着実に積み上げてきた陣営の静かなる熱意は、放たされる「刻」を待つ。クラシック挑戦の狼煙をあげろ!
2022年9月25日 中京競馬場で開催された菊花賞トライアル・神戸新聞杯(G2)に出走したヤマニンゼストは、12番人気ながら名手・武豊騎手の手綱さばきと陣営の万全の準備があり、2着に好走。自ら菊花賞(GI)への優先出走権を獲得しました。もともと陣営は菊花賞を目標に調整してきた節があり、武豊騎手を鞍上に確保し、追加登録料を支払っての菊花賞出走を決めました。
ヤマニン軍団の主な勝ち鞍に、残念ながら現在のところ、クラシックレースの名前は刻まれていません。何度かチャンスはありましたが、あとわずか手の届かないタイトルです。ヤマニン倶楽部を開設してから、表のように出走してきましたが、2004年 秋華賞・ヤマニンシュクルの2着が最高着順でした。こうしてみると、2004年の牝馬クラシック戦線が如何に熱かったのか、思い出されます。
今年、神戸新聞杯で優先出走権を勝ち取ったヤマニンゼストが、いよいよ2022年10月23日 阪神競馬場で開催される菊花賞に出走し、2009年 菊花賞以来のクラシックレースにチャレンジします。GIレースとしても2021年 フェブラリーステークス(GI)のヤマニンアンプリメ以来のチャレンジ。この間、ヤマニン軍団には大きなできごとがたくさんあり、関係者の皆さんはその一つ一つを乗り越えてこられたからこそ、今日があると思います。善戦以上の期待を持たずにはいられません。

また、ふたたびクラシック、特に菊花賞にチャレンジするのがヤマニンゼストであることにも注目したいところです。2009年に 菊花賞に挑戦し6着と好走したヤマニンウイスカーは、ヤマニンゼストの叔父にあたる血統になります。その半弟には喉なりに苦しんだラジオNIKKEI賞(G3)2着馬・ヤマニンファラオもいます。故障で菊花賞出走の叶わなかったセントライト記念(G2)2着馬ヤマニンエルブは、本馬の従兄にあたります。菊花賞出走とタイトル戴冠は、この牝系の悲願とも言えます。
マダニナ(牝 1991 父サドラーズウェルズ) やまゆりS・胡蝶蘭賞など3勝
|--ヤマニンソリテール(牝 1999 父ティンバーカントリー) 地方1勝
| └--ヤマニンエルブ(牡 2007 父サッカーボーイ) セントライト記念(G2)2着・3勝
|--ヤマニンウイスカー(牡 2006 父マンハッタンカフェ) 京都金杯(G3)3着・6勝
|--ヤマニンファラオ(牡 2009 父ダイワメジャー) ラジオNIKKEI賞(G3)2着・2勝
|--ヤマニンバステト(牝 2011 父ディープインパクト) 2勝
| |--ヤマニンゼスト(牡 2019 父シンボリクリスエス) 神戸新聞杯(G2)2着・現役
| |--ヤマニンバシリーサ(牝 2020 父ラブリーデイ)
| └--ヤマニンバステトの2021(牡 2021 父エピファネイア)
└-ヤマニンベリンダ(牝 2014 父キングズベスト)2勝




久々のクラシックレース登録というだけでも盛り上がるヤマニン軍団ですが、発走まで残り2週間。
ここまで陣営は着々と、そして静かなる熱意でもって周到に準備し、大胆な一手で獲得した菊花賞の権利。しかしその冷静さを失わず、鞍上を決め、今も着々と本番へ向けて準備に勤しんでいるに違いありません。
私たちはそんな陣営を見守りながら、声援をヤマニンゼストとその陣営に「静かに」けど「熱く」届けましょう!
ヤマニン軍団にとって、今年最も熱い2週間の、始まりです。
第83回 菊花賞(GⅠ) 4回 阪神 7日目 サラ系3歳 オープン (国際) 牡・牝(指) コース:阪神3,000メートル(芝・右) 【登録頭数:23頭】(フルゲート:18頭) |
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【優先出走馬: 5頭】 セ2 アスクビクターモア セ1 ガイアフォース 神1 ジャスティンパレス 神3 ボルドグフーシュ 神2 ヤマニンゼスト 追加 |
【賞金上位馬: 10頭】 3700万 アスクワイルドモア 3700万 ビーアストニッシド 3600万 フェーングロッテン 3100万 プラダリア 1600万 セイウンハーデス 追加 1600万 ポッドボレット 1500万 ヴェローナシチー 追加 1500万 セレシオン 1500万 ディナースタ 1500万 ドゥラドーレス |
【除外対象馬: 8頭】 900万 インプレス 900万 シェルビーズアイ 追加 900万 ジェンヌ 追加 900万 シホノスペランツァ 900万 タイムオブフライト 900万 ボーンディスウェイ 900万 マイネルトルファン 900万 レッドバリエンテ |
※追加 五大競走追加登録 |
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