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【なおやの見学記2023】5/2 苫小牧~泊津編

なおやの牧場見学記2023・5/2編

4年ぶりの見学記! 初日からまさかの結末が待っていた!?


今回の見学とレポートは、錦岡牧場さんから特別なご許可を頂いております。
本見学記内にも改めて記載する予定ですが、現在、錦岡牧場さんは一般見学を中止しております。今回の経緯につきましては、Twitterのこちらの記事もご確認下さい。
また牧場見学を希望される方は、各牧場に問い合わせるのではなく、まず【競走馬のふるさと案内所】でルールを確認しましょう。

目次

あれから4年……

2019年5月を最後に、『なおやの牧場見学記』が更新されることはなくなりました。年に1-2度の牧場訪問は、ヤマニン倶楽部の大きな活動成果であると共に、柱であり、『ヤマニン倶楽部』を支えてくれるたくさんのコンテンツを維持するためにもとても重要なものでした。2019年5月7日に錦岡牧場繁殖場を辞去してからふたたび牧場を訪れるのに、これほどの時間が掛かるとは。あのときは少しも想像していませんでしたし、むしろヤマニンアンプリメのJpnI制覇で最高の年ですらあったのですから……。

あれから4年という月日が経ちました。簡単に、そしてヤマニンサポーターのみなさんには初めて、経緯をお伝えしておきたいと思います。

2020年、いつものように訪問をさせて頂く予定だったのですが、関係者の方からご連絡を頂き、2000年代初頭から続いてきた牧場訪問は、初めて中止となりました。理由はもうおわかりですよね? そう、新型コロナウイルス禍です。特にJRAは率先して新型コロナウイルスまん延防止策に取り組んでいたこともあり、競馬関係者の行き来は厳しく制限されることになりました。馬主さん、生産者さん、調教師さんなどなど、競馬関係者間ですら交流することが困難となり、当然牧場への立ち入りも様子を伺いながら決めていかなければならないようになります。そんな状況でヤマニン倶楽部を受け入れるわけにも行かず、ご連絡を頂戴した次第です。私たちは「ヤマニン軍団」をサポートするのが目的ですので、当然訪問を取りやめ、いつかコロナ禍が明けることを祈りながら、その時を待つこととなったのです。

そして2022年秋、徐々に社会に日常が戻り、『競走馬のふるさと案内所』でも一部の牧場が見学者の受け入れを再開し始めるようになりました。錦岡牧場新和育成場でも、繁殖を引退したヤマニンセラフィムやヤマニンシュクルが繋養されており、遂に競走馬のふるさと案内所を経由すればふたたびこの馬たちを見学できるようになりました。
「なおやさん、ヤマニンシュクルに会いに来てください」
とご連絡を頂戴したのは、まさにこの時期でした。ヤマニンシュクルが繁殖生活を引退したのは新型コロナ禍中で、既に22歳となっています。もう十分お婆ちゃんなので、会えるうちに会ってあげて下さい、とご連絡を頂いたのです。
このご連絡をきっかけに、4年ぶりの牧場訪問が実現することになりました。本当に長かったです。

ただ実際には、まだまだ課題がありました。というのは、しばらくして錦岡牧場さんがふたたび「見学中止」を案内されたからです。『競走馬のふるさと案内所』でも見学不可に切り替わっていました(そして現在も)。
そして、「なおやさん、牧場見学記を掲載するのは、少し待って頂けませんか?」とのご連絡を頂くに至るのです。
そんなわけで、4年ぶりとなる牧場訪問はサポーターの皆さんと情報をシェアすることは手控え、出掛けることになったのでした。(でも、それが関係者の皆さまのファンを大事に思って下さっていることの証左なのは、この後知れることになります)

いつだって旅立ちはウッキウキなものです

2023年5月2日午前5時半、自宅を出ると駅へと向かいます。もうすっかり明るい道で、つつじが綺麗に咲いていました。迷わず写真におさめたオッサンの心が如何に「ウッキウキ」だったのか、想像することができます。総武線とリムジンバスを乗り継いで、羽田空港に向かいます。

今回も旅のサポートをしてくれるおーたさんとは、羽田空港で待ち合わせ。周囲の人たちの会話や景色(スカイツリーが見えました!)を楽しみながらの移動時間となりました。本当に良いお天気だったのです。羽田からはエアドゥ便で北の大地に乗り込みました。

羽田から新千歳はあっという間です。フライト時間は1時間と少しで、空港内でタキシングしている時間の方が長いのではないかと思えるぐらいです(そんなことはない。ただ多くの遅れは空港で発生します)。新千歳空港からは早々に移動して、レンタカーの事務所へ向かいます。だいたい北海道遠征時のヤマニン倶楽部は、新千歳からレンタカー屋出発まで30分を要さない素早さぶりを発揮します(若干嘘)。

新千歳空港
新千歳空港

さ、ここからレンタカーを借りていよいよ牧場へ! (まだ朝10時)

えー、はい(;^_^A
新千歳空港に到着したなおやは、関係者の皆さまに北海道到着の連絡をお送りすると、タイトルに書いてあるとおり一目散に苫小牧を目指して運転するのでした。日高に向かうのなら、方向途中から間違っているぞ、と(^^ゞ
注目は、2:00ぐらいの行列に注目です!

名物・海鮮丼とホッキカレーを頬張る^^

4年ぶりなんです、そりゃ寄りたいところありますよ~(^^ゞ
というわけで、脇目もふらずに向かったのは苫小牧! 苫小牧港のマルトマ食堂さんはご存知でしょうか? ホッキ料理や強烈な海鮮丼が有名で、ヤマニン倶楽部の牧場見学記にも度々登場するぐらい美味しいのでオススメなのです。漁師さんに朝食を提供するのが目的の食堂さんなので、とにかく新鮮で美味しいお店なのです。またホッキカレーという名物を生みだしたことでも有名です。が、動画の2分ぐらいのところで大行列が見えてきます……そう、これがマルトマ食堂さんの行列なのです。これはいかん、というわけで、そのまま止まることなく苫小牧港をスルーするのは、次のターゲットが決まっているからです!

訪れたお店は、「喰い処 弐七」。苫小牧港のすぐ近くにあるこのお店は、なかなかの穴場なのです。とは言っても、われわれも10年ぶりに訪れることになりました。
さて、苫小牧で取り上げた「海鮮丼」と「ホッキカレー」はどちらも食べたくなります。これ、両方頼んだ猛者を私は知っていますが(隣に座ってた)、若者でもなかなか食べられる量ではありません。でも、両方食べたくなりますよね。そうです、こちらのお店では、「弐七丼と ホッキカレーのハーフ&ハーフ」という素敵なメニューがあるので、是非お試し下さい。美味しかった~。

ただね、私たちももういい年なので、これでも結構多いかな(^^ゞ お腹いっぱいになって、いざ、日高を目指すことになりました。ここからはふたたび、なおやの安全運転をご覧下さいw

苫小牧市内のセイコーマート(なおやは北海道でコンビニを使うときは、セイコーマートしか行かないです)に立ち寄りガラナを購入すると、あとは日高道を使って新冠町・新ひだか町を目指します。
なお、結構長い動画なので、観なくても問題ないです。新ひだか町に入ると、いったん宿泊施設に立ち寄っています。諸事情により動画はそこでカットさせて頂きました。

セイコーマートのガラナ

4年ぶりの馬たちとご対面!

日高道が厚賀まで延伸されたこともあり、苫小牧から静内まで車で2時間も掛からずに到着。本当に素晴らしい時代になりました。
すでにスケジュールはご連絡済みのため、錦岡牧場泊津繁殖場にて4年ぶりに懐かしい馬たちとの対面となりました。もちろん、スタッフの皆さんとの再会+新しいスタッフさんとのご挨拶など、楽しい時間の始まりです。

まず出迎えてくれたのは、2002年 函館記念(G3)勝馬・ヤマニンリスペクトです。
生前ヤマニングローバルが暮らしていた放牧地に、今日も同じように佇立している姿が見られます。さすがにもういいおじいちゃんですが、こうして元気にいてくれるだけで嬉しいデスね。

ヤマニンリスペクト
ヤマニンリスペクト

厩舎脇のパドックには、ヤマニンアストレアと当歳がいました。産まれたばかりなのでしょうね、身体が小さくてかわいいです。
元気に育って欲しいと思わずにはいられません。
4年ぶりというのは恐ろしいもので、写真撮りまくるとすぐに次の放牧地へと導かれていきます。

パドックを抜けると、繁殖牝馬が3頭放れている放牧場が見えてきます。こちらを気にしているようです。
しばらくこちらを観察していると、ゆっくりとこちらに挨拶に来てくれるお母さんたち。左から、マダニナ産駒ヤマニンロードン、ヤマニンアラバスタの一粒種・ヤマニンアドーレ、神戸新聞杯(G2)2着ヤマニンゼストの母ヤマニンバステトです。
ここだけでもかなり贅沢ですね。

ヤマニンロードン・ヤマニンアドーレ・ヤマニンバステト
ヤマニンロードン・ヤマニンアドーレ・ヤマニンバステト

さらに奥に入っていくと、またまた芦毛の姿が。近年、ヤマニン軍団は再び芦毛が増えましたね。
芦毛馬はヤマニンループの母ヤマニンプードレ、ヤマニンシュクルの仔ヤマニンナジャーハ、われらがダート女王ヤマニンアンプリメ、ヤマニンカルフールの仔ヤマニンギモーヴの4頭です。

さらにさらに、放牧地ではまったく区別が付かず、後日当歳の特徴で識別した2頭をご紹介。
ヤマニンエマイユの仔で、ヤマニンサルバムの半姉にあたるヤマニンヌヌースと当歳。
ヤマニンパンテールの仔ヤマニンアタシャンと当歳です。
どちらも鹿毛で特に特徴がなく、額の模様は競走馬時代の写真では確認できないというなかなかの手練れでした。特定したぜw

放牧時には近づいて来てくれなかったので撮れなかったとなりの放牧地には、集牧時の写真と一緒に紹介します。
神戸新聞杯(G2)勝馬イコピコの半妹ゴールデンメロディ、桜花賞(GI)2着ブルーリッジリバーの孫にあたるオヒアレフア、GI馬ヤマニンシュクルの半妹ヤマニンラレーヌ(父はヤマニンセラフィム)です。
お産が近い組なのですが、オヒアレフアが特に予定日が近づいておりました。

そして、既に出産して元気一杯の子ども連れグループは、なかなか顔を出してくれなかったので、一部のみご紹介。
ヤマニンサンパ・ヤマニンアンフィル・ヤマニンウルス三兄姉弟の母ヤマニンパピオネ、重賞2勝ヤマニンメルベイユ、重賞2勝ジョリーダンスと当歳です。

4年ぶりに訪れた放牧地で、懐かしい馬たち、また仔馬たちと再会することができました。みんな元気そうで良かったです。
また牧場のスタッフも世代交代がゆっくりとですが進んでいて、新しいスタッフと挨拶させて頂き、また懐かしいスタッフの皆さんとも挨拶できて、幸せな初日となりました。

旧交を祝していると電話が鳴る!

初日の夜は、繁殖主任さんと旧交を祝していつものお店で祝杯を挙げることにしました。
繁殖主任さんともとても長いお付き合いになり、おそらく2003年以来のお付き合いになります。それでも4年ぶりと言うことで、この日をどれだけ待ったことでしょう。そしていつものお店に行くと、新型コロナ禍を乗り越えたマスターと再会。関係者の方が「もうすぐなおやが来るから、お酒呑ませてあげて」と声を掛けて下さっていたという嬉しいニュースも聞かされ、嬉しい限りです。
あれやこれやと4年ぶりの近況報告を言い合っておりますと、繁殖主任さんのスマホがブルブルブル……

『産まれるって!』

急遽タクシーを呼んでもらって精算、すぐさま牧場に向かって走って頂きました。お酒入ってるから、もちろんタクシー。
到着致しますと、すでにオヒアレフアが無事出産しておりました。良かった~^^
写真は無事立ち上がれるようになったけど、自身の意志とは関係のない方向へヨタヨタと歩いて行く産まれてすぐの仔馬です。「外に出ていっちゃうのかぃ~」と保護される寸前の仔です。いつ見ても仔馬はかわいいです。
後日、社長さんから「なおやさんたちが側にいるかもなぁ~、思って観てたよ」とのこと。リモートから出産をモニタリングできる時代なんですねー。凄い!

オヒアレフアの当歳・立ったよ!
オヒアレフアの当歳・立ったよ!

なお、なおやが出産に立ち合えたのは1度だけです。出産後にかけつけたのがこれで2回目。酔い潰れて連絡に出なかったこと1回(前科持ち)です。
なお後日、「雨は降らない、仔馬は産まれる、なおやさんを待っていたみたいでね」とみなさんに仰って頂き嬉しかったのですが、20年にわたってこの逆のお言葉、「雨は降るし、産気はピタッと止むし、たまに地震も来るし、なおやさんらしいわ」と言われ続けてきたので、苦笑いで応じておりますw

無事出産に再度乾杯!

というわけで、無事立ち上がって初乳飲んでくれたことを確認して、ふたたびお店に戻って乾杯致しました。初日から良かった~。2軒目ではホーセズネックを4年ぶりに頼んで、満足満足な4年ぶりの初日でした。

ホーセズネック
競馬好きはホーセズネックだと思う

以上、初日のレポートでした。
近年であれば、こうした内容をTwitterで呟いてみなさんとシェアしていたのですが、今年は新型コロナ禍明けで、まだ公にしないということで、写真だけ撮りまくっていました(;^_^A 2日目はいよいよ調教見学のため、ヤマニンの総本山・錦岡牧場新和育成場へ。朝早くから活動して、お酒もたくさん飲んで。それなのに朝7時調教開始なので、朝6時出発です。おそらく見学記で最長編となる2日目は、さて、いつ更新できるでしょうか? 新キャラもたくさんで、たぶん相当先のアップになりそう。でも頑張ります。
いっしょに旅行している気分で読んで頂けたらと、途中から気楽な感じで書いています。が長文お疲れさまでした。
というわけで、続きは乞うご期待!

(続く)

なおやの牧場見学記2023・5/2編

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