陣営は熟慮の結果、JpnI回避を決断。適性や今後のことを考えた結論か――
10月16日、サンケイスポーツやスポーツ報知によると、北海道スプリントカップ(Jpn3)、佐賀・サマーチャンピオン(Jpn3)、大井・東京盃(Jpn2)と交流重賞3連勝を果たしたヤマニンチェルキは、獲得した優先出走権を持つダート交流重賞・JBCスプリント(JpnI・ダート1000m)を視野に調整されていましたが、これを回避し、今後放牧される予定と報じました。
過酷な夏の3連戦やまだまだ若い馬齢を考えると、適性や今後のことを考慮してと思われます。東京盃(Jpn2)のレース後、「1000メートルは1200メートルとまた違う種類の競馬なので難しいですね。よく考えてやっていきたいです」と語っておられた中村直也調教師。熟慮の結果としての回避なのではないかと思われます。
サポーターとしては残念ではあるものの、まだまだこれからの馬だけに、今後の動向を楽しみに待ちたいと思います。
ヤマニンチェルキ(牡3 栗東・中村)は、新冠・錦岡牧場で産まれた父フォーウィールドライブ・母ヤマニンプチガトーの牡馬。2024年10月のデビュー戦こそ8着だったものの、折り返しとなった2走目で快勝。続く12月の自己条件でも2着と1勝クラスに目処をつけると、一旦休養。明けた2025年に帰厩すると、母の代から管理してきた木原一良調教師の定年引退に伴う最終戦となった自己条件を勝利で飾りニュースに。浅見厩舎門下繋がりで栗東・中村直也厩舎に転厩すると、初戦となった阪神・バイオレットステークス(OP)を後方4番手から強烈な末脚で優勝し、注目を浴びます。続いて初交流重賞・兵庫チャンピオンシップ(Jpn2)に挑戦したものの、狭いコースは向かず4着。休養を挟んで初の古馬対決となった6月 天保山ステークス(OP)は、出遅れもあって8着に敗れました。陣営は休養を選択し、夏の3歳ダート短距離王を決定する門別・北海道スプリントカップ(Jpn3)に出走すると、ライバルに雪辱果たす快勝。賞金加算のため佐賀・サマーチャンピオン(Jpn3)に出走すると、これも勝利してダート交流競走連勝。続くJBCトライアルとなる大井・東京盃(Jpn2)でも唯一の3歳馬ながら快勝を飾り、JBCスプリント(JpnI)への優先出走権を獲得していました。
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