な私・なおやですが、空が明るいだけで奇跡です!
とはいえ移動が伴うので、ゆっくりと朝食を味わうわけにも行かず、セイコーマートさんでおにぎりを購入して頂きます。
長らくセイコーマートさんの「すじこ」が大好きだったのですが……何この値段!? 世知辛い世の中になりましたね~(;^_^A
ただいま! イケメンが私たちを迎えてくれました
関係者の皆さまのご好意に甘え、毎年以上のペースで訪れている錦岡牧場 新和育成場。最初にお邪魔してから既に20年以上が経過してしまいました。静かな空気感が、何度訪れても新鮮です。
車止めにレンタカーを置いて、作業が始まりつつある牧場にお邪魔します。
車止めから覆い馬場方面に少し行くと、珍しくすぐにこちらに気付いて近づいてくる栗毛の馬がいます。
レックススタッドにいる時からサービス精神が旺盛なヤマニンセラフィムですが、われわれオッサンには基本的に塩対応。今回は訪れた珍しい顔を確認しにきたんでしょうね。昨年は久々過ぎて威嚇すらされた初日でしたが、今回はメンバー認定してくれていたようです。さすがに年齢は感じさせますが、まだまだ若くてかわいいアイツです。女性には激甘対応しますw
同じ放牧地には、大の仲良し(片道通行?)のガンダーラプソディがいます。
若い母馬たちは大の仲良し(たぶん)
そして、その向かいの放牧地にいる若い馬たちも、私たちに気付いたようでした。
競走生活を終え繁殖生活にあがる競走馬たちは、繁殖場への感染症の拡大を防ぐ意味もあり、新和育成場でしばらく過ごしてから繁殖場へ移動します。そのため、昨秋から在厩していたジョリーパーマー、ブリエールセレストにくわえ、ヤマニンプティパを加えた3頭となりました。仲良しの3頭でこちらの様子を伺っていますが――すぐに私たちの側に来てくれました。
見学中側を通る度、積極的に会いに来てくれる3頭です。
ジョリーダンスの後継繁殖としての期待が掛かるジョリーパーマー。セラフィムの後だと、毛並みが若い!
現役2勝で繁殖入りするヤマニンプティパは、ヤマニンプチフールの産駒。近年元気なワンオブアクライン牝系の出身馬。活躍馬輩出に期待が掛かります。
そして昨年秋に牧柵破壊の現行犯で逮捕された、ブリエールセレスト嬢です(;^_^A
これでは意味が判りませんね。昨年秋に牧場を訪れたとき、私とおーたさんの目の前で牧柵を口で押さえつけて破壊し(既に噛んで細くなっていた柵を、最後のひと押しで破壊してしまった、という意味)、私たちによって牧場スタッフに通報されてしまった本人(本馬?)です。
実はボーテセレスト最後の仔で、以前になおやも可愛がっていた女の仔だったのですが、園田競馬を経由して帰還。母馬になることになっているのです。
ブリエールセレストは生まれた時に母を失い、放牧地でも1頭切りでした。人の手により育てられた故か人懐っこく。産まれた2019年(コロナ禍の前年なんですね)、見学している私たちを見つけては「かまってかまって」と寄ってくる、付いてくる、という可愛らしい仔でした。スタッフの皆さんからは、「今後のことがあるから甘やかしたくないから」と構ってあげたい気持ちを抑えて見守っている仔でした。立派になったね~。
思わぬ馬との再会
時間を確認すると、そろそろ1鞍目が始まります。
足早にトラックコースへ向かう私たちですが、トラックコースに付く道の横、寮前の放牧地に、どこかで見たことのある若々しい馬が……誰?
なんと、ヤマニンペダラーダが乗馬として新和に戻って来ていたのでした!
コロナ禍前から活躍を期待されていた馬たちも引退することが増え、年初にはヤマニンマヒアに会いに行きましたが、同時期に同様に期待されていたヤマニンペダラーダとこうして再会できるのは、嬉しいことです。ヤマニン軍団で初めて坂路調教で育成され、その心肺能力の高さから将来を嘱望されていました。勝ち星こそ3勝に留まりましたが、75走にも及ぶ戦歴は、まさに強者に相応しく、収得賞金も1億円を超えました。半弟には重賞2勝・ヤマニンサルバムがおり、この血統の確かさを表しています。本当にしぶとい!
次回はいよいよ、2歳馬たちの調教を見学させて頂きます。
ここで衝撃の事実を目の当たりにするのですが――続くっ!
(続く)
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