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【なおやの見学記2023】5/5 CRステーブル編

なおやの牧場見学記2023・5/5(2)編

期待の2歳馬とじっくり乗り込まれたあの仔がスタンバイ!


今回の見学とレポートは、錦岡牧場さんから特別なご許可を頂いております。
現在、錦岡牧場さんは一般見学を中止しております。今回の経緯につきましては、Twitterのこちらの記事あるいはEXTRA ファン・サポーター編をご確認下さい。
また牧場見学を希望される方は、各牧場に問い合わせるのではなく、まず【競走馬のふるさと案内所】でルールを確認しましょう。

目次

新ひだか・CRステーブルとは?

新ひだか町静内目名にある目名共同トレーニングセンターの施設をフル活用し、すぐ横に居を構えるのがCRステーブルさんです(以下敬称略)。目名共同トレーニングセンターの屋外1000mの走路と屋内1000mの坂路を活用した育成に取り組み、近年では生産にも乗り出した新興牧場です。

私がCRステーブルを初めて訪問したのは2017年5月と記憶しています。先代社長が信頼している方に馬を預け育成してもらっているというので、初めて訪問させて頂いたのが始まりです。このCRステーブルを営んでおられるのが、ニュージーランド出身のクリス・モルさんです。近年ですと、2021年 2022年 フェブラリーS(GI)連覇、2022年 マイルチャンピオンシップ南部杯(JpnI)と統一GI3勝した現役馬カフェファラオを育成した牧場として話題になりました。
クリス・モルさんは、15歳で騎手デビュー後、怪我で引退後に調教師となって初年度に重賞制覇するなど実績を作り、15年目に引退。渡米し競走馬専門の獣医学校で1年学び1995年に来日。北海道の牧場勤務後、2005年に船橋・川島正行厩舎へ。2005年 羽田杯(GI)と東京ダービー(GI)を優勝したシーチャリオットや、2006年 全日本2歳優駿(GI)、2007年 ジャパンダートタービー(JpnI)、2008年・2010年 帝王賞(JpnI)、2011年 川崎記念(JpnI)、2011年 かしわ記念(JpnI)など8億4544万6000円を獲得したフリオーソの厩務員としても有名な方です。北海道でCRステーブルを開場した時からヤマニン軍団はお付き合いがあり、期待馬たちがここCRステーブルから巣立っていく流れが産まれつつあり、また馬作りのアドバイスを頂く間柄。重賞2勝馬であるジョリーダンスも、CRステーブルの育成を経ています。近年の活躍には、クリス・モルさんのアドバイスも活かされています。

クリス・モルさんとヤマニンミラグロス
クリス・モルさんとヤマニンミラグロス。桜もキレイ。

お約束している時間に訪れると、クリスさんとスタッフの皆さん、そしてかわいい娘さんに迎えて頂きました。4年ぶりとなる今回も、「覚えてるよ~」と明るく笑顔で迎えてくださり、ヤマニン軍団との良好な関係が窺い知れます。もちろん、カフェファラオの活躍をお祝いし、クリスさんもとても満足そうでした。そして今年もまた、ヤマニン軍団の期待の2歳馬たちを見せて頂きました。

ヤマニン軍団 期待のCRステーブル・2歳馬たち

それでは、CRステーブルで育成されている2歳馬たちをご紹介致します。
見て頂くと判るのですが、調教施設が充実していることもあり、馬体がとてもしっかりしているのが判ります。比較的順調に育成が進んでいる馬たちや期待の馬たちが多いのも特徴なので、まもなく皆さんも競馬場で会えるかもしれません。
CRステーブルでもスタッフの皆さんのご協力で、とても多くの枚数を撮影させて頂きました。一頭一頭の枚数は少ないですが、とてもご協力頂きました。この場で御礼申し上げます。では、ご覧下さい。

ヤマニンアルリフラ (牡2 父イスラボニータ 母ヤマニンパピオネ)

新冠・錦岡牧場生産。
ヤマニンサンパ、ヤマニンアンフィル、ヤマニンウルスの半弟となります。期待は大きいです! ヤマニンサンパと同じ芦毛ですね。

ヤマニントゥルシー (牡2 父シニスターミニスター 母ヤマニンプチガトー)

新冠・錦岡牧場生産。
京都競馬場の誘導馬になったと話題のヤマニンモノポリー、現役ヤマニンブルトンヌの半弟です。

ヤマニントレモロ (牡2 父ストロングリターン 母ヤマニンリップル)

新冠・錦岡牧場生産。
4/30 に初勝利を飾ったヤマニンエンディマの半弟です。話題違いですが、ヤマニンエンディマの厩務員さんは元・錦岡牧場のスタッフかつクリスさんの自称お弟子さん。夢のある勝利だったんです! クリスさんとも喜びを分かち合えました。

ヤマニンアストロン (牡2 父ディーマジェスティ 母ヤマニンアタシャン)

新冠・錦岡牧場生産。
先週ヤマニン軍団1-2-3フィニッシュのアタマだったヤマニンライバリー、現役ヤマニンリジッドの半弟です。

じっくり乗り込んだあの産駒の姿!

そして最後の1頭は、ヤマニン軍団でも毎年期待されるヤマニンメルベイユ産駒ヤマニンミラグロスです!

ヤマニンミラグロス (牡3 父エイシンフラッシュ 母ヤマニンメルベイユ)

新冠・錦岡牧場生産。
JRA3勝ヤマニンマルキーザ、JRA3勝ヤマニンリュウセイらの半弟です。
育成が順調とは言えず時間が掛かっている現状ですが、馬にとってできるかぎり最善の道を模索し、待つ時間を割くことができるのがオーナーブリーダーの良いところです。ヤマニンミラグロスも時間が掛かっていますが、ここまでじっくりと乗り込み、いい馬に仕上がりつつあります。ターフに現れたときは、遂にここまで来たねと、精一杯の声援を送って頂ければ幸いです。
もちろん、クリスさんや関係者の皆さんのお話を聞いて、期待している馬の1頭です。

ヤマニン新世代の馬づくり

昨年、古豪・ヤマニン軍団が勝ち星を積み重ねる姿に勇気づけられました。近年のスランプが厳しいものだった故に。突然走ったわけではなく、関係者の皆さんのひとつひとつの改善の積み重ねであることが、CRステーブルでクリスさんのお話を伺って、思わずにはいられませんでした。
先代社長の時からの付き合いで、新世代を迎えたヤマニン軍団を影で支えて下さっているお一人であることは、間違いのないクリス・モルさん。現在のヤマニン軍団の取り組みについて、教えて下さいました。現社長のお話ともあわせて、ヤマニン新世代が単なる偶然で好成績を収めているわけではないことを、改めて感じさせるお話でした。

「ヤマニンサンパも、無事送り出したよ^^」

私たちの質問に、笑顔で応えて下さったクリスさん。5月5日の訪問でしたが、ヤマニンサンパの骨りゅうはキレイになっているし、調整も無事終わって厩舎に返せたと教えて下さいました。復帰が楽しみ、とも。
この回は、ヤマニンサンパが復帰する前に書き上げたかったので、急いで書きました。

ヤマニン新世代を支えて下さる育成・CRステーブル。期待の馬たちを今日も送り出して下さっていました。
いつも温かく迎えて下さり、本当にありがとうございました!

さ、天気が悪くなる前に泊津で当歳馬たちと対面です。

(続く)

なおやの牧場見学記2023・5/5(2)編

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