ヤマニン倶楽部が選出した、2016年ヤマニン10大ニュースを公開致しました。悲しいニュースが多かった一年間に、選出委員会も悩むことがありました……
おめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
昨年12月、ヤマニン倶楽部ホームページ上で実施されたオンラインアンケートをもとに、2016年12月24日に開催されたヤマニン倶楽部 忘年会で協議の結果、2016年10大ニュースを決定しました。
今回のアンケートは、Twitterで声掛けさせて頂いたことと、いつも故障しているシステムが今回はきちんと稼働したものを利用できたこともあり、たくさんのサポーターの方にご参加頂きました。そんな凄い数じゃないですが、少なくとも選考委員の数とは比較になりませんでした。そして何よりも驚いたことは、「もしかして、選出委員会で投票したのって2名だけじゃね……?」という大事件も発生していました(笑) ヤマニン軍団のサポーターの皆さんの愛情を感じます。本当にご協力ありがとうございました!
選考委員会の感想は、「今回のアンケート集計結果は、かなり的確だったね」でした。悲しくて大きなニュースが多かった2016年でしたが、あまり大きな争いになることなく、選考委員会で確認する作業となりました。
それでは、みなさん全員の思いを乗せて、いよいよ発表です!
第1位 幻の三冠馬・ヤマニングローバル、逝く…… 第2位タイ 遂に! ヤマニンボワラクテ、OP入りからGIまで駆け上がる 第2位タイ 総帥・土井睦秋オーナー、逝く…… 新生・錦岡牧場を鼓舞するオヒアレフア初勝利! 第4位タイ アラバスタの一粒種ヤマニンアドーレ繁殖入り 第4位タイ 期待馬ヤマニンリュウセイ初勝利! 第6位 不屈! デビューから苦節3年・ヤマニンエルフィン2勝! 第7位 晩春! テルメディカラカラ 準OP~オープン入り 第8位 ヤマニンベリンダ、2013年6月以来の新馬戦勝利! 第9位 ヤマニンキングリー、ホーストラスト北海道で再会! 第10位 関東班久々の現地勝利飾る! 関西班は......
以下に、選出の詳細を記載いたします。
第1位 幻の三冠馬・ヤマニングローバル、逝く……
ヤマニン軍団が誇る「幻の三冠馬・ヤマニングローバル」逝去が2016年10大ニューストップに選出されました。
三冠馬ミスターシービーの初年度産駒としてデビュー三連勝で重賞制覇の偉業を成し遂げながら骨折という致命傷を負い、天才・武豊騎手から「来年のGIを4つ損した」(4つとは三冠+有馬記念)と言わしめた素質を持ち、陣営はボルトで骨折部位を固定する手術を決断。その後G2をさらに2勝し、天皇賞・秋(GI)で3着好走するという好成績を残しました。そんな「諦めない」という姿は、往年の父ミスターシービーが皇帝シンボリルドルフに挑み続けた姿と重なるだけでなく、ヤマニングローバル自身のファンも世代を超えて獲得しました。
引退後も決して恵まれない種牡馬生活を送りながら、ワンオブアクラインとの間にヤマニンデュエルを輩出しJRA産駒初勝利をあげるなど、「諦めない」姿勢をいつも示してくれました。
ヤマニン倶楽部では、ヤマニンベン牧場、錦岡牧場を見学する私たちのアイドル的な存在でした。八の字の額と、ヤマニングローバル自身のおとなしい性格から、愛らしく、「グローバル師匠」と呼び続けていました。今でも遊びに行けば、入口近くの放牧地にいるグローバル師匠に会える気がするのですが……。
というわけで、多くのファンの支持があり、2016年最大のニュースとして選出されました。ヤマニングローバル、本当に今までありがとう!
第2位タイ 遂に! ヤマニンボワラクテ、OP入りからGIまで駆け上がる
昨年の企画でも2016年最も期待される競走馬として選出されていたヤマニンボワラクテ。年初の迎春S(準OP)で快勝を飾ると、AJCC(G2)でも5着掲示板と好走。常に目標としていた天皇賞・春(GI)への出走を果たしました。連戦の疲れからなかなか結果を出すことができなかったですが、GI後は休養を挟み、再びOPの壁に挑んでいます。タイトルへ向けての奮闘が、サポーターにとっても大きな印象になりました。頑張れ、ヤマニンボワラクテ!
第2位タイ 総帥・土井睦秋オーナー、逝く…… ~新生・錦岡牧場を鼓舞するオヒアレフア初勝利
ヤマニン軍団の代名詞とも言える土井睦秋オーナーの逝去は、本当に悲しく、大きなニュースでした。
米国・欧州での武者修行中だった睦秋氏が、当時訪ねてきた土井 肇氏とはじめて購買した競走馬が後にGIレースに勝利し、レース名にもなるYamaninでした。父であり天皇賞馬ヤマニンウェーブを輩出した苫小牧・錦岡牧場社長・土井重雄氏との仲を肇氏が取り持ち、錦岡牧場を引き継ぎ、現在の新冠の地に開業。苦しい時期を乗り越え、天皇賞馬ヤマニンゼファーをはじめ、重賞3勝馬ヤマニンキングリー、重賞2勝馬ヤマニンアラバスタ、ヤマニンメルベイユ、重賞勝利のある姉弟ヤマニンファルコン、ヤマニンアーデン、3兄弟重賞勝利を果たしたヤマニンミラクル、ヤマニンアビリティ、ヤマニンリスペクトなど、数々の名馬を輩出しました。また日本競走馬協会の役員として、米国競馬事情視察研修でこれまでに1000名を越える若手ホースマンを引率し、最先端の馬作りを日本に伝える役割も果たしてきました。
とても気さくな方で、少しインターネットを検索するだけで、その人柄に触れることができると思います。私たちヤマニン倶楽部にもとても良くして下さり、陰に日向に、ヤマニン倶楽部の活動をサポートして下さいました。アウトサイダーを気取っている管理人なおやを常にあたたかく見守って下さり、ヤマニン倶楽部のことを『公認非公認サイト』とか『広報部』と呼んで下さっていました。
悲しみに暮れるなか、6月25日に錦岡牧場生産所有馬オヒアレフアが初勝利を飾り、新生・錦岡牧場の初勝利を果たします。土井久美子氏が後継社長として、そして牧場のスタッフたちもいま、奮闘しています。大黒柱と呼ぶには余りにもかけがえのない方を失ってしまいましたが、睦秋オーナーが築きあげてきたものを、これから残し、育み、飛躍させていきたいと思っているスタッフのみなさんが、なんとか変わっていこうと努力されております。私たちは変わらない声援を、送り続けたいと思っています。
第4位タイ アラバスタの一粒種ヤマニンアドーレ繁殖入り
4位タイに輝いたのは最新のニュースでした。重賞2勝馬ヤマニンアラバスタ一粒種で、JRAで勝ち星を挙げられず、岩手で活躍していたヤマニンアドーレの繁殖入りが発表されました。ヤマニン倶楽部のTwitterでの反応は、ヤマニングローバルたちのニュースに負けないもので、どれだけファンが待ち、また願っていたのかを感じさせるニュースでした。
ヤマニンアドーレはニシキノから続く、錦岡牧場の古い牝系で、ヤマニンファルコン、ヤマニンアーデン、ヤマニンアラバスタといった重賞勝ち馬を輩出。ヤマニンリコールといった記憶に残る馬も出しています。
とはいえ、繁殖生活も厳しいものです。ヤマニンアドーレ産駒の活躍を願ってやみません。これからもサポートをお願い致します。
第4位タイ 期待馬ヤマニンリュウセイ初勝利
4位タイとして選ばれたのが、これまた名牝産駒のとなる、ヤマニンリュウセイでした。
重賞2勝を飾ったヤマニンメルベイユ産駒ですが、なによりもその血統が三冠馬オルフェーブルやGIホース・ゴールドシップと同じ、ステイゴールド×メジロマックイーンということで注目を浴びました。未だに遊びながら走っているのではないかと思ってしまうときがありますが、素質開花はこれから(と信じて)。しかしながら、ファンの夢を背負って初勝利を飾ったことは、とてもとても大きな出来事でしたよね^^ これからの活躍に期待したいです。
第6位 不屈! デビューから苦節3年・ヤマニンエルフィン2勝!
今年はオンラインアンケートを大部分で尊重していますが、唯一異なる結果とさせて頂いたのがこのニュースです。
2013年11月にデビューを飾ったヤマニンエルフィン。母はワンオブアクライン牝系に連なるヤマニングロワールということで、血統的に期待されていたことは確かな同馬。しかし、残念ながら連戦連敗。3歳秋のスーパー未勝利を10戦目で迎え、これも5着に敗れました。通常であればJRAでの競走生活は絶望的な状況にあって、陣営は現役を継続。格上となる500万下を使い続けます。未勝利のヤマニンエルフィンにとって、除外順は最上位。自由にレースが選べる状況ではありませんでした。きっと、時に繰り出される33秒台の確実な末脚に、陣営は期待を持っていたのかも知れません。
そして迎えたデビューから26戦目。2016年7月31日 小倉12R 3歳上500万下で、2着から先頭に躍り出る初勝利を飾りました。それだけでなく、10月23日 新潟10R 浦佐特別(500万下)では33.4秒の末脚を繰り出し、2勝目をあげ、遂に1000万下に昇格を果たしました。
使い続けた柴田政見調教師、引き継いだ松下武士調教師と関係者の皆さんに大拍手!
ここにもあきらめないヤマニン軍団があります!
第7位 晩春! テルメディカラカラ 準OP~オープン入り
7位には、晩春S(準OP)勝利でオープン入りを決めたテルメディカラカラが選ばれました!
ヤマニン軍団ではないものの、錦岡牧場生産馬として走り重賞2勝を飾ったジョリーダンス産駒です。オープンにあがるってやっぱり凄いことなんですよね。このときの勝利のが武士沢騎手だったこともあって、ヤマニン倶楽部の中では「武士沢騎手派」がこっそり結成されているようです(笑)
夏の降格で現在は準OPクラスですが、これからの期待にも力が入ります。
第8位 ヤマニンベリンダ、2013年6月以来の新馬戦勝利!
12月17日の2歳新馬で、13番人気の評価を覆して快勝したのがマダニナ産駒ヤマニンベリンダでした。
この新馬勝利は、ヤマニン軍団にとって2013年6月以来の2歳新馬勝利という歴史的なものでした。今年はいろんな意味で、1つ1つが重い勝利だったと言えます。現在休養に出ているヤマニンベリンダですが、ヤマニンウイスカー、ヤマニンファラオの下ということもあり、これからの活躍に期待せずにはいられませんっ!
第9位 ヤマニンキングリー、ホーストラスト北海道で再会!
2015年~2016年に話題となったのが、引退したヤマニンキングリーが、足の状態が思わしく、馬体がひどいことになっている、というニュースでした。しかし、いろんな方にサポートを頂いて馬体も回復。今は、悠々自適な生活をしているとのことです。本当に良かったですね。ヤマニン倶楽部もそんなキングリーに再会し、ホッとしました。
第10位 関東班久々の現地勝利飾る! 関西班は……
ヤマニン倶楽部もおかげさまで、1998年から活動を開始し、18年ほどになりました。面白いもので、派閥なんかもできるわけですが、これが微笑ましいんですよ(^^;
最近は、関東班と関西班の熾烈な「現地勝利」争いが繰り広げられています。つまり、競馬場に応援に行き、ヤマニンの勝利をウイナーズサークルでお祝いする、というものです。長らく関東班は勝利から見放されていたのですが、年初にヤマニンボワラクテが迎春Sに勝利すると、一部のメンバーはテルメディカラカラの晩春Sでも勝利を飾り、いつになく気を吐いていました。対する関西班は、例年とても良績を残していたのですが、今年は遂に未勝利で終わり、ちょっとザ変年ナ結果に終わってしまったのです。というわけで、2016年はヤマニン倶楽部の東西覇権が逆転した一年でもありました(笑)
以上、2016年のヤマニン倶楽部 10大ニュースでした!
今回はオンラインアンケートにもたくさんの投票を頂き、全国のヤマニン倶楽部サポーターに感謝致します! そして特別賞として、クリスマスイブにもかかわらず全員参加したヤマニン倶楽部員たちに特別賞を差し上げます^^
みなさんのご意見も、是非聞かせてくださいね(^^)
新春企画「2016年の活躍馬たち・2017年の期待馬たち」もご覧くださいませ~
(2017年元旦)