身体と心は、違うものなのです……
4月22日、サンスポ、スポーツ報知によると、前走・アンタレスステークス(G3)で7着と残念な結果となったヤマニンウルスは、放牧に出されると報じました。
斉藤崇史調教師
https://umatoku.hochi.co.jp/articles/20250422-OHT1T51074.html
「間隔を詰めて使えるあたり、馬はしっかりしてきたと思います。少し競馬に飽きている感じ。気持ちが入ってこないですね」
身体がしっかりしてきたことでレースに使えるようになっていた反面、心はレースに向かっていなかったようで……難しいものです。ですが、私たちは心身ともに前向きなヤマニンウルスの姿を願って、次の闘いを楽しみにしたいと思います。
ヤマニンウルス(牡5 栗東・斉藤崇)は、新冠・錦岡牧場で産まれた父ジャスタウェイ・母ヤマニンパピオネの牡馬。デビュー戦では後にJBC2歳優駿(Jpn3)を優勝するゴライコウを4秒3差をつける2歳レコードタイムで勝利し、これはJRA平地競走の最大着差という記録となりました。初勝利後、調整を続けたものの年末にいったん退厩。京都・宇治田原優駿ステーブルで調整されてのち、2023年4月に帰厩すると京都 3歳1勝クラス に武豊騎手とともに出走。2着馬に1秒、6馬身差をつける楽勝劇を飾ってみせました。ふたたびの放牧後、11月の京都 3歳以上2勝クラス ではルメール騎手とのコンビで出走し、3連勝。さらに休養を挟んだ今年1月には京都 雅ステークス(3勝クラス)に出走すると、ステッキを使うことなく2着馬に1馬身1/4の差を付けて快勝。7月 小倉・プロキオンステークス(G3)で重賞に初挑戦すると、これもお手本のようなレース運びで他馬を寄せ付けず無傷の5連勝で重賞初制覇を飾りました。ますます評判が高くなり、秋はチャンピオンズカップ(GI)を目標として調整されたものの補欠1番手で除外となり、名古屋大賞典(Jpn3)に切り替えて出走したものの、連勝を「5」でストップさせる6着と初黒星を喫しました。明けて2025年、賞金上積みを目指して2月 アルデバランS(OP)に登録したものの、除外。適鞍がないこともあり小倉大賞典(G3)で芝レースに初挑戦し10着。距離短縮しつつ馬体を絞った3月・コーラルS(OP)では3着。短期放牧を挟み、武豊騎手との再コンビで挑んだアンタレスステークス(G3)では7着と、コンスタントにレースを使えるものの、成果に繋がらない時期を過ごしています。
コメント