“夏のダート短距離王”、いよいよ中央の舞台へ――
2025年12月14日、中山競馬場で行われる 第18回 カペラステークス(G3)に、我らが ヤマニンチェルキ が登録しました。 北から南、そして大井へ。破竹の勢いで交流重賞を席巻した若き才能が、2025年の締めくくりに選んだのは、初の中央重賞挑戦でした。
怒涛の快進撃、交流重賞3連勝の衝撃
春のバイオレットS勝利後、兵庫チャンピオンシップ(Jpn2)、天保山Sでの敗戦を経て、陣営が選んだのは「自らが輝く場所」を探す旅でした。 8月、門別・北海道スプリントカップ(Jpn3)では、得意のワンターンでライバルたちを一蹴し重賞初制覇。続く9月、佐賀・サマーチャンピオン(Jpn3)では、古馬との対決、小回りコースへの懸念を跳ね除け、豪快な追い込みで連勝を飾りました。 そして極めつけは10月、大井・東京盃(Jpn2)。唯一の3歳馬として参戦しながら、課題のスタートを決めると好位から抜け出し、古豪を2馬身突き放す完勝劇。 北海道、佐賀、大井。異なる競馬場、異なる条件をものともせず、ヤマニンチェルキは 交流重賞3連勝 という偉業を成し遂げ、名実ともにダート短距離界のニュースターへと成長しました。



見据えるのは「世界」――陣営の決断
東京盃の後、JBCスプリントへの出走も見込まれましたが、陣営は無理をさせず短期放牧を選択しました。その充電期間中に聞こえてきたのは、なんと 来春の中東遠征計画 というビッグニュースでした。 中村直也調教師は「行ければ来年はサウジアラビア、ドバイに行きたい」と語っています。これは、1200mという距離で抜群のパフォーマンスを見せるヤマニンチェルキの適性を最大限に評価した上での、前向きな決断でしょう。1400mでは少し長く、1200mならスピードで押し切れる――そのスピード能力は、世界の強豪と渡り合える可能性を秘めている――。


ここはゴールではない、世界への「滑走路」だ
サウジアラビアのリヤドダートスプリント(G2)、そしてドバイへ。その切符を確かなものにするために、残された課題はただ一つ。「中央場所(JRA)での重賞タイトル」です。 これまで地方の交流重賞で圧倒的な強さを見せてきましたが、ホームである中央競馬の重賞は未勝利。カペラステークスは、ヤマニンチェルキにとって初の中央重賞挑戦となります。 鞍上には、快進撃を支え続けている岩田望来騎手が継続して騎乗予定。「まだまだ強くなる」と相棒を信じる若武者と共に、中山の激坂を駆け上がります。
国内最後にここで中央競馬の結果を出して、世界へ――。 このカペラステークスは、単なる一戦ではありません。ヤマニンチェルキが日本という枠を飛び越え、世界へと飛躍するための 「搭乗券」をもぎ取るための戦いとなります。
さあ、準備は整いました。 止まらない3歳馬の進撃、その行方をしっかりと見届けましょう。 頑張れ、ヤマニンチェルキ!
第18回 カペラステークス(G3) 登録馬
| 第18回 カペラステークス(G3) 5回 中山4日目 サラ系3歳以上 オープン (国際) (指定) 別定 16頭 コース:1,200m (ダート・右) |
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| 登録馬 エコロアゼル (56.0) エートラックス (58.0) ガビーズシスター (56.0) カルチャーデイ (55.0) グッジョブ (57.0) クロジシジョー (57.0) コンティノアール (57.0) サンライズアムール (58.0) サンライズホーク (57.0) ジャスパーゴールド (57.0) スターペスカオリ (55.0) スマートアイ (55.0) タガノミスト (55.0) チカッパ (58.0) テーオーエルビス (56.0) ドンアミティエ (57.0) ニットウバジル (57.0) ポッドベイダー (56.0) ムーヴ (57.0) ヤマニンチェルキ (58.0) 地方馬・外国馬 キャンディドライヴ (57.0) |

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