夏に重賞勝利を数多くおさめたヤマニン軍団。父馬と母馬に感謝を!
本レポートは、錦岡牧場さんから特別なご許可を頂いております。現在、錦岡牧場さんは一般見学を中止しております。また、日高ブリーダーズスタリオンステーションさんには、牧場見学のルールに則って訪問しております。
また牧場見学を希望される方は、各牧場に問い合わせるのではなく、まず【競走馬のふるさと案内所】でルールを確認しましょう。
遅いお昼
というわけで、初日だけですでに3回目となりますが、錦岡牧場の皆さまのご好意で、とてもとても充実した時間を過ごすことができました。実際、場内をくまなく見させて頂き、さらに事務所で近況なども聞かせて頂き、いろいろなことをお聞きすることができました。本当にありがとうございます! とはいえ、前回の終わりにも書きましたとおり、早朝便で北海道入りし、10時過ぎのウトナイ湖で食べた豚まんが最後の食事となり、錦岡牧場を辞去した15時前にはお腹空かせておりました。 いや、お茶菓子も頂いているので、言うほどではなかったんですけどね。楽しすぎると空腹は忘れますしね(;^_^A
いつもであれば、レンタカーをさらに東に走らせ、新ひだか町を目指すところではあるのですが、昨日の今日というこのタイミングならば、向かわなければいけない場所がありました。レンタカーをふたたびに走らせ、日高町富川東を目指します。国道沿いのセイコーマートやだ店でおにぎりを購入し、遅いお昼を頂き、次の訪問場所に備えました。


いつも通り、日高訪問時はセイコーマート一択の私ですが、大好きなホットシェフに並ぶ筋子のおにぎりのあまりの物価高に卒倒しそうになり、今回は断念してこちらのリーズナブルな親子おにぎりを選択しました。高くなりましたね~。おにぎり1個に350円以上は払えないなぁ~。
ヤマニンチェルキのお父さん!
そして私が向かったのは、秋だからこそ行けることになったとも言えます、日高・ブリーダーズスタリオンステーションさんです!

出産・種付けシーズンである冬春に訪問することが多かったのですが、通常は見学禁止期間と考えて差し支えないのが冬春です。そしてひと息つける夏秋に、ご好意によって見学させて頂ける牧場や種馬場がある、というのが実際です。そしてここ、日高・ブリーダーズスタリオンステーションさんも、夏秋の一時期のみ、見学者を受け入れて下さっています。
私自身も20年前には、秋に日高を訪れ、いろいろな種馬を見させて頂くことがありました。近年は春に受け入れて頂いていたこともあり、感染症対策も考え、他の牧場には立ち入らないようにしていましたし、何よりシーズン中は見学禁止が多いのが実情です(そして本当に多忙な時期でもあります)。なので、実は久々の種馬場見学だったのですが、もちろん理由があります。
前日、佐賀・サマーチャンピオン(Jpn3)でヤマニンチェルキが、交流重賞連勝を飾っていたからです!
こちら、ヤマニンチェルキの血統表です。


| フォーウィールドライブ | American Pharoah | Pioneerof the Nile |
| Littleprincessemma | ||
| Funfair | More Than Ready | |
| Fleuron | ||
| ヤマニンプチガトー | ヤマニンセラフィム | サンデーサイレンス |
| ヤマニンパラダイス | ||
| ヤマニンプチフール | フレンチデピュティ | |
| ワンオブアクライン |
ヤマニンチェルキの父・フォーウィールドライブが繋養されているのが、ここ、日高・ブリーダーズスタリオンステーションさんだったからです。これは会ってお礼を伝えねばなるまい。というわけで、見学時間を見計らって訪問したというわけです。
先月には大井・東京盃(Jpn2)も制し交流重賞3連勝を飾ったヤマニンチェルキ。父の初年度代表産駒といっていい活躍をしています。これはとても写真撮るのも混雑するかも知れない――と思ってやってきたのですが、それは杞憂に終わりました。他にも有名な種馬もいますし、お墓もあります。顔もなかなか厩舎から出してくれないこともあり、人は残念ながらまばらでした……。フォーウィールドライブくん、重賞連勝馬の、しかも昨夜のヒーローの父なのに、目立たないね。でも私は感謝してるよ。これからも応援してるからね、などと心の中で声掛けをしていたところ、ヌッと顔を出して、ご尊顔を拝することができたのでした。
なお、翌日に母ヤマニンプチガトーにも会ってきました。これからもみんな、応援してあげて下さい。
これが作りたかった^^



もう一頭のお父さん・ジャスタウェイ
実は、日高・ブリーダーズスタリオンステーションさんにはヤマニン軍団の重賞勝馬の父がもう一頭繋養されています。
この機会に、絶対に会っておきたい! と意気込んで向かったのですが……厩舎の奥に隠れて絶対に出てきてくれませんでした。

はい、今年、中京・東海ステークス(G3)で復活Vを遂げたヤマニンウルスの父・ジャスタウェイ父さんです。

| ジャスタウェイ | ハーツクライ | サンデーサイレンス |
| アイリッシュダンス | ||
| シビル | Wild Again | |
| シャロン | ||
| ヤマニンパピオネ | スウェプトオーヴァーボード | エンドスウィープ |
| Sheer Ice | ||
| ヤマニンメルティ | ジェイドロバリー | |
| ワンオブアクライン |
残念。こういうことがあるのが、厩舎での見学ですよね。最近は厩舎の外からの見学パターンが多いと聞いていたのですが……。以前は放牧地だったと記憶しているのですが……牧場見学のルールを守ること、マナーをあたりまえに持つ事って、本当に大事ですよね。従業員の方が見学時間、ずっとサポートして下さっているのを見ると、時代の流れを感じずにはいられません。
もちろん、翌日、母・ヤマニンパピオネにも会ってきたので、同様に作成できました。



これを作りたかったので、まずは嬉しいです。
重賞タイトルを獲得する――ということ
日高・ブリーダーズスタリオンステーションさんを見学させて頂いこうと思ったのは、この通り、前夜の重賞を勝利していたヤマニンチェルキと、7月に復活・重賞Vを飾っていたヤマニンウルスの、それぞれの父馬に会えるから、でした。
2023年 ヤマニンサルバムの中日新聞杯(G3)を皮切りに、新世代となったヤマニン軍団は重賞タイトルを本当に久々に獲得することができています。昨年は、ヤマニンサルバムの新潟大賞典(G3)とヤマニンウルスのプロキオンS(G3)、そして今年はなんと、ヤマニンアルリフラの北九州記念(G3)、ヤマニンウルスの東海S(G3)、ヤマニンチェルキの北海道スプリントカップ(Jpn3)、サマーチャンピオン(Jpn3)、東京盃(Jpn2)と、ここまで5勝。苦しい時期が長かっただけに、感無量のシーズンを送っています。
私たちですら嬉しさがこみ上げてくるのですから、関係者の皆さんの想いはより強いはずです。重賞タイトルを獲得するということは、これまで注ぎ込んできた様々なものが、形となって目の前に表れるものだとも思え、私も珍しく父馬たちと会いたいと、強く思っていました。まだまだ獲得したいですよね^^ 欲張りですが、ヤマニン軍団新世代に期待しています!
ブリーダーズスタリオンステーションさんを辞去すると、一路新ひだか町を目指します。
今回も、ホテルサトウさんに投宿。スタッフさんもかなり入れ替わったと思うのですが、やっぱり慣れた場所で、今回も予約できたのでこちらで。たくさんの思い出があるお宿です。
次回は、泊津へ行く予定です。


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