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【なおやの見学記2024】5/4PM 静内観光編

なおやの牧場見学記2024#8・静内観光編

3日目午後は、久々の観光地と20年間で行ったことなかった場所へ――新ひだか町さん、もっと頑張って!


本レポートは、錦岡牧場さんから特別なご許可を頂いております。現在、錦岡牧場さんは一般見学を中止しております。
また牧場見学を希望される方は、各牧場に問い合わせるのではなく、まず【競走馬のふるさと案内所】でルールを確認しましょう。

目次

午後は静内の町を散策――

2歳馬育成方法が見直されたヤマニン軍団と錦岡牧場さん。結果的にポッカリとスケジュールが空くことになった私たちは、3日目のこの日の午後を「久々に行きたいところ」そして「行ってみたいところ」へ向かうことにしました。そこにはいくつかの発見があり、旅行の醍醐味でもあると思うのです。競馬から少し離れてしまいますが、束の間の「静内」観光をお届けします。
さて、元々「静内町」として名の知られた町でしたが、2006年に三石町と合併して「新ひだか町」となりました。とはいえ、今回は静内地区を取り扱うので、「静内観光」というタイトルとさせていただきます。

「SPICE TIGER」でスープカレーを満喫した私は、同行してくれているおーたさんに伝えました。
「久々に行きたいところがあるんだけど、付き合ってくれる?」
同意を頂き、レンタカーでひとっ走りして向かったのは、静内地区の東側に流れる二級河川・静内川東岸の高台にある真歌公園でした。とても久々に向かったのですが、こちらはライディングヒルズ静内という乗馬クラブがあり、以前、繋養されていたサクラユタカオーに会いに来たことがあります。

静内を一望できる真歌公園展望台

真歌公園展望台は、1669年 シャクシャインの戦いで中心的存在だったシブチャリの首長シャクシャインの拠点となったシベチャリシャシにあります。静内川東岸にある真歌山にあり、その展望台からは静内を一望することができます。一度は訪れて欲しい場所です。

真歌山展望台からみた静内
真歌山展望台からみた静内

豊かな静内川が育んだこの土地は、海だけでなく陸地も豊穣であることが、以下の動画からも確認できるのではないでしょうか? この右手奥の緑には、初日に訪ねた静内種馬場などが広がっています。

もともと史跡ということもあり、攻城団(全国の城好きが集まる日本最大級のお城検索サイト・シベチャリシャシ)の人たちにとっても立ち寄りたい場所に違いありません! 実は私も初級攻城団なので、久々に制覇したわけです。なのですが――あれ?

場所的にはいかにも「砦」なので、人数的には少なかったとは言え、ここを攻略するのは骨が折れるだろうなどと考えながら散策していると、シャクシャインの像があるのですか……私の記憶が正しければ、以前と違う気がする……。
後に地元の方に聞いたり、ネットで調べると、建て直されたんですね。以前の像は老朽化で建て直されたそうですが、従来の像の型枠で作られた像もあり、そちらは静内地区の西端(つまり真歌の逆側)の花園地区に設置されたそうで――それ、車の中から観た、あれだ! と、不思議に思っていた像の理由を知れて、ちょっと嬉しかったです。詳細はこちらで確認して下さい。

実は今回の旅行で残念だったのが、新ひだか町さんは、もっと観光資源を上手く使えば良いのに……というものでした。
私は20年以上前にこちらのアイヌ民俗資料館とか、凄く良い思い出に残っていました。が……

アイヌ民俗資料館
アイヌ民俗資料館

剥がされることがあまり想定されていない『臨時休業』――。
いろいろと事情があるとは思うのですが、勿体ないなぁって思いました。
おーたさんとふたりで、地方の観光産業について熱く語り合えたので良しとしましょう(;^_^A
しかし、また話し合いが続くことになろうとは……

シベチャリの橋を渡る!

「おーたさん、あそこ行ったことない。行きたい!」

そう言って、真歌公園展望台から静内の町並みを見下ろしつつ、右手でビシッと指し示したのは、静内川に掛かった「歩行者・自転車専用」の「橋」でした。ずーっと気になっていたのだけれども、一度も渡ったことがない! 時間がある今こそ行きたい、と言う訳なのです。
おーたさんの同意をもらうと、そそくさとレンタカーで橋の西岸に向かいました。

静内川緑地と名付けられたその場所は、静内川を挟んで東岸地区と西岸地区として整備され、公園機能を果たしているようでした。西岸には広い駐車場もあり、バーベキューに興じる家族連れの方の姿も。川の下流には、先程いた真歌公園展望台のある場所になります。確かに川からも攻めにくいですよね(そこじゃない!)。
そして、この西岸と向こう岸である東岸を結んでいるのが、存在感場半端ない歩行者・自転車専用のシベチャリの橋です。

シベチャリの橋
シベチャリの橋

橋の途中には、馬や鳥のオブジェや、日高山脈の山々を紹介する案内板があるなど、なかなか興味深いのです。
しかも結構長いです。

何もないようでいて、大自然を味わうことができる橋なので、今までなぜ渡らなかったのか、不思議なぐらいでした。
さて、橋を渡る間もなかなか楽しいのですが、渡り終えると東岸の公園が見えてくるのですが、5月は春の季節。ステキなんですよ!

この写真だと分かりにくいかもしれませんが、一面の緑が広がり、石畳の遊歩道が続きます。あちこちにベンチがあり、鳥たちのさえずりや風の音を感じながら、静かに読書に興じる人がポツリポツリ。周囲には、タンポポの黄色い花が一面に――ステキじゃないですか! GW只中だというのに、ほぼ誰もいない、ステキな空間独り占めです!
まぁ、確かに座ったら砕け散りそうなベンチがチラホラしてますし、整備されていない石畳は不安を誘いますが――いやいやこれぐらいは許容範囲です。ガムテープで「使用不可」とも貼らずに使えないようにして、人々に危険を伝えるワイルドな告知方法も、うん、許容できますとも^^;
でもですね~

静内川治水記念碑の姿に……もったいない!

お気づきとは思いますが、私・なおや、学生時代は社会科が大好きで、旅行先ではお城行ったり史跡行ったり博物館行ったりするの、好きなんです。入ったら出てこないと、おーたさんから苦情が届いたこともあります(;^_^A とは言え、その土地柄が伝わってくるので、そういうの観ちゃうんですよね。
静内川東岸で見つけたのが、こんな碑と碑文でした。

静内川治水記念碑
静内川治水記念碑
静内川治水記念碑・碑文
静内川治水記念碑・碑文

これだけ大きな河川で、なおかつ歴史を育んできただけあるので。当然洪水など自然災害はつきものの筈で、全国の豊かな町では「治水」は必ずテーマになり、歴史の中に刻まれているものだと思います。
静内川も同様に、何度も暴れ狂い、人々の生活を豊かにするだけでなく、奪いもしてきたのです。
なんとかこれを押さえ込むための治水工事は、どこの地方でも出てくる話で、この東岸地区にある碑も、静内川の治水を記念するものでした。ただ、碑文を読んでみて思わされるのは、必死に訴えたけれども国はその必要性を認めてもらえず、最終的に民間で寄付を募って治水を達成した、というようなことが書かれていました――人口が少ないこともあり、費用対効果の側面からもプライオリティが低くなってしまうことは仕方がないこと、とも言えますが、この土地で暮らしてきた人たちにとってはまさに死活問題。それを自ら成し遂げたということですから、素晴らしいことですよね。記念碑作るのも当然だと思いますし、これは確認していませんが、当然小学校の社会科の授業で習う「地域の歴史」だと思います。
でもねぇ、新ひだか町さん――これはないよぉ~(≧Д≦)

静内川治水記念碑?
静内川治水記念碑?

『見えんがな!』

まぢで現地で突っ込みましたよ!? 外から全く確認できないなんて……しかも、木々を腰を折って潜らないと、碑文を確認できません! 予算がないとかいろいろ理由があるのは分かりますけど、勿体ないなぁ~って思っちゃいました。
同行しているおーたさんとは、さらに地方行政の予算と観光資源のあり方で議論していました。
わかるよ、わかるけど、好きだからこそ、勿体ないなぁって思っちゃうんですよ!

今はなき静内駅……しぶとく!

一度静内の中心地に戻って、おみやげを見たいと言うことで、元JR静内駅へ。
日高本線が廃線されてしまい、もう日高線の列車を観ることがないかと思うと寂しい限りなのですが、静内駅は今も現役で動いていました! もちろん駅として、ではなく、バスターミナルと観光拠点として、です。

旧・静内駅
旧・静内駅

駅舎も綺麗ですし、公共交通の要とも言うべきバスの発着拠点として稼働しています。
駅内にはお土産屋もあり、いろいろと堪能することができます。
今年は時間が合ったので、お土産屋さんもじっくりを見ることができました。
ここのおそば屋さんも有名ですよね^^

旧・静内駅
旧・静内駅

散歩を終えたら……茶店だ! 『BENCH TIME』

「喫茶店に行く! 名古屋人は喫茶店に行くんだ!」

というわけで、静内川東岸を堪能し、静内駅でおみやげを堪能した私たちは、思いの外歩き回ったので、茶店に向かうのでありました。
いや、名古屋の人全員が喫茶店好きじゃないし、そもそも私は今、名古屋に住んでいないけどね!
というわけで向かったのは、新ひだか町の西の端にある『ベンチタイム』です。

ベンチタイム
ベンチタイム

海をみながら、美味しい珈琲とデザートを楽しむことができます。
今は大手牧場で働いている元錦岡牧場スタッフの方に教えていただいてから、結構来ているお店の一つです。

ベンチタイムにて
ベンチタイムにて

おじさん2人ではありましたが、ケーキを頂いてしまいました。
美味しいんですよね~^^

新潟大賞典の前夜祭!

さて、この日は新潟大賞典(G3)の前日でした。
この20年間で何回かは北海道から重賞出走馬を応援してきましたが、今年はヤマニンサルバムが挑戦。昨年暮れの中日新聞杯(G3)に勝利していることを考えても、ここは勝負だと思っていました。昨年に続いて新潟競馬場へ行くことも考えたのですが、日程的にとても無理で、宿やフライトのチケット的にも困難であることが分かり、今年は牧場スタッフの皆さんと一緒に応援することを決めていました。
そこで、というわけではないのですが、昨日訪ねた新和育成場の若手スタッフとヤマニンサルバムの決起集会&前夜祭を敢行!

前夜祭だ・乾杯!
前夜祭だ・乾杯!

若いスタッフは……食べるね! 気持ちいいぐらい楽しい時間を過ごせました。
おじさんたちの相手をしてくれてありがとう!
いろいろな情報交換をしながら、みんなの熱いパッションを感じることができました。

私とおーたさんはさらにもう一軒、静かに翌日への闘志を確認したのでございました。

ウイスキー
ウイスキー
前夜祭の静かな乾杯
前夜祭の静かな乾杯

昨年体調崩してからは、あまりお酒の席には行かないようにしていたのですが、さすがに牧場見学記は毎日飲んでますね(;^_^A
静内では数々の恥ずかしいできごとがあるので掘り返しはしませんがw 1日2軒というだけでも、近年では珍しいできごとではありました。
馬たちが出てしまっている中のスケジュールではありますが、いよいよ4日目に突入します。ここにも記載したとおり、ヤマニンサルバムの新潟大賞典(G3)出走当日です。
ヤマニン倶楽部がどんな動きをしていたのか、気になりませんか?
赤裸々に(ほんと?)、皆さんにお伝えしたいと思いますが――続きます!

(続く)

なおやの牧場見学記2024#8・静内観光編

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