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【なおやの見学記2024】5/3(2) コース調教編

なおやの牧場見学記2024#3・コース調教編

衝撃! 例年と異なる調教風景に、ヤマニン軍団数年後の希望が託されている?


本レポートは、錦岡牧場さんから特別なご許可を頂いております。現在、錦岡牧場さんは一般見学を中止しております。
また牧場見学を希望される方は、各牧場に問い合わせるのではなく、まず【競走馬のふるさと案内所】でルールを確認しましょう。

目次

新和育成場トラックコース

数多のヤマニンランナーズを送り出してきた新冠・錦岡牧場 新和育成場。
数々の施設がある中でも、早くから稼働していたトラックコースは圧巻です。車止めから木立の間を抜けると、左手奥に向けて広がる視界に、トラックコースが展開されます。コースの反対側にも放牧地が広がり、若駒たちが草を食んでいます。コースの奥には、以前馬見台があった高台があります。10年ぐらい前にコースの周りを一周したことがありますが、少し高低差があります。
以前のヤマニン軍団は、主だった3つの繁殖場から当歳時にこの新和育成場に集められ、デビューヘ向けて育成されます。分業制が確立されるなかで役割は少しずつ変わってきましたが、新和で馬作りが始まり、休養などで戻ってくることがあれば癒し、そしてまた外厩へ他の育成場、競馬場へと送り出されるヤマニン軍団の心臓ともいうべき場所です。
2000年代初頭からご好意で調教を見学させて頂くようになり、コース脇にある白い馬見台などで、先代の社長さんからたくさんのお話を伺わせて頂いたことは、とても貴重な経験でした。
※下の画像は左から、奥から牧場入口・コース入口を方面を撮影、中央はコース奥から馬見台(背後に本宅が見えます)、右はコース入口からコース奥を望んだ写真。

以前、調教の時間など全く判らない私たちは、スタッフの皆さんが起床される時間に到着するという暴挙を行ったことがあったり、スタッフの皆さんの朝礼に参加(挨拶しつつ、遠巻きに見学)したり、皆さんのご好意を良いことに好き放題だったのですが(温かく見守って頂いていたと思います)、近年は調教時間の少し前に挨拶させて頂き、調教時間にあわせて馬見台で待たせて頂くことが増えました。信じられないことですが、私たちを信頼して下さっているのか、諦めていらっしゃるのか、見学時間中は修学旅行の自由時間のような雰囲気で、野放しの珍獣おじさんと化して、牧場内をウロウロしています。不審者じゃんw というわけで、私たちは以前頂いた牧場のスタッフキャップを申し訳なさそうに被っているのです訳です(知らんがな)。

そうこうしていると、入口の木立で挟まれた小径を、3騎の人馬が縦列でやってきます。コースは敷地で言うと一番高いところにあり、坂下にある厩舎で馬装を整えると、坂道をゆっくりと歩いて登ってやってきます。
昨年秋撮影した動画があるので、ご紹介します。紅葉する木々の間を馬たちが歩んでいく姿、癒されます。

[2023年秋] コース調教に向かう馬たち

馬たちはそのまま本宅前の角馬場に移動すると、しっかりと運動させていました。それを幹部スタッフたちが見守っていました。
1サイクルが終了すると、いよいよコースへと出てきます。

ヤマニンアリーズ (牝3 シニスターミニスター×ヤマニンシェリル)

最初の鞍で登場したのは、7月現在もデビューすることができていないですが、ヤマニンシェリル産駒のヤマニンアリーズでした。父はダートで産駒が活躍し、ヤマニン軍団ではJpnI馬ヤマニンアンプリメの父としても知られるシニスターミニスター。ヤマニン倶楽部の中でも「応援しがいがある」とシニスターミニスター推しがいるのですが、ヤマニンアリーズはこの努力が報われて欲しいですね。

ヤマニンソレアード(牝2) と ルチェンシス(牝2)

続いて登場したのが、ヤマニンソレアード(牝2 サトノダイヤモンド×ヤマニンシェリル) と ルチェンシス (牝2 ダイワメジャー×ゴールデンメロディ) です。

Xでのポストは。、スマートフォンで撮影したのもあって遠景でしたね。
実は社長さんと話し込んでいたら、次の調教が始まったというタイミングで、コースのすぐわきで調教を観ることになったんです! 以前、カメラのシャッター音に驚いて馬が立ち上がるということがあったので、かなり気を使って撮影をしているのですが、今回は関係者の方も立ち会って頂いていたので、迫力がある写真になりました。

育成時代のヤマニンソレアードとルチェンシス
育成時代のヤマニンソレアードとルチェンシス

奥側は、ヤマニンアリーズの半妹となるヤマニンソレアードです。
鞍上は、調教主任の石井さん。

手前側が、ルチェンシス。
鞍上は、和田さん。和田さんは最近、雑誌の取材で名前を見ることがありますね。和田さん、愛嬌あります^^

ヤマニンライバリー (牡5)

続いて登場したのが、ヤマニンライバリー(牡5 父ディープブリランテ 母ヤマニンアタシャン)です。現役ヤマニンアストロンの半兄にあたります。中央では結果が残せなかったものの、門別をバイパスして岩手競馬に移籍して3勝と成果を出していましたが、この時は休養中。7月7日に盛岡で復帰戦を走り2着と復調ぶりを示してくれていました。

まさかの「以上です!」 ~どうゆうこと!?~

2024年春のコース調教は、以上です!
……
…………
………………
なにーっ!!
ってなりますよね。私もびっくりしました。
この時期はデビューに向けて2歳馬たちを中心に育成をしているのが毎年の光景で、私もそのつもりで見学させて頂いている部分もあります。確かに今年の2歳馬は、世代15頭と決して多いわけではないですが、どう考えも2頭しかコース調教を観ていない気がします(;^_^A

「なおやさん、今年の2歳馬たちはみんなウチを出ちゃったんですよ」

とは、関係者の皆さんが口を揃えて私に教えてくれたのでした。
以前からCRステーブルさんを活用するなどしていたのですが、今年に入りヤマニン軍団はさらに外厩を活用することを決断。また、育成技術向上のため数々の改革を進めている最中とのことで詳細を記述することはできませんが、さらにさらに新しい取り組みをした結果、次の外厩に旅立ったあとで新和育成場で育成している馬が極端に少なくなってしまっていたのです!
馬たちに会えないのはとてもとても残念ではあるのですが、これは逆に言うと、数年後のヤマニン軍団活躍のために、錦岡牧場さんは新たな取り組みに励んでいる、ということなのです。
ですので、寂しいかぎりではあるのですが、未来に光のある出来事だったのです。素晴らしいですよね!

2歳馬たちに会えなかったのは残念ですが、ヤマニン軍団の新たな進歩を見ること(見えないこと?)ができたのでした。

次回、2歳馬たちを紹介します!

というわけで、これからデビューを迎える馬たちを紹介したいので、昨年秋の写真をベースに準備をしております。
次回、皆さんにご覧頂けるかと思います。
お楽しみに!

(続く)

なおやの牧場見学記2024#3・コース調教編

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