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【なおやの見学記2023】5/3 新和2歳編

なおやの牧場見学記2023・5/3(1)編

錦岡牧場新和育成場で育成中の2歳馬たちをご紹介!


今回の見学とレポートは、錦岡牧場さんから特別なご許可を頂いております。
本見学記内にも改めて記載する予定ですが、現在、錦岡牧場さんは一般見学を中止しております。今回の経緯につきましては、Twitterのこちらの記事もご確認下さい。
また牧場見学を希望される方は、各牧場に問い合わせるのではなく、まず【競走馬のふるさと案内所】でルールを確認しましょう。

目次

ヤマニンを育んだトラックコースにふたたび

新冠・錦岡牧場新和育成場は、海沿いの国道235号から車で25分(約20km)ほど走った山中にあります。苫小牧・錦岡にあった同牧場が都市計画のために移転することになり、先代社長が移設した先の1つが新和となります。ヤマニン軍団は、錦岡牧場泊津繁殖場、浦河・廣田光夫氏で生産された仔馬たちを新和育成場に集め、馴致・育成し、各トレーニングセンターや競馬場へと送り出されます。また、休養馬や繁殖にあがる馬たちも、いったん新和育成場に戻ってきます。言わば、「ヤマニン軍団の総本山」とも言うべき牧場です。

錦岡牧場 新和育成場 入口
錦岡牧場 新和育成場

時代が下り、現在は馬の育成方法も高度になり、細やかに分業化されるようになりました。ヤマニン軍団も近年はこの流れを受け入れ、初期馴致・騎乗調教等を主に行い、馬たちの個性や成長、厩舎の方針などにしたがって、次の育成牧場や外厩、東西のトレーニングセンターへバトンを渡すようになっています。また、中央競馬と地方競馬の交流が進んでいることもあり、地方競馬の各厩舎とも連携するようになっていることも、近年の変化と言えるかも知れません。

管理人なおやも、何度も新和に足を運ぶようになり、関係者の皆さまに温かく迎え入れていただき、たくさんのお馬たちをこの新和育成場で見てきました。そして、毎年見学させて頂くときは調教時間にあわせて訪問するため、とても朝早くから活動することになります。4年ぶりとなった今年の訪問も、静内を午前6時に出発(!?)。午前7時の調教時間に間に合うように尋ねたのでした。4年ぶりの訪問でしたが、はい、近所に買物へ行くように何も調べずに行き来できている自分を褒めてあげたいです(^^ゞ

車を車止めに駐車すると、朝特有の冷たい空気を感じながら、カメラなどの機材を担いでトラックコースへ歩きはじめます。勝手知ったる場所なのが不思議です。馬のいななきが聞こえたり、風の音が聞こえたり、葉ズレの音が聞こえたり。土を踏む足音も、正直懐かしい感じがしました。敢えて言えば、天気がとても良いのは、私には珍しいかも。上の画像の右側の青空は、本当に綺麗ですね。ヤマニンを育んできたトラックコースに、4年ぶりに戻って来たんだと思うと、本当に嬉しく思いました。

錦岡牧場・育成厩舎
錦岡牧場・育成厩舎

いったん車に戻ると、坂下にある厩舎に向かいます。ここでスタッフの皆さんに朝のご挨拶と見学させて頂く旨をお伝えし、邪魔にならないように再度トラックコースに戻ります。コース脇の調教見学用の建屋で、馬たちを待ちます。

トラックコースを走る2歳馬たち

トラックコースでは何鞍かに分けて調教されます。もちろん、馬の個性と進度によって調教内容が変わりますので、トラックコースでの調教はなく、覆い馬場のなかでの載り運動のみ、ウォーキングマシーンのみ、パドックで休養などなど、いろいろなパターンがあります。
スタッフの皆さんにはよく、「なおやさん、いい馬いましたか?」と聞かれるのですが、よくわかりません! ただ、これはヤマニンサポーターの皆さんに伝えたいのは、4年前と比べて馬たちの馬格は確実に良くなっています。これは私のような素人目にも感じさせてくれたので、昨年の好調といい、改善の成果が出てきているように感じます。

2歳馬たちを見てみよう!

さて、トラックコースの調教は午前と午後に分かれて何度か見せて頂き、時間の合間に現代表さんやスタッフの皆さんとコミュニケーション取らせて頂いたり、1歳馬見せて頂いたり、充実の1日となりました。が、本ページではそのなかから、今年デビューを迎える世代である2歳馬たちをお披露目致します。是非贔屓を作ってください!
ただし、既に外厩やトレーニングセンターに出ている仔、他の育成にいる仔もいます。ここでは5月3日時点で新和にいた2歳馬たちをご紹介します。今年の見学記の後半では、新ひだか・目名共同育成センターで鍛えられているCRステーブルで育成中だった2歳馬たちも紹介しますのでお楽しみに!
騎乗スタッフの方には、調教でお疲れのところを1頭1頭撮影にお付き合い頂き、誠にありがとうございます!

まずは2歳牝馬から

まずは2歳牝馬から。全部で9頭となります。

ヤマニンアズライト (牝2 父フェノーメノ 母ヤマニングロワール)

浦河・廣田光夫氏生産。

ヤマニンアリーズ (牝2 父シニスターミニスター 母ヤマニンシェリル)

新冠・錦岡牧場生産。

ヤマニントリル (牝2 父マツリダゴッホ 母ヤマニングルノイユ)

浦河・廣田光夫氏生産。

ヤマニンファリダ (牝2 父ビーチパトロール 母ヤマニンヌヌース)

新冠・錦岡牧場生産。

ヤマニンフィリア (牝2 父ラブリーデイ 母ヤマニンラレーヌ)

新冠・錦岡牧場生産。

ヤマニンモルフォ (牝2 父ディープブリランテ 母ヤマニンファビュル)

浦河・廣田光夫氏生産。

ヤマニンラベーラ (牝2 父サトノクラウン 母ヤマニンロードン)

新冠・錦岡牧場生産。

ラヴィデクラ (牝2 父ミッキーグローリー 母オヒアレフア)

新冠・錦岡牧場生産。

ラシャンススウリ (牝2 父シュヴァルグラン 母ゴールデンメロディ)

新冠・錦岡牧場生産。

つづいて2歳牡馬

つづいて2歳牡馬です。5頭です。

ヤマニンステラータ (牡2 父サトノダイヤモンド 母ヤマニンプードレ)

新冠・錦岡牧場生産。

ヤマニンファロ (牡2 父シャンハイボビー 母ヤマニンエルフィン)

新冠・錦岡牧場生産。

ヤマニンブライトン (牡2 父パドトゥロワ 母ヤマニンアストレア)

新冠・錦岡牧場生産。

ヤマニンプラビーダ (牡2 父リオンディーズ 母ヤマニンメルベイユ)

新冠・錦岡牧場生産。

ブルジョンドレーヴ (牡2 父エピファネイア 母ガンダーラプソディ)

新冠・錦岡牧場生産。

調教の迫力とセンシティヴな若駒

育成場の見学というのは、なかなかない経験だと思います。長らく訪問させて頂く中で、迫力が一番あるのも調教ではないかと思います。
とはいえ、ここに出てくるのはすべてデビュー前の2歳馬たちで、休養に来ている古馬と比べてもその反応は子どもそのもので、とてもセンシティヴなんです。以前はカメラのシャッター音にびっくりして暴れる若駒もいたりして(あまりにも静かで、物理的シャッター音が響いてしまうレベルだったり)、ある程度距離を置いて撮影したりします。今回、関係者の方とトラックコース脇で話し込んでいたら次の調教が始まってしまい、この距離で撮影できたりしました。迫力があるのですが、音とか、突然動かないとか、とても気を使います。騎乗者や馬たちが怪我したら大変ですよね。
右側の写真は、トラックコースの向こう正面を駈歩で駆け抜けている様子です。広いトラックで、のびのびと運動して、力を付けてもらいたいですね。

以上、ヤマニン軍団の総本山・錦岡牧場新和育成場での2歳馬たちの様子でした。
これからデビューする馬たちなので、楽しみですね。デビューは他の馬たちよりも比較的遅くなるのかな、と思いますが、この仔たちが競馬場に現れたら、是非声援をお願いいたします^^

(続く)

なおやの牧場見学記2023・5/3(1)編

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