見学旅は週末を迎え、母馬たちと戯れたあとは若手スタッフと事務室へ――
本レポートは、錦岡牧場さんから特別なご許可を頂いております。現在、錦岡牧場さんは一般見学を中止しております。
また牧場見学を希望される方は、各牧場に問い合わせるのではなく、まず【競走馬のふるさと案内所】でルールを確認しましょう。
5月5日(日) 記念すべき日の朝――
2歳馬を預ける育成牧場もバラエティーが増え、当然のように道外の育成場もあると言うことで、今までのように訪ねるわけにもいきませんので、4日目も特に見学の予定はありませんでした。そこは「なおやの放牧」、泊津で母馬たちと戯れているだけで心が洗われるのです――が、この日はとても大事な日でもありました。
昨年に続いてヤマニンサルバムが、新潟大賞典(G3)に出走する日だったのです。昨年は見学の旅から新潟の地に直行したものの、不良馬場に泣く敗戦――。とはいえ、今年は違います。そんなヤマニンサルバムも、昨年末に中日新聞杯(G3)で初重賞タイトルを獲得しており、期待感を持っての出走です。社長も新潟へ臨戦されると伺っていたので、期待感が大きかったのです。
そして私たちは――
とはいえ、出走時間は午後3時台。ゆっくりと起きると、泊津の母馬たちのもとへまずは移動するのでした。
「5/3(5) 功労馬編」でも少し触れましたが、馬は群れを形成する動物です。
とはいえ、ヤマニンシェリル、ヤマニンプチガトー、ヤマニンギモーヴ、テルメディカラカラの一列縦隊は、なんか笑ってしまいますね(^^ゞ
こんなに綺麗に並ばなくても良いと思うのですがw
空胎のお母さんたちですが、しばらくこの様子で私たちを観察していましたが、だんだん近づいて来てくれました。
戦闘準備はOK!?
泊津の皆さんに「新和でいっしょに応援してますからね!」と宣言すると、「腹が減っては戦はできぬ」とばかりに、少し早いランチに向かいました。
同行しているおーたさんのリクエストで、焼きカレーが美味しいことで有名な喫茶店『フリージア』さんに向かうことに。
こちらは昨日ご紹介した静内川緑地・西岸地区のほど近くにあり、新ひだか町立静内病院の道向かいにあります。ヤマニン倶楽部ではよく出てきますね。
こちらのお店も、ベンチタイムと同様、以前錦岡牧場にお勤めされていた方の当時のご紹介で知りました。
何度と来ている気が致します。大好き^^
ちなみに、こんなメニューです。ご参考までに!
食後のコーヒーを飲みながらXの返信をするのも、近年ではお馴染みの活動でした。
ホテルサトウの朝食券がバズっていたのが印象的です。
腹ごしらえを済ませると、競馬ファンなら必要なことありますよね――そう! 馬券を購入しなければなりません。
もちろんIPATで購入することもできますが、推し活としては、モノが欲しいですよね。
静内にはかつて、「払戻率日本一」という伝説がまことしやかに語られたWINS静内がありましたが、それは昔の話。閉鎖されてかなりの月日が経ってしまいました。ここ馬産地で馬券を購入するといえばもちろん……
こちらでおーたさんとそれぞれで馬券を購入します。
私たちの周囲だけかも知れませんが、ヤマニン倶楽部の面々は、不思議と購入したときの馬券って見せ合ったりしません。この時もそれぞれで購入した上で、購入を済ませるとニヤニヤ笑いながらレンタカーに戻ってくる、という行動になります。
レンタカーでシートベルトを着用しながら、ごそごそとおーたさんに1枚の馬券を見せました。なので、この行動は珍しい行動です。そして、「なおやは言葉を省略しすぎる」とも言われるのですが――
「買った?」
と一言。
おーたさんの顔に「?」が浮かびます。
「記念になるよ」
あっ、と声を上げて、おーたさんはふたたびAIBAへ消えていきました(^▽^)
AIBAで購入する応援馬券は、記念になると思います。
倶楽部員は新潟入り!
さて、今年は新潟遠征を断念した私たちでしたが、ヤマニン倶楽部のCKさんが、「その日程なら行ける!」と、バイクで長躯、新潟を目指していました。
いよいよ、錦岡牧場新和育成場へ移動!
私たちは事前に連絡していましたが、錦岡牧場新和育成場へ向かいました。
見学旅行中、レースがあれば牧場の事務所で応援するという、とてもはた迷惑なファンと化しておりますが(すみません(;^_^A 一般的には、常識的に考えても、行ってはいけない行動です。あくまで許可を頂いて、と言う前提です。とはいえ、普通許可を求める行動でもありません(;^_^A)、重賞レースでみんなで応援なんて、いつ以来でしょう? なかなか機会がないことです。なによりも、みんなで応援できることがとても嬉しいんですよね。普段はみんな遠くにいるけど、心は一緒なんです!
少し説明しないとこの時系列は判りづらいかも知れません。
私たち、牧場を訪れると、本当にフラフラしてるんです(;^_^A 中を3周ぐらいしてます!
なので、最初はヤマニンセラフィムやガンダーラプソディに気付かれなかったんですが、何度か行き来している内に、「君ら、私たちに挨拶ないってどうゆうこと?」と言わんばかりにやって来たのでしたw
4/7 に勝ちあがった3歳・スプリンクルソルトが、新和まで休養に来ていました。
新和にいると言うことは、復帰まで少し時間を掛ける予定なのだと思うので、期待して待ちましょう!
全国から集まる「頑張れ! ヤマニンサルバム」。そして……
パドックの周回時間が近づいてくると、新和育成場の奥にある厩舎に向かいます。厩舎が2つならんでおり、育成馬・休養馬・功労馬たちの部屋があります。その二つの建物の間に洗い場とスタッフ控え室を兼ねた事務所棟があります。ここで朝礼などが行われているのですが、テレビなどもあるため、皆さんといっしょに応援する場合はここに集まることが多いからです(スタッフだけなら食堂に集まるそうです)。
この頃、全国のヤマニンサポーターの皆さんによる、ヤマニンサルバムの新潟大賞典(G3)への声援が集まり始めていました。
CKさんは、Xでヤマニンサルバムのパドックの様子をポスト。
ゲーム「ウマ娘」でヤマニンゼファー役を担当されている声優・今泉りおなさんからも、声援を頂いていました。こういうのも嬉しいデスよね!
今年の2月に取材させて頂いた法政大学体育会馬術部さんに在厩するヤマニンマヒアからも――これは声援!?(;^_^A
えらいリラックスしてますね~www
私たちも、馬魂碑にご挨拶させて貰って、事務所棟へ――。特にワンオブアクラインの碑にご報告も兼ねて。
そして――
2度目の戴冠は、スタッフの皆さんと絶叫!
ヤマニンサルバムは、新潟大賞典(G3)を見事なペースで走り切り、暮れの中日新聞杯(G3)以来となる2度目の重賞制覇を飾ったのでした! 新和の若手スタッフとテレビの前で思い思いの声を出して、決勝線を超えたときは皆が皆、雄叫びを、絶叫を放っていましたやった! 勝った! サルバム、強い!
やりました~!
この時の絶叫は、牧場内に響き渡り、坂上にある寮や食堂まで聞こえてきたそうです。普段は静寂で自然豊かな牧場に、男どもの絶叫が響き渡っていたそうです。
私・なおやにとっても、牧場スタッフの皆さんと勝利の喜びを分かち合うのは何度でも経験したい贅沢なのですが、それを重賞タイトルで経験できるのはもちろん初めてで――とてもとても嬉しい瞬間でした。
みんな、やったよー! って。
みんなで喜びを分かち合ったあと、せがまれて撮った騎乗スタッフのお写真。とても嬉しそうでした!
ヤマニン倶楽部の若手も嬉しそう^^
もちろん、倶楽部員とはリアルにお付き合いがあるのですぐに反応が伝わってきますが、オンラインのお付き合いでもたくさんのおめでとうメッセージを頂き、皆さんと喜びを分かち合えたのが本当に嬉しかったデス^^
ひとしきり喜びを分かち合うと、若手スタッフと祝勝会をやる約束をして、新和育成場を辞去しました。
このとき、ゆっくりご挨拶できていなかった育成主任の石井さんにご挨拶させて頂きました。体調を崩されていたので、おみやげだけでも奥さまにお渡ししようと寮に向かったのですが、お風邪で体調が万全じゃないところを玄関先まで出てきて下さり、喜びを分かち合うことができました。いっしょに応援したかった~、とおっしゃられていましたが、確かに寝ていられない気持ちが痛いほど理解できるので、直接ご挨拶でき嬉しかったです。石井さんとも長いお付き合いになっているので、こうして重賞勝利をお祝いできるのも何年ぶりだろうかと思うと、感無量でしたね。本当に皆さん、おめでとうございまう!&ありがとうございます! でした。
この日のホームページの更新、17:14にポストされていました。
どれだけ嬉しかったのか&祝勝会へ行く気満々だったことが、判りますね!
全国のヤマニンサポーターの喜びの声は、Xで読んでいましたが、皆さんの代表の声ということで、先述の今泉さんのポストをご紹介します。
夢にまで見た現地祝勝会と全国の祝勝会
泊津繁殖場と新和育成場の若手スタッフ有志で、勝利の乾杯をしたのは、静内駅前の焼き肉屋さんでした。
騒ぎすぎて若干落ち着いた空気になっていたのは、本当にはしゃぎすぎたんですよw
あと、半数はおじさん組なので、既に息切れしていたのです! でも、ちょいちょい浮かれていました。こんな写真撮ってるからw
なお、大人組はさらにもう一軒行きました!(元気じゃん)
CKさんはじめ、全国のヤマニンサポーターがこの日、祝杯を挙げたことでしょう!
やったよー!
ヤマニン関係者の皆さま、ヤマニンサポーターの皆さま、改めておめでとうございました!
この時のヤマニンサルバムが、まもなく帰厩。毎日王冠(G2)をステップにいよいよGI戦線に殴り込みですね!
というわけで、見学記もいよいよ最終日を迎えます。
秋競馬の闘いを堪能したいからこそ、なんとか開幕前にゴールを迎えたいと思います。
最終回まで、お付き合い下さい^^
(続く)
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