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#1 「法政大学体育会馬術部」さんに会いに行こう!

法政大学体育会馬術部・見学記2024#01

【法政大学体育会馬術部・見学記2024】第1回


本コラムは、法政大学体育会馬術部様の特別な許可を頂き、実際に見学させて頂きました。 一般の見学は受け付けていらっしゃいません。

2024年2月12日・祝日、週中に降った残雪が残る道路を、私たちヤマニン倶楽部有志は、レンタカーで町田市にある法政大学多摩キャンパスに向かっていました。正確には、最初に相模原市にある法政大学体育会馬術部さんを訪ね、その後、多摩キャンパスでいろいろとお話を伺う予定になっていました。

法政大学体育会馬術部・看板
法政大学体育会馬術部・看板

そもそも、競走馬の応援サイトに過ぎないヤマニン倶楽部が、大学の馬術部さんと繋がりがあること自体が不思議なことです。私自身も、とても不思議です。きっかけは、こんな感じでした。

2003年 阪神JF・ウィナーズサークルのヤマニンシュクル

ヤマニン軍団を統括する錦岡牧場・先代社長の土井睦秋さんは、私たちヤマニン倶楽部を「公認・非公式サイト」として歓迎して下さり、2000年初頭に初めてお会いしてから、長らくお声がけ頂くようなっておりました。数年前のある日、いつものように突然お電話を頂戴し、「法政大学の馬術部に馬を寄贈することになったから、会いに行ってあげて」とご連絡を頂いたのが、法政大学体育会馬術部さんを知る最初のできごとだったように思います。また後日、柏村晋史 同部監督からも丁寧なメールを頂戴いたしました。直接やりとりさせて頂いたのも、この時からです。

最初は、引退馬の行き先がひとつ増えて良かったな、という感想でした。競馬ファンなら経験したことのある方も多いと思いますが、有名な馬でも、その足取りを追うとフッと消えてしまう、そんなことがあります。どれだけ華やかな競馬シーンがあるとしても、そこは畜産であり、経済原理が働いています。「消えた馬の足取りを追っては行けない」と言われるように、そこには人間と同様に、経済原理が働いています。私たちも、重賞勝馬が引退後の繋養先で苦しんでいる、というニュースに接したことがあります。その馬は人々の善意で今も元気に過ごしていますが、現実はより厳しいでしょう。「一度譲った馬だから、助けてやりたいけど、それはできないよ……」とは生前、土井睦秋さんから聞いた言葉です。
※右の写真は、ホーストラスト北海道で余生を過ごすヤマニンキングリー。

穏やかそうなヤマニンキングリー

だから、引退馬の行き先が増えたこと。そしておそらく母校の馬術部だからこそ、信頼できる行き先が増えたことは、牧場にとっても幸せなことに思えたのです。

「こうして馬が人間に近づいてくるってことは、人間を信頼している証。とても大事にされているってことだよ」

ご好意に甘え毎年牧場を見学させて頂く中で、錦岡牧場の関係者の方から教えて頂いたもうひとつの印象的な言葉が、この言葉。生前、土井睦秋さんが語られた法政大学体育会馬術部さんでのできごとで、錦岡牧場出身馬たちが、土井睦秋さんや関係者が来たときに、馬たちから近づいて来たことで語られたことばだそうです。「君たちはそんなに走るのが嫌いだったのか」とも語られたという話にはクスリとさせられますが、それは土井睦秋さんを知る人ならば、彼特有のユーモアだと判ぜられます。

ホースマンとして名前を残している土井睦秋さんが、そこまで信頼を置いている法政大学体育会馬術部さん……。気にならないはずがありません。

2020年の新型コロナ禍がなければ、あるいはもっと早く見学に出掛けていたかも知れません。しかし、新型コロナ禍で、見学させて頂くという希望は、霧散してしまいました。

ヤマニン軍団、錦岡牧場生産馬を応援する私にとって、引退した彼ら・彼女たちに活躍の場が与えられるのはとても素晴らしいことですし、土井睦秋さんが信頼を寄せている法政大学体育会馬術部さん。それだけで安心……と思っていたところ、同監督・柏村さんから定期的に送られてくるメールがだんだんと不思議な色合いを見せ始めていました。少なくとも、私の知っている馬術部や乗馬クラブの話ではないのです。

・第75回東京六大学馬術大会に、オール錦岡牧場生産馬で出場しました。
学会において研究発表しました。
・法政大学の年間最大のコンペで入賞しました。
・JRA日本中央競馬会さんとの協働で大学の正課授業になりました。

土井睦秋さんと同じように、とても丁寧な文面でメールが送られてきます。

私の知っている大学馬術のイメージと違う!

いったい、何が起こっているのか!?

今年になり、私たちを迎え入れても良いという環境が整ったとのことで、柏村監督から見学へのご招待のメールを頂きました。

しかも、大きな期待を寄せながら怪我で引退したヤマニンマヒアが、法政大学体育会馬術部さん入りしていることも知らされていたので、行かない理由がありません。行って、「法政大学体育会馬術部」さんが何者で、どんなことを考えているのか、知りたくなったのです。

レンタカーのハンドルを握りながら、

・馬に信頼されている法政大学体育会馬術部さんとは何者なのか?
・柏村晋史 監督と法政大学体育会馬術部さんがどんなことをされようとしているのか?
・ヤマニンマヒアに会いたい

という一部我欲も混ぜつつ、慣れない道を法政大学体育会馬術部さんに向かったのでした。

法政大学体育会馬術部・厩舎前
法政大学体育会馬術部・厩舎前

#2 所属馬と馬名のお話 ~錦岡牧場の生産馬たち~ に続く!

CKさん特別寄稿「ヤマニンマヒアに会いたい!」も是非ご覧下さい^^

法政大学体育会馬術部さんの Instagram

なおや

とても楽しそう!

法政大学体育会馬術部・見学記2024#01

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